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りねん
りねん
りねん
りねん
りねん
りねん
りねん
りねん
俺はおんりー。
突然だが、俺はいじめられている。
ことの発端は、転校生の凛さんをスルーし続けたことだ。
それからというもの、
仲が良かった男子。
隣の席でよく喋っていた女子。
そして先生から
毎日のようにいじめられている。
ガラガラガラッ
おんりー
………
おんりー
無視。
男子
おんりー
おんりー
男子
男子
暴力。
女子
女子
女子
女子
女子
女子
おんりー
陰口。
そんなのはあたりまえ。
辛い。
そりゃあ、辛いよ。
今までは、学校が終われば
みんなと一緒に過ごしていた。
でも、それも終わりだ。
だって、みんなに迷惑かけたくないから。
これでいいんだ。
おんりー
やることがない。
休み時間はほんと暇だ。
おらふくん
大好きなおらふくんの声がする。
おんりー
おらふくん
少し心苦しいけれど、
これはみんなのため。
ならば、自分を犠牲にするのは簡単だ。
おらふくん
ごめんね、おらふくん。
おんりー
当然ながら、返事はない。
俺は一人暮らしをしているのだから。
小さい頃に父が死んで。
しばらくしたら母は男と蒸発。
別にもう慣れたけど。
慣れたけど、
少し寂しい。なんて
我儘すぎるかな。
おんりー
今日も食欲は湧かない。
湧いたとて、お金がないから食べれないけど。
特にすることも無くなったから、ベットに寝転がる。
こう、静かな空間になると、いやなことを考えてしまう。
…つらい。
つらい。
たすけてほしい。
ほうっておいて。
あっちにいって。
おれをだきしめて。
…あぁ、ほんといやだな。
こんな俺が、1番
大っ嫌いだ。
おんりー
眩しい。
気がついたら朝になっていた。
今日も学校に行かなければならない。
おんりー
体が重い。
熱い。
熱でも出たのかな…。
おんりー
おんりー
流石に休まないとまずい。
みんなにうつしたくない。
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
苦しい。
早く体調戻さないと。
もう寝よう。
翌日にはもう熱は下がっていた。
でも、
俺は学校に行くことができなかった。
おんりー
何かをしないといけないはずなのに
なにも気力が起きない。
あぁ、また思考がマイナスになる。
『ねぇ、なにがしたいの?』
『早く学校行かなきゃでしょう?』
いやだ。行きたくない。
『どうして?』
『みんなに会いたくないの?』
会いたいけど、
でも、近づいたら、みんなにも危害が及ぶかもしれないでしょ。
『…じゃあ、早く』
『早く死ねばいいじゃない。』
あぁ、そうだ。
なんでそんな簡単なことが思いつかなかったんだろう。
そうだ。死ねばいいんだ。
そうすれば、あいつらは罪悪感を持ってくれる?
みんなは悲しんでくれる?
死んで、空を飛んでみんなに会いに行く。
そこでみんなが泣いていたら、
俺は愛されていた。
そうでしょう?
…でも、何かをこの世に残したい。
遺書?
でもそれは、何か負けた気分になる。
???
???
???
???
あ、そうだ。
歌があるじゃないか。
みんなが褒めてくれた、歌が。
おんりー
スマホをたてて、カメラを起動する。
そうしたら、少し発声練習。
俺がこの人生でする最後のことだから、
いつもと違う服を着て、少しおめかしをする。
それとあとは、これ。
よし。これでOK。
学校が終わった。
スマホを開くと、メンバーのLINEグループに
おんりーから動画が届いていた。
ドズル
ぼんさん
めん
おらふくん
少し、いやな予感がする。
ドズル
ぼんさん
めん
おらふくん
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
ザシュッ、
ぴろんっ
おらふくん
鼓膜に嫌な音が届いた。
おんりーの小さく息を吸う音と、
何かを刃物で切った音。
ドズル
ぼんさん
めん
おらふくん
吐き気がする。
頭が真っ白になる。
急げ、足を動かさないと。
ガチャッ
おらふくん
ドズル
ドズル
ドズル
ドズル
おらふくん
ぼんさん
めん
ぼんさんと一緒に階段を駆け上がる。
お願い。
この嫌な勘は当たらないで。
おんりーの自室。
恐る恐るノックする。
おらふくん
おらふくん
がちゃっ
おらふくん
そこには、手首を切って血まみれになっている
おんりーがいた。
おらふくん
おらふくん
おらふくん
おらふくん
ぼんさん
おらふくん
めん
ドズル
呼吸が苦しい。
おらふくん
心臓が音を立てる。
おらふくん
僕は恐る恐る、
おんりーに手を伸ばしてみた。
おらふくん
体の力が抜け、地面に座り込む。
おんりーの手を強く握ってみる。
なにも反応はない。
ドズル
めん
ぼんさん
おらふくん
おらふくん
おらふくん
ドズル
ドズル
ドズル
ドズル
めん
ぼんさん
おらふくん
馬鹿みたいに呼びかける。
返事はない。
めん
ぼんさん
ドズル
ドズル
ドズル
ドズル
おらふくん
血が止まらない。
おんりーの服が血まみれだ。
こんな、可愛い格好しているのに。
ぼんさん
ぼんさん
ドズル
おらふくん
はやく、
はやくとまってくれ
ぼんさん
救急
救急
ドズル
ドズル
おらふくん
めん
ぼんさん
おらふくん
着いた。
着いてしまった。
ドズル
おらふくん
怖くて息ができない。
早く来て。
いっそ来ないで。
救急
ドズル
ドズル
救急
病院の人は、
ゆっくりと首を横に振った。
おらふくん
めん
ぼんさん
ドズル
救急
まだ何か喋っている。
でも、それを聞き取る余裕が今はない。
そのあと僕らは、
おんりーの体がある場所に連れて行ってもらった。
改めてみてみる。
かわいいかお、
やせほそったからだ、
いたいたしい、あざがたくさん、
それでも、おんりーは
おんりーの唇は、
柔らかい笑みを作っていた。
おらふくん
目が覚める。
おらふくん
もう見たくない、と願うのに。
毎年この時期は夢に出てくる。
おんりーが会いに来てくれたのだろうか。
今日はみんなとお墓参り。
『早くお参り来てよ、寂しい』
と、君は拗ねたように言うんだろうな。
あぁ、
おらふくん
りねん
りねん
りねん
りねん
りねん
りねん
りねん
コメント
2件
ねぇ、全然下手じゃないうまい