司
なんだ、今の音は?!
穂波
……っ!
タッタッタッ
遥
あ、望月さん!
瑞希
しょうがないねぇ、ここはボクも行かなきゃだね
まふゆ
あ、ちょっと瑞希!
まふゆ
んもう、瑞希ったら…
遥
私達も行かなきゃですね、
まふゆ
そうだね、それじゃあ行こうか
遥
はい!
タッタッタッ
司
あ、おい待てっ!
司
この天馬司が先だ!
司
おい!さっきの音は……
司
って、ネネロボ?!
類
彰人くんの為に来てもらっていたんだけど…まさか、こんな場所で故障してしまうとは…よよよ……
司
なんで持ってきたんだ?!…とりあえず、どうやって直すんだ?この大きなロボットを持ち帰るのは、類でも大変だろ
瑞希
ネネロボちゃん、彰人くんのこと手伝ってくれただけなのになぁ…
類
故障理由は明確じゃないけど、教室に戻れば修理道具はあるはずだよ
寧々
なんで修理道具が学校にあるのよ……
類
こうゆう時を想定していたんだよ
彰人
そもそも、学校に自作ロボットがいること自体やばいけどな…
類
まぁまぁ、ちょちょいと直すから安心してくれたまえ
えむ
それじゃあ練習はどうするの?
司
確かに、類がいなければ演出の指示も劇の進行もしづらいな
冬弥
(司先輩が困っているな…どうすれば…)
彰人
おい冬弥、またあいつのこと手伝おうとしてんだろ
冬弥
あいつ、では無い。司先輩だ
彰人
はいはい……で、どうすんの?
冬弥
……司先輩に、神代先輩の代役を頼めば良いのでは無いかと思った
彰人
おっ、それいいじゃん
類
とてもいいね!
彰人
げっ、神代センパイ…
類
青柳くんの意見を採用させてもらおうか、司くん
司
まぁ、オレは問題ないが…
司
類はいいのか?皆で練習する時間は少ないから、やっておいた方が……
類
僕は大丈夫さ
類
とりあえず、頼んだよ。司くん
司
あ、嗚呼…
練習終了後
えむ
ネネロボちゃんわんだほーい!
ネネロボ
わんだほーい!
司
ふぅ……無事に直ったようで良かったな、ネネロボ
ネネロボ
ハイ!
寧々
にしても、類にしては、持ってくる修理道具が少なかったんじゃない?
司
……あれで少ない?!
類
嗚呼、今日は荷物検査があっただろう?そこで、白石くん達に怒られないように、少しばかり持ってくる量を少なめにしたんだ
えむ
類くん頭良いね〜!
司
全く…
司
それにしても、今日は妙に人が多いな
類
…多分、あそこにいるパフォーマンスで集まっているんじゃないかな?
寧々
あ、あの人…
えむ
あたしのグループの子だ〜!
司
…ということは、冬弥か?
類
東雲くんもいるみたいだね
司
オレらが裏路地に来た時は、ここでパフォーマンスはしなかったんだが…
寧々
迫力がすごい歌……
寧々
プロだから出来るんじゃないかな
えむ
とってもいい歌だね!
司
プロ、か…
冬弥
♪_____っ!!!!
彰人
〜〜〜♪__!
冬弥
…よし、いい発声練習になったな
冬弥
にしても良かったのか?バイトの時間、少し減らしてくれたのだろう?
彰人
別に…オレは本気で、次のイベントに備えておきたいって思ってるからな
冬弥
そうか
冬弥
それじゃあ、早く白石達の場所に…
冬弥
…ん?
彰人
ん、どうした冬弥
冬弥
いや、今司先輩がいた様な気が…
彰人
あいつが大人しく歌を聴いてるわけねぇだろ
冬弥
…いや、あの人は真面目に聴く
彰人
……あっそ
彰人
じゃ、早く行こうぜ
冬弥
嗚呼
司
プロ…か…
えむ
……司くん?
寧々
どうしたの?さっきから顔色が…
司
あ、いや、なんでもない!
司
それじゃあ、ファミレスにでも行くか!
類
そうだね、ネネロボもエネルギー補給をしなくては
ネネロボ
ハイ!
司の家
司
ただいま!
司
(おかしいな、誰もいないのか?)
司
ん?
お兄ちゃんへ! お母さんと一緒にデパートに 行ってます! 帰り遅くなってごめんね!
司
……なるほど
司
では、少しセカイにでも邪魔するか
‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦
セカイ
司
ミク、カイト!来たぞ!
司
…ここにも誰もいないのか?
司
なら、少しショウテントにでも…
司
……ん?
カイト
司くん、来てたんだね!
司
おぉカイト!待ってたぞ!
カイト
こんな時間に珍しいね、どうしたんだい?
司
嗚呼、大したことない。ただの暇つぶし……
司
…なんだが……
カイト
…何かあったのかな?
司
…少し、悩み事があってな
司
オレは、プロなのだろうか
カイト
…プロって、ショーキャストのかい?
司
嗚呼、そうだ
カイト
うーん……
カイト
まだ君は、ショーキャストとしてやって来て、約1年半…
カイト
プロとは言えない年数かもしれないけど…僕は、司くんのことをプロだと思ってるよ
司
何故だ?
カイト
能力や練習で、ある程度のことは体に身につけることが出来ると、僕は考えているんだけど…
カイト
君は、類くんの演出や今までのショーの経験で、とても成長出来ていると思う
カイト
宣伝大使の仕事も、その成長に大きく関わっていると思うんだ
司
…なるほど
カイト
僕が言いたいのは、司くんの体はプロと言えると思う…けど
カイト
経験や場数の量を言うと、まだプロとは呼べないかな
司
…そうか
司
相談に乗ってくれてありがとうな
カイト
うん、どういたしまして
カイト
もう帰るのかい?
司
それじゃあ、少しぬいぐるみ達に顔を見せて……
ぬいぐるみ
司クン〜!
司
わぁっ?!ぬ、ぬいぐるみ?!
ルカ
待ちなさ……スー……
メイコ
全く…2人共!ぬいぐるみさん達を追いかけないの!
レン
待て待て〜っ!
リン
逃がさないよ!
司
ぎゃあああっ!!!!
えむ
ミクちゃーん!
寧々
…あれ、司も来てるじゃん
類
フフ、賑やかだねぇ
司
助けろお前ら!っわぁっ?!
ミク
いぇーい!
ショウテント
司
全く…酷い目にあった……
メイコ
はぁ〜……レン、リン!司くんとぬいぐるみさんに謝ってね
レン
ごめんなさい〜!
リン
ごめん〜!
司
ま、まぁ許そう……
ルカ
丸く収まったみたいねぇ……
メイコ
そうね
メイコ
それじゃあ、司くんにはお詫びにカイトをクビにして作った、最高のショーを見せてあげましょ
司
またショーを?!
司
いいのか?前に見せてくれたショーも、かなりいい出来だったのに…
リン
ショーやりたい!
レン
あのショーだね!
ミク
ミクが座長なんだよ!
リン
いやいやリン!
レン
いやいやレン!
ミク
むーっ!
リン
ふんっ!
レン
むんっ!!
カイト
こらこら、みんな座長でしょ?僕はクビにされたけど…
ミク
そうだったね!
えむ
えへへ、楽しみだなぁ!ミクちゃんたちのショー!
寧々
また見せてもらえるなんて……楽しみだね
類
そうだね、次はどんな演出を見せてくれるのやら…フフ
司
全く…オレのはいつも通りだな
ルカ
それじゃあ、早く会場の準備をしないとねぇ
レン
へっへーん!今日も主役だから楽しみだなぁ
リン
レンだけじゃないよ!主役はリンも!
ミク
みーんなワクワクわんだほーい!だよ!
メイコ
全く…いつも騒がしいわね
カイト
まぁ、それがみんなのいい所だよね
カイト
さ、みんな準備をしよう!
リン
はーい!
レン
はい!
ミク
OK!
ルカ
スー……
カイト
それじゃあ、待ち時間に僕が少しショーをしようかな
類
なるほど、待ち時間も人を楽しませる…なんて素敵な演出!
類
僕達だったら、きっと寧々の歌やえむくんの脚力で良いパフォーマンスが出来るはず!司くんには、客席をもっと盛り上げる為に一芸披露してもらって、準備は僕とネネロボがやる!うんうん、なんて素敵な演出!!!!
寧々
ちょっと…今わたし達は客なんだから、大人しく見てなさいよ…
えむ
でも、類くんの案はとってもいいよね!
カイト
ハハ、それじゃあその一芸を披露しようかな
カイト
この何の変哲もない帽子の中から、突然メイコが出てきたり……
メイコ
フフ、やっぱり面白いわね!帽子の中!
えむ
ぇぇぇぇぇぇえええええ?!
えむ
どうやったのぉ?!
類
実に気になるね!!!!
司
お前ら!少し静かにしないか!
カイト
このハンカチがぬいぐるみに変化したり
ぬいぐるみ
わーい!!!
カイト
ステージに突然色んな飾りがされていたり!
ルカ
綺麗ねぇ……スー……
レン
ルカ起きて〜!
リン
おーきーてー!
司
これは盛り上がる演出だな!
カイト
楽しんでもらえたかな?
ミク
すごいねカイト!
ミク
ミクも帽子の中行きたい!
リン
リンも!
レン
レンも!
ミク
お!
リン
ね!
レン
がい!
カイト
いいよ!
レン
やった!
リン
帽子の中からリンが登場!えっへへぇ!
ミク
ワクワクわんだほい!
カイト
とても盛り上がってるね……
メイコ
いいんじゃない?面白いのは変わりないんだから
ルカ
スー……
カイト
それじゃあ、そろそろショーの始まりだよ!
えむ
楽しみわんだほーい!
類
この飾りからすると、夜の街みたいだね
司
なるほど、面白そうだな!
ミク
IT'S SHOWTIME!!