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痛無 鈴

あの、爆豪さん

爆豪 勝己

やっと連絡寄越したかよ

痛無 鈴

痛無 鈴

え?

爆豪 勝己

遅せぇわ

痛無 鈴

す、すみません…?

開口一番、叱りを受けて 戸惑っていると

爆豪 勝己

爆豪 勝己

おいアホ

痛無 鈴

はい、

爆豪 勝己

飯、食えてねぇだろ

痛無 鈴

そんなことは…

爆豪 勝己

爆豪 勝己

家、教えろや

痛無 鈴

…え!?

痛無 鈴

家!?

爆豪 勝己

はよしろ

痛無 鈴

えと、

痛無 鈴

〇〇区の…

考える間もなく住所が口から漏れる

爆豪 勝己

わーった

爆豪 勝己

動くんじゃねェぞ

痛無 鈴

えっ

痛無 鈴

通話終了

通話
00:22

痛無 鈴

痛無 鈴

痛無 鈴

ええっ!?!

乱雑に置かれた服

綺麗、とは言えない部屋

痛無 鈴

こんな家に人呼べないよ…

重い体を起こし、 やっとの思いで服に手をかける

と、同時に家のインターホンが鳴る

爆豪 勝己

開けろや

痛無 鈴

痛無 鈴

早っ!?

恐る恐るドアを開けると、

私服姿の彼が、レジ袋を右手にぶら下げ

ズカズカと家に入ってくる

痛無 鈴

ちょっ

痛無 鈴

あの…!

痛無 鈴

部屋、汚いんで…!

爆豪 勝己

爆豪 勝己

だァって横になってろ

痛無 鈴

は、はい…

痛無 鈴

(ここ私の家なんだけど…!)

混乱する私を空気のように扱う彼

そんな彼は、何も言わずキッチンへと向かう

トントントントントン

ザクッザクッ

シュッシュッ

ジューーーーッ

黙々と料理を進める彼

その音が、あまりにも心地良かった

痛無 鈴

何作ってるんですか

爆豪 勝己

爆豪 勝己

まぁ期待して待ってろや

痛無 鈴

(期待してって)

痛無 鈴

(自分でハードルあげるじゃん)

10分程度経っただろうか

音が鳴り止んだ

【長編】痛みを感じない個性の私が、爆豪勝己に守られる話①

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