花
悠真くん
悠真
……
沙綾
話してよ、ちゃんと
沙綾
涼くんのこと、真実が知りたいの
悠真
……涼は
悠真
……
沙綾
何があったの?
悠真
涼がオレに相談してきたんだよ
花
なんて?
悠真
「死にたい」って
沙綾
……ほんと?
悠真
ああ
悠真
それで遺書を書いてたことも知ってたんだ
悠真
だからこのままじゃ涼が自殺しちゃうって思ったんだ
沙綾
……それで、自殺したの?
悠真
それで……
悠真
オレが、殺したんだ
沙綾
……!?
花
殺し……た
沙綾
う、嘘でしょ……
沙綾
そんな……なんで……
悠真
自殺して欲しくなかったんだ
悠真
アイツに……
悠真
生きてて欲しかったんだよ
沙綾
でも殺さなくても……!
悠真
アイツは!!
悠真
オレに何時にここで死ぬってオレに言いに来たんだ!
悠真
おかしいだろ?
悠真
なんで、オレにわざわざ言うんだよ……
花
そんな、ことが……
悠真
そしてオレはすぐそこに向かった
悠真
そして、オレの前で
悠真
自殺の準備をしていたんだ
悠真
人が自殺する姿なんて見たいと思うか……?
沙綾
でもだからって……!
悠真
そしてオレは言ったよ
悠真
「やめてくれ」って
悠真
でもあいつはな……
悠真
「今日絶対に死ぬ。俺が自殺をするのを見てるか、俺を殺すか選ばせてやるよ」
悠真
冗談のように笑って言ったんだ
悠真
するとオレは、涼を殺していた
悠真
殺人がバレないようカメラを破壊して、逃げた……
花
そう……
沙綾
なら、遺書は残しておきなよ
悠真
いいんだ、オレは元々自首するつもりだったんだ
花
……は?
花
ふざけんなよ
悠真
お、おい……?
花
涼っ!ふざけんなよっっっ!!!
沙綾
!!
悠真
!?
花
ふざけんなふざけんなふざけんなっ!
花
そんなのありえないっ!ありえないんだってえ!
悠真
……
沙綾
……悠真くん
沙綾
あんたがしたことは間違ってるよ
沙綾
でもさ
沙綾
私が変わりに自主してあげるよ
沙綾
大好きな涼くんのためだもの
花
……!?
沙綾
涼くん
沙綾
私はあなたが好きです
沙綾
ずっと前から……好きでした……
悠真
……
沙綾
じゃあ自首してくるね
悠真
え、いやは!?
沙綾
私がそうしたいからそうするの
沙綾
邪魔したら……
沙綾
今、私が包丁持ってるってこと忘れない方がいいよ
悠真
……っっ!
花
ごめん
花
ごめんね……
沙綾
花ちゃん、泣かないでよ
沙綾
好きだったのはどちらともでしょ?
沙綾
結局、二人とも実らなかったわけだしさ
花
そう、だけど……
沙綾
私はこれでいいんだよ
花
この結末が……
花
本当に正しいのかな
沙綾
どういうこと?
花
私は本当のことを言うべきだと思うよ
沙綾
なんでよ
花
嘘をついたって一生嘘をつき通さないとならない
花
だから悠真くん
花
自首して……
悠真
分かってる
悠真
最初からそのつもり
こんな結末が正しい
なんてことはありえない。
涼くんは、生きてなきゃ
ダメだったんだよ。
死んだら、
何もかも無駄になってしまう。
君とすごした思い出のひとつひとつが、 脳に刻み込まれて、
苦しくなるよ。
花
もう一度、やり直せたら良かったのにな
沙綾
そんな事言わないの……!
花
でも……
沙綾
そんなんだったら次いい男見つけても奪っちゃうんだから♪
花
も、もう~!からかわないでよ~!
沙綾
冗談、冗談♪
沙綾
でもさ、花ちゃん……いや、花……
沙綾
私ね、一歩踏み出せた気がする
沙綾
親友に本当のこと言えたんだ
沙綾
それだけで前へ進めた気がした!
花
そっか、それは良かった
沙綾
うん、だからね
沙綾
これからもずっと親友だよ!






