大好きなあの子が消えた日

俺は 昔から 外に 出たことがなかった

体が 弱くて 、1人では 何も 出来ない子 … だった 。 “大人に 助けられて ばっかりの 可哀想な 子供 ” 。 周りには そう 思われてた 。

窓から 外を 眺めると 自分と 同じくらいの 歳の子たち が 楽しそうに 遊んでる 。 いいなぁ 、自分もあんなふうに 遊んでみたい 。

ーー！！w〜〜w

家族を 羨んだ ことは 2度3度では 無い 。 自分が元気だったら … って 思うことだって たくさん ある 。 元気だったら 、もっと 、家族の 負担も 減ってたのかな

病気は 、重くて 。 治療法は あるけど 、高いし ､､ ドナー が 見つかっていない 状態だから 、 何も 出来てないんだって 。

そんなの 、もうどうにも できないじゃん 。

俺は いつも 日記 を 書く 。 一日に あった出来事 とか 、 感想とか 。

それとは 別に 、 一枚の紙に さらさら 、 と ペンで 文字を 並べていく 。

【 もし 元気 だったら 】

これは 、俺が 元気で 居る 世界線 。 この世界なら 、俺はどんなことだって出来る … 自分の 思い通りに 描くことのできる 創造の世界 。

･ 放課後 に 友達 と カフェ

･ 休日に ゲーセン!!

･ 修学旅行

･ 卒業旅行

ーーー ……

そんな 願い 、叶わないのに

夢ばっか 、 見てる 。

嫌だな 、 なんでそう思うのか 、自分でも分からないよ 。

苦しいよ 、助けてよ …

この 地獄から 、抜け出したい 。

ﾋﾟｯ … ﾋﾟｯ …

機械音だけが 、部屋に 響いた 。

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