一覧ページ

俺達は最強の軍だった【参加型】【完結】

第65話 - 62話　救済を

2024年07月21日

#参加型

#オリキャラ

#軍パロ

#我々だ/日常組/ワイテルズ/らっだぁ運営ぴくとはうす

ハンヌくん

＿F国地下･牢屋前

花流

それで？続けてくれるか？

ハル

もー良くない？

ハル

そろそろ警備にあたった方がいいんじゃないの？

ユウ

全部教えてくれるんじゃなかったノ？？

しのか

移動しようって言ったのはハルだよ

紗佳

……………ケチ…

ハル

………はいはい、私が悪かったよ

ハル

ちゃんと言うから………そんな目で見ないでさ

しのか

………それで

しのか

ハルが｢人工兵器｣、って、どういうことか説明して

ハル

………そうだね

ハル

彼らは戦争を起こすため、最強の兵器が欲しかった

ハル

偵察もでき、暗殺にも優れ、また戦闘力も知識も行動力も飛び抜けて優秀である兵器

ハル

彼らが皆、どうやって再現しようかと悩みに悩んで、辿り着いた答え

ハル

それが｢記憶移植｣だった

花流

その記憶移植っつーのは一体なんなんだ？

花流

脳移植とは違うのか？

ハル

うん、ちょっと違うかな

ハル

まぁ正直私もよく分かってないんだ

ハル

彼奴らはその方法を機密情報として全く外部や他部に漏らさなかったから

ハル

ホント……不気味…

ユウ

ハルは………大丈夫なんだヨネ？

ユウ

後遺症トカ……

ハル

うーん…その点も実はよく分かってないの

ハル

………あはは、私の事なのに…全く分からないや

紗佳

………………

ハル

……続けるよ

ハル

最初は40歳以上の男女1人の記憶を小さい子供に植え付け、育てる計画だった

ハル

でも、研究に失敗は付き物

ハル

この初期段階で50人の子供の内成功したのはたったの3人

ハル

その1人が私、って訳

花流

は？それで完成じゃないのか？

ハル

うん、実はそうでは無かったの

ユウ

どういう事？

しのか

……知識と経験が足りなかった

ハル

………ホント、しのかって鋭いよね

ハル

そうだよ、ただ単純に実験体にした大人1人分の記憶じゃ兵器にはならなかった

ハル

経験が浅かった、そう捉えられた

ハル

他2人には普通に一般人の記憶が使われたけど、私は違ったよ

ハル

だから特別扱いされて、最後の駒として生かされてたっけな

ハル

最初はまだ一般人に近かった母親、そして過去に戦争を経験し部隊に所属したことがあった父親が選ばれた

ハル

他の子供にはスラムにいる年老いた老人や街で盗みを働いて捕まったりした罪人

ハル

私の場合、2人揃って研究者としても軍人としても知識や経験が豊富だったから、すぐに採用されたよ

ハル

そして2人の記憶は私に移された

ハル

……そこからは、全てが分かるようになって…まさに地獄へと変わったよ

ハル

今までの子供の時は大人の会話は全く分からなくて聴き逃してた、でもその時から全て理解出来るようになって、全部聞いてた

ハル

1番初めに驚いた記憶はなんだったかな

ハル

……そうだ、｢逃げろ、そして壊せ｣って書き記していたところかな

しのか

｢逃げろ、そして壊せ｣？

花流

さっきの通り壊すのが目的だったんだな

ユウ

でも逃げろッテ

ハル

…そうだね

ハル

有難いことに、2人は研究室の地図と脱出に使えそうな場所や物のレシピを完璧に記憶していたよ

ハル

逃げることは容易かったけど、私がそれだけじゃ満足出来なかったから

ハル

少しの間は従順な振りをして、後からじっくり溜め込んだ爆弾で爆発させ、跡形もなく消し飛ばした

ハル

そして関係者、旧X国の幹部や総統を皆殺しにした

しのか

殺したんだ…

紗佳

………爆弾

ハル

…その間の時かな

ハル

私、あの総統の命令で1度W国に侵入してエーミールさんとシャオロンさんと鉢合わせたことがあってね

ユウ

エ？

ハル

その時一応戦ったんだけど、こっちは高い地位の軍人と天才の医者の記憶を持っていたから、こっちの方が有利だったんだ

ハル

そしたら、エーミールさんが自爆した

しのか

…………でも、待って

しのか

エーミールさんは確か、少年って…

ハル

あぁ、あの時は髪が邪魔だったから短く切ってたんだ

ハル

今は切るのも面倒でこんなに伸ばしてるけどね(笑)

花流

今度切ってやろうか

ハル

また今度ね

ユウ

誤解のままなら解けバ……？

ハル

………何年越しに謝罪に行こうかと思ったんだけど、あっちは完全に当時の私を男の子と勘違いしてるから…

ハル

中々切り出せなくてさ…(笑)

しのか

だから関係者とだけ言ったんだ

ハル

そう

紗佳

………(それはもう自業自得なんじゃ…)

紗佳

………キズ……は

ハル

自爆されても私は距離を取れたから、私自身は無傷だよ

ハル

………まぁ、足にちょっと火傷跡があるけど

花流

(だからずっと長袖に長ズボンなのかよ)

ハル

まぁ、それで有四国はまだ早いって事で、色んなところの偵察や侵入、暗殺をして数年

ハル

やっと準備が整って、私は爆弾を起爆させて、って感じかな

ユウ

アレ？他の2人ハ？

ハル

………人じゃなくなったよ

ユウ

………？

ハル

記憶が今の脳に定着出来ずにそこで彷徨い続け、脳を機能させなくした

ハル

だから言語も喋れず理解も出来ず、まるで0歳未満の幼児、もしくは人では無い生き物に成り果てたよ

ハル

そこからの回復はまず不可能、そう言われて捨てられた

ハル

………まぁ、一応実験のサンプルとして隔離されていたんだけどね

ハル

その子達も解放させたかった…

花流

だから皆殺しではなく爆弾で巻き込ませたのか

花流

そして壊すだけじゃなく跡形もなく消す

花流

そうすることで二度と繰り返させないようにしたのか

ハル

うん、まぁそうだね

ハル

と言っても、全て焼き尽くせなかったけど

ユウ

…………カデル

しのか

あの記事……記者が記載されていなかった

しのか

事故かと言われた記事は多かったけど、あれは確信を持って｢記憶移植の研究最中にて実験体の暴走｣と記されてた

しのか

今じゃ嘘だと言われて記事の数は少ないしこれを見つけるのにも1年はかかったし

しのか

多分あれ、カデルの仕業だね

紗佳

………ｺｸ

ユウ

やっぱそうだよネー

花流

……んじゃ、続きの詳しくは彼奴に聞くか

ユウ

ン？

＜ｶﾞﾀﾝｯ

しのか

…………やっと起きた

ハル

……………

花流

行くぞ、ハル

ハル

………はいはい

ハル

どうせ抵抗しても連れていかれるだろうし、大人しくするよ

カデル

う"、ぐ………こ、こは…

花流

よぉ、目ェ覚めたかクソ野郎

カデル

…………貴様は

花流

俺は花流、俺を含めここの奴らはお前が嫌いなハルの仲間だ

カデル

……そうかよ

カデル

それで、5対1で何の用だ？

ユウ

情報収集

しのか

カデル、貴方は今回の件で多大な犠牲を作った

しのか

僕らはそれをまず知りたい

しのか

そして、ハルのことについても話してもらう

カデル

……………

カデル

貴様、自分のことだろう、分かんねぇのか

ハル

自分の事を全て分かってたら苦労しない

ハル

御託はいいからさっさと答えろ

カデル

誰に向かって…！！ｶﾞﾀｯ

花流

おい

ｽｯﾁｬｷ

花流

お前こそ今の状況で誰に向かって口聞いてんだ？あ？？

ユウ

あのさ早く答えてくれナイ？俺らだって暇じゃないんだからサ

紗佳

………………ｼﾞｯ

しのか

今この場には貴方を瞬殺出来る者しか居ない

しのか

まだ生きたいんだったら、さっさと吐いた方が身のためだよ

カデル

………ハッ……脅すのか

しのか

……言わないつもり？

カデル

たかがナイフ2本とライフル一丁で全て吐かせられると思わん事だな

しのか

そう

しのか

…花流

花流

あぁ

ｽｯ…ｼｭｯ

カデル

ｯ………っは、こんなので死ぬと思ってるのか？

カデル

わざわざ擦り傷なんざ作ってなんになるんだ？

しのか

さぁね

しのか

ただ、その傷をこの汚れた空間でずっと放置するとどうなるかぐらい…

しのか

予想つくんじゃない？

カデル

…………

カデル

お前の取り巻きは随分と趣味が悪いな

ハル

それはあんたも同じだろう

カデル

私にこんなガキの取り巻きは居ない

ハル

我々をガキだなんだと煽る前に今の自分の状況を再認識したらどう？

ハル

後、二度と私に話しかけるな

ハル

この空間であんたと口を聞きたくない

カデル

そうか、それは私も同じだ

花流

ごちゃごちゃ言ってねーでさっさと教えてくれねぇか？

カデル

誰がお前らのような卑怯なガキ共に言うとでと？

しのか

……貴方は

しのか

もう二度とここから出られないだろうね

カデル

………は？

しのか

このまま貴方が何も言わずに無言を突き通すのなら、僕らは貴方をこのままずっとここに張り付ける

しのか

情報を話してくれるまでね

しのか

怪我をしたなら死なない程度で治療する、死のうとするならそんな器具は撤去する、適度な食事はスープのみ

しのか

爪も歯もすべて剥ぎ取りその椅子に毎日縛り付ける

しのか

必要なら手足を切り落としたっていい

しのか

そんな毎日毎時間が貴方を襲う

しのか

それでも耐えられるという自信があるのなら黙っててもいいんじゃないかな

しのか

まぁ、僕的にはさっさと終わらせたいから吐いてくれたら嬉しいんだけど

カデル

………何故そこまでして知る必要がある……私がお前達に何をしたと？

ユウ

何もしてなきゃココに居ないデショ、頭悪いノ？

花流

うちの総統に何度手ェ出したと思ってるんだお前？

花流

死にかけたこともあったし、何よりお前が“生き残っている”せいで今あいつは苦しんでんだ

花流

この意味分かんねぇ？

カデル

だからなんだ

カデル

私は策略に従っただけだ

紗佳

……………ム……能

カデル

……は？

花流

はぁー？策略だぁ？

花流

ただ逃げただけだろ、それ

カデル

ふざけるな、逃げることも策略の1つだ

カデル

そんなことも分からないのか？

しのか

W国はそんな事はしないだろうね

カデル

…………

しのか

あの人達は逃げ、というより突進の言葉が合う

しのか

彼らの頭に、｢逃げる｣という選択肢は残されていないでしょうね

しのか

……まぁ、｢撤退｣なら有り得るけど

花流

ま、それは他の奴らもそうだろ

花流

簡単に足を引く腰抜けでは無いことは確実だ…逃げてもそれは作戦だ

花流

でもお前は違う

花流

さっき、お前は策略とか言ったな

花流

俺には、ただ殺されるのが怖いから逃げたようにしか思えん

カデル

…………ぬかせ……そんな訳…

ユウ

ねぇ、ナニ？その間……嗚呼、もしかして図星なんダ？

ユウ

自分の失態を知られたくないから一々｢策略だ｣、｢作戦だ｣なんだ言ってるんだネ？

ユウ

ネェそうなんデショ？w

カデル

黙れ…ｯ黙れ黙れ黙れぇぇ！！！

カデル

何も！！何も知らない小娘なんかに私の気持ちが分かるはず無いだろう！！！

ハル

それは違う

カデル

あ"ぁｯ！？

ハル

ここの子らは皆お前より過酷な環境の者達ばかりだ、人によればお前より苦労している

ハル

その4人も訳ありだ

ハル

だからお前がその言葉を言える立場ではない

カデル

貴様も黙れｯ！！私をこのようにしたのはお前のせいだろう！！！

ハル

………言っただろう、｢お前がその言葉を言える立場ではない｣と

ハル

お前がここで懲りないのなら、お前の新しい家族すらも犠牲に掛けてやろうか…

俺達は最強の軍だった【参加型】【完結】

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

ハンヌくん

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

俺達は最強の軍だった【参加型】【完結】

第65話 - 62話 救済を

第65話 - 62話　救済を