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恵理
恵理
恵理
恵理
恵理
恵理
それが私達の最後なんだから
試合終わり
結果は冴くん達の負けだったけど
私は少し安堵してしまった
最低なのはわかってる
そして私は冴くんに告白した
恵理
恵理
恵理
恵理
恵理
顔が見れない
頬が熱い
目頭が熱い
冴くんの返事がない
恵理
恵理
恵理
恵理
恵理
恵理
その場にいたくなくて
言い逃げをした
冴くん絶対困ってた!!
冴
冴くんは私の手を握った
恵理
恵理
今言葉を口にしたら
涙が溢れてしまいそう
私は笑うしかできなかった
すると、冴くんの手が緩くなった
私はその隙に冴くんから離れた
涙は溢れる
それは 今まで期待していた喜びと
現実の過酷さに対する絶望だ
結果なんて目に見えてわかっていたのに
最後の最後まで諦めきれないで伝えて
でも、結局は返事を聞かずに逃げた
何もかも中途半端
覚悟も
想いも
全部
恵理
恵理
私の恋はこれで終わり
続いてても終わらせる
自分の期待で自分自身を傷つけてしまったから
だから、続いたとしても終わせたい
恵理
涙を拭って青い監獄に戻った
冴視点
恵理
恵理
恵理
恵理
恵理
恵理
恵理
もう俺は出せていた
〘俺も好きだ〙
たったその言葉が言えなかったのには
理由がある
俺は恵理に足枷をはめてしまうのではないか
恵理は自由だった
縛られるのは好きではないだろう
だから俺と居たら恵理は……
恵理
恵理
恵理
恵理
恵理
恵理
俺はとっさに恵理の手を掴んだ
恵理は笑ってた
哀しそうに笑ってた
俺はつい手を離してしまった
恵理はそれから一度も振り向くことはなかった
小さな肩を少し震わせながら
俺の前から姿を消した
俺は恵理の姿が見えなくなったのと同時に
心臓がぎゅうっと締め付けられて
息ができていなかった
苦しい
声が、喉が
潰れそうだった
言いたかったこと
言えなかったこと
呼吸するのを忘れていた
恵理がいなくなった瞬間から
全て動き始めた
思考
感情
感覚
止まってた全てが遅れを取り戻すように
次
次会えたら
必ず伝えよう
何日後、何週間後
何ヶ月後、何年後
そんなすぐ会えないかもしれない
何十年後、何百年後
今世で会えなくても
何度も生まれ変わって
何度も何度も
恵理に会うその日まで
俺は
忘れない
絶対に
恵理が好きだってことを
そして
伝える
ちゃんと言葉にして
オフの日
恵理
恵理
恵理
冴
恵理
冴
恵理
次はすぐに
やってきた
冴
恵理
君の隣に堂々と立つことができる
人目の少ないとこ
冴
冴
恵理
終わり
浮遊物
浮遊物
浮遊物
浮遊物