君ともう一度

これは俺とすっちーが幸せだった時のお話

俺は、ずっと大好きで憧れのすっちーと付き合う事が出来て嬉しかった

ｽﾞﾁｭﾝ

性行為だってした

大好きな君と繋がれて幸せだった

でも、そんな幸せな時間はあっという間に過ぎ去って行った

その瞬間俺の頭は真っ白になった

その言葉を最後に君は家を出て行った

1週間後

俺は未だに立ち直れず学校にも行けていない

君は今頃学校で楽しく過ごしているのかな

そんな事を思っていたら病院から電話がかかってきた

俺は直ぐに病院へ向かった

そこにはいつものように暖かい温もりがない冷たい君がいた

その時のことはあまり覚えていない

どうやらすっちーは重度の心臓の病気を持っていたらしい

とにかく俺は現実逃避がしたかった

キミが俺の生きる希望だったから

今の俺に希望なんてない

ねぇ、君は覚えてる？

俺が辛くて辛くてここで自殺しようとした時

君が助けてくれた

君のおかげで、君がいたから幸せになれたよ

なんの取り柄もない1人じゃ何も出来ない

どうしてこんな俺を置いてくの...？

代わりに俺が死ねば良かったのに...ｯ！

なんで...ｯなんで...？

夢だって言ってよ

君のその暖かい手で頭撫でてよ

ぎゅって抱きしめてよ

その瞬間君の声が聞こえたような気がした

その笑顔が忘れられない

少しの間温もりを感じたんだ

幻聴なんかじゃない

君の温もりなんだ

最後の力を振り絞って俺に逢いに来てくれたんだ

その日の俺の記憶はそこで絶えた

1つ思い出せるのはすちくんにまた逢えたことだ

あれから3年後

俺は大学生になりまだ君のことが忘れられない

そして今日も学校があるので急いで支度をする

すっちーとお話したいな~なんて事を考えていたら

悲劇は突然にしてやってくる

信号が青になったため歩いていただけだった

遠くから誰かが叫んでいた

痛いという感覚を超えた人生で初めての感覚だった

それと同時にやっと君のもとへ行けるんだという嬉しい気持ちがあった

またしてもそこからの記憶が無い

起きた時には不思議な空間に居た

優しいような寂しいような空間だった

そこには君が居た

まさかこんな所で漫画みたいな世界線で会うなんて思ってもいなかった

こんな形にはなってしまったけど

君にまた出逢えたことが嬉しかった

これが最初で最後の俺の恋の物語

まさか2人死んじゃうなんてね笑

でもいいの、今が1番幸せだから

俺たちは雲の上で幸せに暮らしてます！笑

君ともう一度