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るあ
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あかり
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る あ
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朝の教室は、いつもより少しだけうるさかった。
席に着いて、カバンを下ろして、ノートを机に出す。
それだけのことなのに、隣の席が気になって仕方ない。
ーでも、見ない。
昨日のことを思い出すと、胸の奥がきゅっとなるから。
前の席の子に声をかけられて、私は少しだけ大きな声で返事をした。
のあ
のあ
隣の席の彼は、もう来ていた。
机に肘をついて、ぼんやり黒板を見ている。
いつもと同じ。
なのに、
話しかけるタイミングが分からない。
のあ
プリントを配られるとき、指が机の上で触れそうになって、思わず手を引っ込めた。
彼は気づいたのか、一瞬だけこちらを見て⸺ すぐ、目を逸した。
のあ
胸の奥が、小さく揺れた。
授業中、彼が消しゴムを落とした。
いつもなら、何も考えず拾ってた。
でも今日は、一拍、迷ってしまった。
のあ
結局、何もしないまま。
彼は自分で拾って、何事もなかったように座り直す。
のあ
自分でも理由が分からない。
嫌いになったわけじゃない。 怒ってるわけでもない。
ただ、昨日みたあの光景が、頭から離れないだけ。
昼休み。
友達と話しながら笑ってても、ふとした瞬間に、隣の席を見てしまう。
彼は、いなかった。
のあ
それだけで、少し落ち着かなくなる。
えと
友達に聞かれて、首を横に振った。
のあ
本当に、なんでもないはずなのに。
放課後。
帰りの支度をしていると、彼が立ち上がった。
一瞬、声をかけようとして⸺やめた。
何を話せばいいのか、分からなかったから。
彼は何も言わずに教室を出ていく。
その背中を見送って、私は小さく息を吐いた。
のあ
理由は分からない。
名前もつけられない。
でも確かに、隣の席との距離が、 少しだけ遠くなった気がした。
私はまだ、それが何なのかを知らない。
ただ、知らないままでいるのが、少しだけ⸺ 不安だった。
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