中原は慌てた様子で 出かける準備をしていた。 先程太宰が目を覚ましたとの 報告が国木田から来たからだ。
ふと中原は鏡に目をやる
中也
首吊りをしかけた 際に首に着いたロープの痕、 中原は首が隠れるコートで 首を隠した。
与謝野さん
一方その頃、太宰は 与謝野女医から検査を受けていた
太宰くん
太宰くん
与謝野さん
太宰くん
与謝野さん
太宰は自分のことよりも、 中原の容態が気になるようだった
与謝野さん
太宰くん
太宰は心做しか少しほっとした 表情をした。
与謝野さん
与謝野さん
太宰くん
太宰くん
太宰は自分の体を温めていた 掛け布団を両手で強く握り、 目を逸らした
与謝野さん
与謝野さん
与謝野女医が呆れていると、 ガラッと病室の扉が開いた
国木田さん
ドアを開けたのは、 国木田と江戸川と その付き添いの森だった
太宰くん
与謝野さん
与謝野女医は、どうやら 森が気に入らないらしい
森さん
2人は昔色々あったらしく、 森は与謝野女医から 一方的に嫌われている
乱歩さん
太宰くん
乱歩さん
太宰くん
乱歩さん
江戸川は遠慮なく お土産袋を開ける。 相変わらずである。
国木田さん
太宰くん
国木田さん
与謝野さん
国木田さん
乱歩さん
江戸川はクッキーを 食べながら、何か真剣そうに 国木田の話しを聞いていた。 流石は名探偵だ。
乱歩さん
太宰くん
乱歩さん
太宰くん
太宰は、乱歩は過去の事を言っている と思ったのだろう。 しかし乱歩は、未来の事を 忠告していたのだ。
乱歩さん
やがて、再びドアの 開く音が聞こえてきた
太宰くん
中也
中原は太宰を見るなり、 太宰の両肩を掴んだ
太宰くん
その状況に、 太宰含む全員が驚いた顔、 危険を感じる顔をしていた。
国木田さん
中也
中原は国木田の話しも 聞かずに太宰を呼んだ
太宰くん
太宰は不安そうな顔をしていた。 太宰は中原が自分にこんな事をするとは 思っていなかったのだろう。
中也
太宰くん
中也
太宰くん
乱歩さん
乱歩は強く言えない太宰の 代わりに中原に注意をした
中也
中原はサッと太宰から手を離した
太宰くん
中也
太宰くん
どうやら気まずい状況に なってしまったようだ。 しかしそれも無理は無い
中也
不意に中原はそんな事を聞く
与謝野さん
与謝野さん
中也
中原は悲しそうな顔を 隠すように下を向き、 自分の無力さへの怒りを 拳に込めた。
太宰くん
太宰くん
我慢ならなくなった太宰が、 ようやく発言した
中也
中也
太宰くん
その場の全員が太宰を見た、 太宰の顔から、本当に 申し訳ない気持ちで いっぱいなんだろうと いうことが伝わってくる。
中也
中原は太宰を下から見る体制に なるようにしゃがんだ
中也
中原は、優しく 太宰に問いかけた
太宰くん
太宰くん
時計を見ると、 時刻は既に0時を回っていた。 そう思うのも無理はないだろう。
太宰くん
中也
中原は安心した様子で 太宰の頭を撫でた
乱歩さん
場の皆が安心する中、 江戸川だけは未だに 気を緩めていなかった。
まるで確実に近ずいて来る 何かを警戒するように。
与謝野さん
一同が時計を見ると、 既に1時間も経っていた。
森さん
国木田が一足先に 帰宅していたとはいえ、 時の流れは速い事を実感する。
乱歩さん
森さん
乱歩さん
森さん
そうして部屋を出ていく 森と江戸川
乱歩さん
帰り際に江戸川が 太宰を呼んだ
太宰くん
乱歩さん
太宰くん
乱歩さん
そうして江戸川は、 嵐のように走り去っていった
中也
太宰くん
太宰が中原を見ると、 頭の上に「?」が見える。 勿論揶揄だ。
太宰くん
太宰は少し顔を緩ませながら 両手に顔を支えさせた。
与謝野さん
与謝野さん
2人が微笑むその光景、 それは他人ながらも、 与謝野にとって微笑ましい光景に 思えた。
コメント
16件
乱歩さんは何に警戒してたのでしょうか?中也も首吊りしかけちゃうし、不穏な雰囲気になって来てますね、ビーダマ様の作品達はなぜこんなにも楽しませてくれるのでしょうか? 今回も最高でした!!忙しいのに投稿してくださってありがとうございます🙇♀️
最近更新出来なくてすいません。メンタル的な問題ではないのでご安心ください。しかし今まで通りに更新、浮上するにはまだ忙しすぎるため、コメント返し等が出来ないことも暫く多くなるかと思います。皆さんのお気遣いに頼ってしまう事になりますが、どうかご了承ください。