ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
好きな人とキスをした。
この一言だけ聞いたら「へえ、よかったじゃん」で済むと思う
でも問題なのはキスした相手が同性で、しかも好きな人がいる 俺の大事な友人だったということだ
ないこ
駅のベンチに座って、まろが来るのを待つ。
ないこ
熱を思い出すようにそっと自分の唇に手を当ててみる。
If
焦った声で顔をあげたまろ
ないこ
近づいてきた顔
このまま何もしなければ唇と唇が触れることは分かっていた
分かっていて避けなかった
ないこ
ないこ
好きな人にキスされてみたかったんだもん
ないこ
言いながら自分で自分に言い聞かせた
だってこれ以上好きになっちゃったら、もうまろのこと諦められる自信がない
If
ないこ
毎朝ここに来るために、まろは一体何時に起きているんだろう
欠伸を噛み締めている横顔を盗み見る
If
ないこ
電車がホームに滑り込んでくる
まろと一緒に学校に行くようになってから、朝の電車で触られるようなことはなくなって。あのことももうすっかり忘れかけていた
ないこ
明日言おう
明日言おう
明日言おう
そう考えながらもう何日過ごしたか分からない
If
ないこ
正面に俺よりも身長が高いまろが立つと、本当に車内に2人しか居ないと錯覚してしまいそうになる。
毎朝この時間だけ、まろと2人きりになれるのが嬉しくて、幸せで
それでまたその優しさに甘えて
毎朝まろがホームに現れると同時に、嬉しいような、申し訳ないような複雑な気持ちになる
ないこ
ないこ
心の中で、そう決心して早く放課後になることを願った
せっかくの決心が揺らぐ前に言ってしまわなければもう後戻り出来なくなる
本気でそう思った
ないこ
If
ないこ
駅までの帰り道を2人で歩きながら、俺は言った
このまま甘え続けたらダメだ
言ったらもう、朝のあの時間はなくなって。きっと後悔すると思う
それにひよってずっといえなかった
けど、もうそろそろ、ちゃんと諦めなきゃダメだよね
If
ないこ
ないこ
If
まろが即答する
やめてよ。まろも2人のを楽しいと思ってくれていたのかな、なんて勘違いしそうになる
If
ないこ
If
ないこ
If
ないこ
言い返せなくて言葉に詰まる
If
ないこ
If
ないこ
If
If
If
なんで、なんでまろがそんな顔をするんだろう
ないこ
ないこ
くしゃ、とまろの顔が泣きそうに歪んだ
If
ないこ
ないこ
でもこれ以上一緒にいると、辛い
ないこ
ないこ
If
まろが緩く手を降って反対方向へ進む電車のホームへ降りていった
もう忘れよう。この恋心は
ないこ
ないこ
1粒こぼれた涙を制服の袖で拭った
次の日、もうまろは迎えに来なかった
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
コメント
13件
好きぃぃぃ〜!!!
初コメ失礼します! 神すぎ!続き待ってます(* ´ ꒳ `* )
主さんの本当に良すぎる_:( _ ́ཫ`):_ もう次回が楽しみすぎてやばいです笑待ってます( ˙꒳˙ )ゞ