帰ろう

あてんしょん ないにき 喧嘩 駄文 人物の行動、場面、全てがジェットコースター

いれいす

その存在は俺の生きがいであり悩みの種でもある

どうすればリスナーの子に楽しんでもらえるか、どうやったら俺たちの夢へと近づけるか

リーダーということもあるが常に仕事をしている状態だ

当然疲れも溜まる

実際、仕事の詰めすぎで体調を崩してしまったこともある

でも、それでも俺の疲れは一瞬で取れる

そう、彼がいるから

今日も今日とて可愛い彼と一服

その後はだらだらと過ごして一日を終える

だが今日は違った

疲れが限界だったのだろうか

俺はあにきに、悠佑に

素っ気なく対応してしまっていた

俺はありがたいことにいれいすリーダーのないこと付き合っている

ないこはほんまにかっこええやつだ

でも仕事を詰めすぎてしまう

体調を崩してしまっては元も子もないので定期的に仕事を休むよう促しているが

迷惑やと思っていたら？

そう思ってしまったら最後

どんどんと俺の意識は暗闇へと沈んでいく

俺に対しての好きは本当なのか

俺に対しての愛してるは嘘ではないのか

俺なんかより、赤や青の彼らの方が好きなのではないか

ないこといてこんなに苦しくなるとは思わなかった

ないこが寝たことを確認してまだ寒さが残る外へと出かけた

部屋着1枚で出てきたことを後悔する程の寒さに体を震わせる

そう自分に言い聞かせても彼が恋しくなってしまうのはやはり好きだからだろう

しかしどうしたものか

部屋着1枚で財布もスマホも持っていない

かと言って家に帰るのも気が引ける

迎えに来てくれないかな、なんて願いを思った時

今1番聞きたくなくてそれでいて大好きで大切な声が聞こえてきた

しかしその声はランニングが趣味の彼には珍しく途切れ途切れでそれほど必死に探してきてくれたことを実感し嬉しくなる

嬉しいはずなのに溢れてくる涙を拭いながら手を引かれ歩いてきた道を戻る

早く帰ろう