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2件
うん!面白い! 自分で書いたけど面白いね!これ見る専自分よ覚えとけ!
心晴
心晴
心晴
⚠注意⚠ ご本人様には関係ありません パクリ×参考×
赤
黄
青
紫
橙
桃
心晴
心晴
赤
黄
青
紫
桃
橙
赤の午後の授業は、いつも眠気との戦いだ
得意な、英語であろうと苦手な古文であろうと関係ない 毎日深夜まで大好きなアニメを見ているせいで常に寝不足なのだ
黄
黄
黄
クラスメイトの黄ちゃんが休み時間に笑いながら声をかけてきた
赤
赤
赤
黄
黄
黄
黄ちゃんとは高校に入ってから知り合ったけれど、 アニメと漫画と言う共通の趣味があるおかげで、クラスの誰よりも仲がいい
二人はいつも休み時間にはお互いの推しについて話し、 次の休みは限定グッズを買いに行こうだの 録画していたか神回のアニメを一緒に見返そうなど話が尽きない
同じ趣味の友達がいなかった中学時代とは違って 赤の高校生活は充実している
居眠りしているおかげで成績はいまいちだが、 毎日楽しいのが一番だ!!
紫
紫
紫
赤
赤
赤
紫
紫
紫くんはわざとらしくため息をついているけれど、 赤はまったく気にしてない
だいたい、紫くんだって 韓国のアイドルグループにハマって、しょっちゅう友人とライブにいてっいる
推しに夢中になるのは 多分遺伝だ
紫
紫
赤
赤
赤
紫
紫
紫
赤
赤
赤
青ちゃんは同じ高校に通う赤の幼馴染で、 青ちゃんとよく遊んでいたが高校生の今は違う
同じ高校に通ってはいるもの、ほとんど言葉を交わすことはない
過去に喧嘩したからというわけではなく、 ただ二人の趣味が違うからだ
青ちゃんは、おしゃれが大好きで華やかな女の子 毎日きれいにメイクをしているし髪型もなんだか凝ってる
遠くからでもすぐに、青ちゃんだとわかる 校内でも人気者で、イケメンの先輩と付き合っていると言う噂も聞いたことがある
自分の容姿にお金と時間をかけるより、推しにすべてをささげたいと思っている赤と気が合うはずもなく、気がつげば疎遠になっていた
兄弟だからって息子たちもそうでなければならない理由もない
赤も青ちゃんもそれぞれに仲のいい友達がいる それでいい、と赤は思っているし、青ちゃんもだろう
青
青
青
ある日の放課後赤が一人で教室にいると、廊下から声をかけられた
赤
赤
赤
赤
青
ふわりと甘いフルーツみたいな香りがする
青ちゃんのつかっているコロンだろうか?
美人はにおいまで素敵なんだな……
青
青
青
赤
赤
青
青
青
見た目が派手な青ちゃんを気に入らなくて、 色メガネで見ているのだろう
橙くんが知ったら学校に怒鳴り込んできそうだなぁ
赤
赤
青
青
青
赤
赤
赤
赤
赤
興味はなさそうだけれど、馬鹿にしたりはしない
青
と、かばんのポケットから取り出したチョコレートをくれた
青
青ちゃんのまわりにはいつもキラキラした女の子がいて、 近寄りがたい雰囲気だったけれど、 こうして話すと昔と何も変わってないみたいだ
赤は貰ったチョコレートを口に放り込んで最後の問題にとりかかった
チョコレートはほんのりイチゴの味がして、 それがとても青ちゃんっぽくて、赤は小さく笑う
赤
赤
赤
赤
赤
赤
赤
黄
黄
お気に入りのアニメが最終回を迎えた
昨夜は放送時間まで正座で待機していたし、 放送中は泣きすぎたら、紫くんにうるさいと苦情が入ったけれど そんなことおかまいなしで泣き続けた
目も腫れてひどい顔で朝を迎えたが、後悔はない むしろ感謝だ
黄ちゃんもそれは同じらしく、朝教室で腫れた目が合った瞬間、 二人でまた思い出して泣いた
わかっている、 でも、好きなものについて熱く語ってしまうのは仕方ないし、 ホームルーム前の自由時間なんだから、誰と何を話そうが自由なはずだ
それなのに、それを気に入らない人はどこのクラスにもいるらしい
桃
桃
桃
同じクラスの男子の声が背後から聞こえた
振り返らなくても声の主は誰だかわかる 野球部のエースの桃くんだ
前々から、黄ちゃんと赤のかばんについている限定レアもの缶バッジや、 キーホルダーを見ては、『気持ち悪い』 など失礼なことを言ってくる
こういう言葉をかけられたのは、一度や二度のことではない
漫画やアニメが好きなだけで『オタク』とからからかわれることに 不満はあるもののいちいち言い合うのは時間がもったいない
そんなことより、好きなものについて話をするのがずっと有意義だと言うのが二人の共通の認識だ
だから、今も目を合わせて『気にしないでいよう』と無言の言葉を交わして、 後でゆっくり話そうと会話を切り上げようとした すると、この場にはそぐわない声が聞こえた‥‥
青
青
青
青
教室中が一瞬で静かになった、
それもそうだろう 桃くんの背後に怒った顔で立っているのは、隣のクラスの青ちゃんだ
桃
桃
桃
桃くんが青ちゃんに片思い中と言うのはみんなが知っているので、 くすくすと笑い声も聞こえてくる 野球部期待のエースも好きな子の前では完封負けのようだ
青
青
青
青
青
青
青ちゃんに驚いたのか、桃くんはそそくさと教室を出て行ってしまった 青ちゃんは青ちゃんで、そのまま無言で自分の教室へと向かっていく
黄
黄
黄ちゃんの言葉も耳に入らない程赤も青ちゃんの言葉に驚いていた
赤
赤
その日の放課後、赤は隣のクラスに行って、 高校入学以来初めて自分から青ちゃんを呼んだ
案の定、青ちゃんのクラスメイト不思議そうに赤を見ている
青
青
赤
それはまだ二人が仲良くしていた幼稚園のころの話だ
昔からオシャレが大好きだった青ちゃんは、ある日幼稚園にお気に入りの 服を着てきたことがあった。 清楚な綺麗な服だった
それを見た同じ組の男の子が、『変な服着てる』と、言って青ちゃんを 泣かせたのだ
青
青
青
青
赤
赤
赤
青ちゃんがそれを覚えてるとは思わなかった。
赤だって、今の今まですっかり忘れていたのだ
青
青
青
青
青
その瞳はきれいにメイクされているけれども、 いつもより少し腫れている気がした
赤
赤
赤
赤
青
青
青
青
赤
青
赤
赤
赤
赤
趣味も好きなものも、休み時間を過ごす友だちも違うけれど、
二人はいつだって互いの ”強い味方”だ!