三月
陸、一織はっ…
看護師の人から案内された部屋には椅子からこぼれ落ちそうになっている陸がいた。
三月
あっ、ぶなぁ…
落ちる…という所で全身で陸を受け止めると陸は「ひゃぁ!?」と大声をあげてバウンドするように起き上がっていった。
陸
ごめっ、おれ寝て…三月!?はぇっ!?早くない…!?!?
三月
そりゃ急いで来るだろ。一織どうだって?
陸
まだ何にも言われてなくて…万里さんは?
三月
忙しくて行けないって『ごめん』って言ってた
陸
そっか…
三月
なぁ、陸。腹減ってね?
陸
え…?
三月
朝ご飯、食べてないだろ?
陸
あ、確かに…
三月
おにぎり持ってきた。緊張しすぎんな。一織をありがとな。兄として。よく頑張ったな、陸
ぽんぽんと頭を優しく撫で、陸におにぎりを手渡す。
正直言って、俺だって相当焦ってる。
一織が呼吸困難なんて…そんなの一織は全然匂わせなかったのに…
一織に会いたい。
話したい。
不安を和らげてあげたい。
兄として、傍に居てあげたい…
どうした?
大丈夫。
俺がいる。
そう、寄り添ってあげたい。
その時、部屋の扉がパタンと開いた。







