切ない系

私が心を閉ざしてからどれぐらいたったんだろう

私の足が動かなくなってどれぐらいたったんだろう

私にはもうどうでもいい

生きる事だって忘れたんだから

何年か前は毎日が楽しくて仕方がなかった

死ぬのがとても怖かった

でもすべてを諦めたあの日から私の感情は狂い始めた

私がいる病室から窓の外の濁った世界をみている事が多くなった

別に足が悪いわけじゃない

心臓が悪いんだ

余命はわずかで

いつ発作が起きてもおかしくないんだ

そんなぐらいなら病室からでなければいい

あの日から今でも私の心は『死にたい』と叫んでいる

でもいつの日からか1人の男の子が現れて

何かと私に優しくしてくれる

君は誰？

君が私の前に現れてから少しずつ生きてみたいと思えてきたんだよ

君がそんな事ゆうから

でも私に余命はない

今から生きる希望もない

手術をすればいいみたいだけど私はしたくない

自分の体を傷つけてまで生きたいとは思えない

なのに…

勇気を出して言ったのに君は笑って言うんだ

『そっかー』なんて

だから私は勇気を出して話しかけた

私はきっと本当に諦めたんだ

どうにでもなれ……と

私は名前の知らない人と歩き出したんだ

外に出るのは少し抵抗があったけど

私は歩いた

ずっと歩いてないせいでまともに歩けないけど

支えてくれた

最高に素敵な笑顔でニコッと微笑んで…

私の世界に君がどんどん入ってくるから……

生きたくなかったのに君のおかげで頑張れた

ありがとう

私、生きてみたい

今日は楽しかったな

生きててよかった

……

ｷﾞｷﾞｨｨｲｲ!!!

ｶﾞｯｼﾔｧｧｱﾝﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

い…たい

何……これ

血……？

これ私の？

私、死んじゃうの？

ﾊﾞﾀｯ

yunaの御葬式

あ、あれ？

なんで皆泣いてるの？

私、私死んじゃったの？

でも私ここにいるよ！

ねぇ！

翔くん！！

私だよ！

気づいてよ！私だよ！

時間だけがすぎていき、火葬場へ

私の体が焼かれていく

え…？

私の体が透けてる

私の体が焼かれていくにつれ透けてるんだ

は。早くしなきゃ翔くんに言わなきゃいけない事が……

そうだ！1つだけまだ方法があった！

伝えたい人の頭に塩をふって、右手を触る。

そうしたら少しだけその人か私の事を、見えるんだ

やってみよう

数分後