彼女は儚かった 。
それでいて強かった 。
だからこそ俺らは
彼女を
壊してしまった 。
霞
ふ 〜 ッ 、 ( 煙草吸い
らん
霞
霞
ん 〜 、 どうしたの 、
彼女の程よい低さの声が大好きだった 。
らん
煙草 、 やめときなよ
霞
え 〜 ッ ? 蘭までそんな事言うの 〜 ? ( クス
眉を下げて笑うその顔が 、
優しく大事に俺の名前を呼ぶその表情が 、
大好きだった 。
霞
煙草は私の全てなの 。 いつか辞めるから 、 ね? 見逃して 。
俺の許可なんてどうでもいいだろうに 。
重要な問題の許しを貰うかのように頼んでくる彼女は愛おしい 。
らん
仕方ないな ぁ 、 ( ふふ
霞
流石 〜 ! うちの蘭は良い子だね
彼女は冗談混じりにふざけてそう言いながら俺の頭を撫でるけど
本気にしたいくらいその手の温もりは嬉しかった 。
ただ、それは俺だけの感情じゃない 。
はるち
霞 、 無理すんな 。
霞
ん ー ? してないけど 、
はるち
……… ( ギュッ
霞
あはは 、 どうした 、 はる赤ちゃん
はるち
揶揄うな 。
霞
揶揄ってないよ 、 可愛がってるだけ ( 撫
霞
誰か来たらイジられちゃうよ 。 離れて 。
はるち
誰も … 見てないでしょ 。
霞
ははは 、 仕方ないな 〜 ッ ! ( わしゃ
らん
………
らん
( 覗き見なんて 、 我ながら趣味悪いな )
彼女の年齢は俺たちとそう変わりなかった
だけど彼女は包み込む力があって 、
無理に強がるところがあった 。
霞
私は大丈夫だから 、 マイキー 。
マイキー
やめろ !! 霞 !!!
霞
心配しないで 。 大丈夫 。 ( ニコ
俺達が彼女を檻に閉じ込めて 、
らん
ぎり 、 ( 首絞 、 涙
霞
ぅ ゛ 、 げ ほ ッ 、
らん
パッ( 離
霞
ぐ ッ 、 げほ ッ かは 、
らん
ごめん 、 ごめん 、霞 ( ポタポタ ッ
霞
大、、丈夫 、 大丈夫だから 。 蘭 、泣かないで ──── 。
傷付けた時でさえ
彼女は、大丈夫 、大丈夫だと言って微笑みかけてきた 。
彼女は何時だって梵天の人々にとっての1番だった 。
決して手に入らない儚く 、 脆い人 。
これはそんな彼女を
俺達自身がこの手で 、
壊してしまった話 。
愛する君を壊すまで 。
START
監禁狂愛系か 、 過保護な盲愛系どっちがいいですか ?
コメントで教えてください !