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私の名前は瑠璃
でももう、その名前も捨てようと思ってる
父
瑠璃
父
瑠璃
父
父
父
瑠璃
父は母を失ってからおかしくなった 私が17の時、母が事故で死んだ と言われてから いつの間にか母に似た顔の私を自分の精神安定剤として使っていた
父
無慈悲な鞭が体を燃やすように痛みと襲う
瑠璃
父
瑠璃
父
瑠璃
父
瑠璃
父
父
父
瑠璃
瑠璃
父
この男の気分で虐げられて嬲られて…慰みものにされて…
父
瑠璃
そんな日々が続いたある日だった
父
上機嫌な父が私に向かって言葉を投げつける
瑠璃
父
父
声を明るくした父が突然一万円を差し出す
瑠璃
父
父
瑠璃
父
瑠璃
瑠璃
父
瑠璃
突然の事に脳がフリーズし、何も言葉が出なかった
父
瑠璃
父
床に乱雑に投げられた一万円を急いで拾い上げた
父
父
瑠璃
瑠璃
自然と顔が綻び、息と足取りが弾む
こんなに喜びを感じたのはいつぶりだろうか
喜びを纏い私が向かった所は
ゲームセンター
小さい頃に両親と一度だけ来たことがある
瑠璃
恐る恐る一万円を投入口に近づけると、凄い勢いで一万円が吸い込まれて行く
瑠璃
液晶に映し出された1000エン×10の文字を押し、1000円札を取り出した
瑠璃
何となく別の両替機を使ってみることにした
瑠璃
瑠璃
1000円札を一枚投入しようとした時だった
???
瑠璃
静電気が二人の小指を襲う
静電気と共に現れたのは、正直言って冴えない男性だった
???
瑠璃
???
瑠璃
1000円札を投入し、ボタンを押す…それを繰り返すうちに100円玉が溢れ出し、キラキラと光りながら軽快な音を出し地面に落ちていく
瑠璃
???
男性が両替機の隣にあったカップを手に取り、落ちた100円を拾い集めてくれた
瑠璃
何とか100円玉を詰め込み、一段落着いた頃、両替をしながら男性が話しかけてきた
???
瑠璃
???
???
あまりの圧に気圧されていると、突然男性がガクッと肩を落とした
???
瑠璃
???
男性はトボトボと歩き姿を消して行った
…とりあえず楽しまないのは損なので楽しもうと思う
目に付けたのはUFOキャッチャー
小さい体と輝かしい目がcuteだった
瑠璃
瑠璃
瑠璃
瑠璃
1600円を無駄にしたが、初めてUFOキャッチャーで景品を獲得した喜びと快感は計り知れなかった
そこからは時間を忘れて遊んだ
ダンス、音ゲー、UFOキャッチャー…気づけば19:00になっていた
そこであることに気づく
瑠璃
???
さっきの男性がイヤホンをしながら太鼓の名人で次々と流れてくるマークを捌いていた
…イヤホンをしながら?!
とりあえず近づいてみることにした
瑠璃
近くに椅子を引き、ちょこんと座り込む
これでも気づく様子はない
極度の集中か、イヤホンで耳栓をしているのだろうか?
瑠璃
画面のコンボ数は
500,600,と増えていく
コンボ数が1070に達した時、彼の手は止まった
画面の「フルコンボ達成!」と言う文字とゲーム内のキャラクターの賞賛の声に合わせ腕がだらんと垂れていく
???
瑠璃
思わず飛び出た拍手に彼はまるできゅうりを視認した猫のように飛び上がる
???
???
瑠璃
???
瑠璃
???
瑠璃
予想外の答えに今度は私が猫のように目を丸くする
???
瑠璃
嫌な記憶と共に顔が赤く染め上がっていくのを感じる
???
私が顔を赤らめたからか、彼は慌てふためき早口で吃りながら説明した
瑠璃
???
気まずい沈黙が二人を包み込む
???
瑠璃
???
何故か動揺しているようだが、私にとってはこの上なく嬉しいことだった
慌てふためき忙しなくバタバタと動く彼の手を握りしめて言う
瑠璃
???
???
耳まで赤く染め上がった彼を少し可愛いと思いながら、私は続ける
瑠璃
???
そこからは時間もあっという間だった
瑠璃
???
ダンスバトルにレース、エアホッケーもしたし、覚えきれないほどにその日は楽しんだ
瑠璃
???
…結果はどれも惨敗だったけど、とにかく楽しかった
瑠璃
結局店員さんに止められるまでゲームをしてしまった
時計はゆうに22:00を回っている
瑠璃
???
瑠璃
聞こえないはずの声に思わず体が飛び起きる
???
瑠璃
瑠璃
???
???
瑠璃
???
???
瑠璃
???
度肝を抜かれたのか、初めて聞くような腑抜けた声が漏れた
???
瑠璃
瑠璃
瑠璃
そこまで話すと、何か諦めたように彼は頭を掻きながらゆっくりと話し出した
???
???
???
ベンチに座り、悲しげな面持ちで地面とにらめっこする彼の背中を、私はいつの間にか無意識にさすっていた
???
膝を抱える彼を思わず抱きしめた
瑠璃
瑠璃
瑠璃
瑠璃
瑠璃
私の言葉のあと、今度は彼の固く太い腕が私を優しく包み込んだ
???
瑠璃
???
???
瑠璃
気づけば私は彼に抱かれながら自分の悩みを全て吐き出していた
お父さんとの関係…私がしなければ行けない仕事、お母さんの行方…全てを吐き出し、泣いていた。
瑠璃
???
瑠璃
???
彼は私の涙が枯れるまで抱擁し、一緒に泣いていた
瑠璃
???
またもや気まずい沈黙が流れる
自分達のさっきまでしていた事をいざ俯瞰して見ると…明らかに恥ずかしい事だった
???
顔を紅潮させた彼が急いでビニール袋から二つの弁当を取り出した
???
瑠璃
???
態々お弁当を買ってきてくれたのか…どれだけお人好しなんだろう、この人
???
瑠璃
食事中なので当たり前ではあるのだが、長い間流れる沈黙に耐えきれず話を振る
瑠璃
???
瑠璃
???
霧谷
瑠璃
霧谷
霧谷
瑠璃
霧谷
瑠璃
瑠璃
霧谷
瑠璃
霧谷
瑠璃
瑠璃
霧谷
瑠璃
瑠璃
霧谷
瑠璃
霧谷
瑠璃
霧谷
霧谷
霧谷
思わず肘で霧谷を小突く
霧谷
霧谷
瑠璃
霧谷
瑠璃
霧谷
瑠璃
霧谷
霧谷
瑠璃
霧谷
霧谷
結局私達は0:30を回るまで話していた
霧谷
瑠璃
霧谷
霧谷
瑠璃
霧谷
瑠璃
霧谷
瑠璃
霧谷
霧谷
霧谷
瑠璃
今日は良い一日だった
瑠璃
瑠璃
6:00
瑠璃
父はまだ眠っているだろうか?
気に障らないように静かにドアを閉める
父
どうやら父はもう起きていたらしい しかもすこし苛立っている
父
瑠璃
父
父
瑠璃
父
瑠璃
父
父
逆上した父が私をドアへ押し付ける
瑠璃
父
父
躾
その言葉を聞いただけでも、私の体には絶望が駆け巡った
瑠璃
父
瑠璃
父
絶望で立てなくなった私を父は無理矢理引きづって行く
父
瑠璃
父
瑠璃
その日は眠れなかった
ただひたすらに襲い来る痛みと快感に耐えることしか出来なかった
父
瑠璃
お母さん…
今…
どこにいるの?
目を開けると、目の前に母がいた
お母さん
お母さん
お母さん
病院の出口に向かって歩いていく
「待って!お母さん!」
思わず出た声の主は、幼い頃の私だった
「いかないで!!!」
「行かないでよ…!ねぇ…」
瑠璃
溢れ出す涙が頬を伝い地面へと落ちる
目の前に居るのに
ずっと待ち望んでた人が居るのに…!
夢の中だけでも会いたいと思っていた人が居るのに!
瑠璃
私の足はどれだけ力を入れても動く事はなかった
動け
動け
動け
動け
動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け
瑠璃
私が叫び声を上げても、母の歩みは止まらない
瑠璃
瑠璃
瑠璃
瑠璃
瑠璃
瑠璃
瑠璃
夢…だったんだ
なんで今に限ってあんな夢を見たのか…
瑠璃
瑠璃
今日も私はゲームセンターに行く予定だ
理由は…
もちろん、ゲームが楽しかったから
決してまた霧谷に会いたいとかそういうものじゃない
決して…
うん
満を持してゲームセンターに着いた
が
瑠璃
でも、少し安心した気持ちもある
今の穢れた身体を、彼に見られたくない。
瑠璃
一応のことここに来た理由はゲームが楽しかったからなので、めいっぱい遊ぶことにした
20:00
瑠璃
瑠璃
瑠璃
父
父
瑠璃
それから数年、私はひたすら耐えてひたすらゲームセンターに通い続けた
何度嬲られても、何度虐げられても 何度穢されても
再び彼と、霧谷と会いたい…その一心で、ひたすら耐えた
ゲームセンターに通ううちに、私の中にはもう1人の人格が出来た
R
自分の名前の頭文字を取るという安直な感じだが、ゲームセンターの中だけ、明るく社交的なRを演じる事で精神を保っていた
今日も私はゲームセンター前で張り込みをしていた
ゲームセンターに来るのを待つより、街の中を通る時の方が確率が高いと思ったからだ
R
R
R
時刻はゆうに12:00を回っている
R
R
霧谷
????
霧谷
????
居た
そこに
貴方が。
少しおぼつかない足取りでいつものゲームセンターへと入っていく
R
少しの間後ろから見ていると、明らかに数年前の霧谷とは違う場所がいくつもあった
霧谷?
霧谷?
R
R
R
霧谷?
霧谷?
霧谷?
R
R
いつも※のように肩を叩き話かけようとした ※いつもと言っても一日だけ
でも、私の第六感がそれを拒んだ
R
霧谷?
霧谷?
R
R
霧谷も覚えていてくれたのかな、と思いつつ「久しぶり」と声に出そうとした
R
ダメだ 言葉が出ない
R
R
霧谷?
R
R
霧谷?
R
R
手を霧谷と重ねアームを操作する
結構大胆なアプローチのつもりだったが、霧谷は何も反応しなかった
人形がするりと落ち、目の前のUFOキャッチャーが虹色に光る
R
霧谷?
R
霧谷が首を縦に振る
R
R
R
自分の胴体より少し小さいぐらいのクマを抱えながら次の質問を考える
…あえて霧谷との馴れ初めを辿ってみることにする
R
霧谷?
R
数年間来てなかったくせに、と言いかけたが、何とか踏みとどまる
R
R
結果は惨敗だった
霧谷の
EDRもヘビヘビパニックもエアホッケーも全部下手も下手、ド下手くそだった
霧谷?
R
R
霧谷?
R
R
霧谷?
R
R
霧谷?
R
こうして私は霧谷と定期的に遊ぶようになった
霧谷
霧谷
R
霧谷
目の前に居たのは、前の姿とは似ても似つかないイケメンだった
R
霧谷
R
霧谷
皆さんお察しの通り、私のどタイプである
R
霧谷
霧谷
霧谷
R
思わず顔を伏せてしゃがみ込む
霧谷
霧谷
R
R
ちなみに、遊ぶようになってわかった事だが
霧谷は記憶喪失になっている
R
霧谷
R
霧谷
ほらね
ただ霧谷であることはわかってる
確か三回目のデー…
三回目に遊んだ時のこと!
霧谷?
R
霧谷?
R
R
R
R
R
霧谷?
霧谷
R
R
ほらね?
まぁ兎にも角にも! そんなことがありつつ、私達はゲーム仲間として仲を深めていた
R
最悪だ。
よりによって今、電話をかけて来たのは
お父さん
R
R
霧谷
瑠璃
震える手を抑え込み電話を取る
瑠璃
父
父
瑠璃
父
父
瑠璃
おじさん
瑠璃
おじさん
瑠璃
おじさん
おじさん
瑠璃
瑠璃
おじさん
瑠璃
父
瑠璃
父
父
父
瑠璃
瑠璃
私は音もなくその場に崩れ落ちた
瑠璃
私はひたすら泣いた
10分程だろうか
私は決めた
覚悟を。
瑠璃
瑠璃
待ってますね!
今になってあなたの言葉が深く突き刺さる
瑠璃
霧谷
瑠璃
霧谷
瑠璃
瑠璃
霧谷
私は振り返らずに走り出した
霧谷
私は走り続けた
ただひたすらに
頭の中に貴方との思い出がこだまする
なんで私はいつもこうなんだろう
幸せを掴もうとした所で突き放されて
たとえ幸せを掴んだとしても引きづられ振り落とされる
もうやだ
こんな世界から
解放されたい
着いた…
着いてしまった…
父
瑠璃
父
父
父
瑠璃
父
瑠璃
やってしまった。
父の舌打ちは父の琴線に触れた合図。 そして父の琴線に触れたなら… あとはお察しだろう
父
父が乱雑に私の腕を掴む
終わった…
そう思った時だった
「どこ行ったんだよ!!!」
微かにあなたの声が聞こえた
これが私の妄想でも…それでも!行動するしか無かった
瑠璃
父
瑠璃
父
父
父
気持ち悪い言葉の一つ一つが私の体を這う
瑠璃
父
瑠璃
父
もう私は今にも泣き出しそうだった 足も震えていたと思う
そんな時だった
霧谷
父
瑠璃
叫び声と共に現れたのは、紛れもない貴方だった。
父
霧谷
父
父
霧谷
父
瑠璃
瑠璃
霧谷
数分後、地面に倒れていたのは霧谷だった
それもそのはず、父は元ボクシング選手だと母から聞いていた
父に逆らえなかった理由の一つだ
霧谷
黒く削れたアスファルトに、鼻血が垂れる
瑠璃の父
瑠璃の父
瑠璃の父
霧谷
さっきの口振りからして、どうやらこいつは瑠璃の父らしい
霧谷
そう心の中で独白した時だった
また心の中で矛盾が生まれる
霧谷
霧谷
霧谷
霧谷
霧谷
脳内に聞き覚えのあるような無いような声が反響する
先生
先生
先生
先生
上司
上司
上司
頭の中に二つの僕が交差する
記憶にない行動をとり、褒め言葉を俺が受け取っている
お前なんか産まなきゃ良かった
よく頑張ったねぇ仁くん
二度とそのツラ見せるな
何時でも帰ってこいよ!
霧谷
霧谷
霧谷
頭痛がピークに達する
霧谷
霧谷
霧谷
瑠璃の父
瑠璃の父
瑠璃の父
瑠璃の父
瑠璃の父
父が乱雑に私の服の中に手を入れる
瑠璃
瑠璃
父
手を退かそうとしても父の手は構わず私の身体をまさぐる
瑠璃
瑠璃
瑠璃の父
瑠璃の父
瑠璃
瑠璃が突然抵抗を辞めた
瑠璃の父
霧谷
瑠璃の父
瑠璃
瑠璃
霧谷
瑠璃
霧谷
強い怒りと悔しさが体を襲う
霧谷
霧谷
霧谷
霧谷
そう声に出した瞬間、頭の中が真っ白になった
真っ白になった頭に次々と情報が埋め込まれていく
霧谷
霧谷
思い出した
霧谷
瑠璃の父
霧谷
瑠璃
明らかに霧谷の雰囲気が変わった
父
霧谷
動揺する父を裏拳で霧谷が吹き飛ばす
父
霧谷
瑠璃
彼の手が私を四年ぶりに包み込む
霧谷
霧谷
霧谷
霧谷
瑠璃
私は泣きながら彼の胸を借りる
父
霧谷
霧谷が紙切れを渡す
そこには謎の数字の羅列があった
霧谷
霧谷
霧谷
瑠璃
瑠璃
彼女の細く小さい足がパタパタと音をたて遠ざかる
霧谷
霧谷
瑠璃の父
霧谷
幸いな事に、こいつの使ってくる技はわかりやすいものばかりだった
霧谷
瑠璃の父
瑠璃の父
瑠璃の父のテンションが上がる
瑠璃の父
霧谷
大振りを躱し、腕を掴む
霧谷
瑠璃の父
霧谷
一閃、顔にストレートがめり込む
瑠璃の父
霧谷
瑠璃の父
やつは完全に伸びている
帰ろう
瑠璃の元に
霧谷
彼女に訳を話しても信じてくれるだろうか?
誤解されて、彼女がまた苦悩に苛まれたらどうする?
そんな考えが頭をよぎる
霧谷
霧谷
瑠璃
霧谷
玄関を開けると、涙を浮かべた彼女が一直線に飛び乗ってきた
瑠璃
瑠璃
霧谷
瑠璃
霧谷
霧谷
霧谷
霧谷
瑠璃
霧谷
瑠璃
霧谷
霧谷
瑠璃
瑠璃
霧谷
瑠璃
霧谷
覚悟していた
いつかは聞かれると
でも、いざその時が来たとなると…怖い
霧谷
瑠璃
霧谷
霧谷
全てを