シト
寒っ、
シト
今何時だろ……
私はシト 「都市」の女子高生です
シト
学校…行かなきゃ、
シト
…………
毎日、独りで過ごしています
シト
行ってきます。
少し歩くと見えてくるキラキラした街並み。
13年前、この世界を襲った 大災害「夜時計」
夜時計は1晩で世界の人間を5分の1にし、太陽を永遠に隠した大災害だ
ある日突然、物凄い地震が起き、津波が私達の街を襲った
そして、津波は私達の周りの命を飲み込んで去っていった。
それからは、世界の中心は唯一残った「海中都市」なのだ。
私は今いる所は「消息都市」と呼ばれる所でカースト最下位の最悪都市だ
だから、「海中都市」の学校の皆からは「キタナイ」とか「ケガレ」って馬鹿にされてる
シト
なんで毎日生きてるんだろ、
シト
(生きる価値なんて無いのかな、)
シト
あ……
そろそろ見えてきた学校、また私の一日が始まった
ガヤガヤ
シト
…………
ピタッ……
シト
(はぁ、)
シト
(またか、)
そう、私が入るといつも教室は静かになる、
クラスメイト
ヒソヒソ
シト
……
シト
(何か言いたいなら直接いえばいいのに。)
まあ、無理な事は分かっている
シト
……
教室の雰囲気に耐えられずに逃げ出してしまった
シト
はぁ
シト
死にたい……
シト
ねぇ、私の生きてる意味ってなんだろ、
シト
私が生きる価値ってあるのかな
シト
無いよね、
シト
ないよね、
シト
ナイヨネ
シト
ナラ、
シト
死んだって誰も分からないよ、
シト
…………
シト
そっか、そっか
シト
そうだよね、
そうやって自問自答を繰り返す
シト
……
黙って柵の外へ出る
シト
……
後、一歩
シト
、
あと、いっぽ
シト
……
アト、 イッポダケマエニススメバ、
シト
あはっ、
それは、 月曜日の12時の事でした