今日は進路相談の日だ
俺は親の代わりに辰哉兄が 来ることになっている
先生
大介さんのお兄さんですよね?
辰哉
あ、はい
先生
えーと、大介さんは、高校へ行かず就職することになっていますね
辰哉
え?
大介
あ、、、、、、、、、
ヤバい、辰哉兄たちに このこと伝えてなかった
絶対怒られるよ、、、、、
辰哉
、、、、、そうですね
大介
、、、、、
辰哉
また家族で相談します
先生
分かりました
先生
さようなら!
大介
さようなら
辰哉
ありがとうございました
辰哉
お前、帰ったら説教な
大介
、、、、、、、
先生
(大介さん、、、、)
バン!
辰哉兄が進路の紙を机に叩きつける
他の兄弟は、黙って見ていた
辰哉
これ、何?
大介
、、、、何も
辰哉
なんで進路先が就職になってんのか聞いたんだけど
大介
、、、、働きたいから
家族のためなんて
口が裂けても言えない
辰哉
なんで?
大介
辰哉兄には関係ないでしょ
大介
俺のこと家族扱いしてないくせに
辰哉
蓮が高校行くんだから、お前も行かないとノート取れないじゃん
ほら、口を開けば蓮のことばっか
もう、何も言わなくていいや
俺の意見なんて言っても、 聞いてもらえないし
俺は黙っていた
パン!
俺の頬に激痛が走る_
辰哉兄が、振り下ろした右手を ギュッと握りしめた
辰哉
いい加減何か言えよ
俺を変えたのは、誰だと思ってんの
俺は、誰のために就職を選んだと 思ってんの_____?
大介
俺は!!
大介
___のために就職するんだよ!!
視界が涙でぼやけ、歪む
俺はリビングを飛び出し、 扉を勢いよく閉めた
バァン!
蓮
大介にぃ_____!