風羽
おじゃまします
なんだか凄く久しぶりに来たような気がする
蘭
竜胆〜
なに〜
蘭
降りてこいよ
蘭
お客さん
あ"〜?だる〜
蘭
そんな事言うんだぁ?
……わかったよ!!
そう言って駆け下りてきた竜君と目が合った
竜胆
は、
風羽
あ、えと、お邪魔してます
蘭
ね?お客さん♡
目が合った瞬間竜君は私を抱き締めた
竜胆
…外出たの?
竜胆
なんでこんな時間に…
風羽
…ごめんなさい
風羽
…会いたくなっちゃって
巻き付いた腕が離れるのが名残惜しくて服の裾を掴んだ
竜胆
…とりあえずリビング行こうぜ
蘭
ん〜
蘭
風羽ちゃんおいで〜
ただ抱き締めてくれるだけでも良かったのに
また欲張りになってしまいそうだ
蘭
風羽ちゃん何で外居たの?
リビングに入ればすぐに質問攻めにされた
風羽
え、と
蘭
会いたくなったら連絡頂戴って言わなかった?
竜胆
襲われたらどうすんの?
蘭
六本木はあぶねぇって言ったよな?
竜胆
今日じゃなくても明日会えただろ
わかってるよ、そんなの
風羽
……
2人を幸せにするために私はタケミチとタイムリープを続けている
蘭
んで?言い訳は?
1つ前の未来で私と2人は他人だった
そして私は2人に殺された
心に空いた穴と向き合うのが怖くて埋めてほしくて会いに来たんだ
風羽
…2人、に…殺される夢を見た
風羽
嫌われたんじゃないかって、
蘭
……
竜胆
……
視界が滲みかけたとき体いっぱいに温もりを感じた
蘭
…ごめんね、寂しい思いさせて
竜胆
心配しなくても嫌いにならねぇし、殺すなんてありえねぇよ
風羽
……ん
今は甘えせて欲しいんだ
涙が頬を伝った
これはきっと安心や幸せの涙なんかじゃない
この関係を断ち切ってまた過去と未来を行き来しなければいけない絶望感のものなんだろう
風羽
……ありがとう、落ち着いた
蘭
泊まっていきな
風羽
へ?
竜胆
こんな時間に誰が好きな奴帰すかよ
蘭
今日は一緒に寝ような〜
何も知らないままでいて
叶うはずのない願いを唱え、久しぶりに深い眠りに着いた
目を覚ませば両サイドにあったはずの温もりは消えていた
風羽
……まだ、一緒に居たかったなぁ
タケミチに会わないといけない
既に未来は変わっているだろう
2人の匂いが染み付いたパーカーを羽織り足早に家を出た






