体が…
動かない…
目も…
開けられない…
本当だったら
いつも通りに
相手と喧嘩するけど
悲しみと
怒り
自分に対する
憎しみ
それに
俺は取り憑かれた
自分の
激しい動き
で
腕が痛む
どうしようもなく
この上ない
激痛
それによって動けない
自分
今
声だけが少し聞こえる
俺を心配してくれている
梅宮の声
柊の声
小さいが
京一郎の声
楡井に蘇枋
桜も
声では聞こえない
条の声
丁の声
皆の声だけが
消えた意識の
向こうに
あった…
「俺は本当に何がしたいだろうね…」
条………
俺は
もう…お前は…
沈んでしまったと…
もう人を見ない…
かと思っていた…
だけど
そうじゃなかった
お前は
有馬や鹿沼達がやった事を
本当は
知らなかったんだね…
桜に言われた時
その事を知って
「皮」を剥いだ
彼等が行った事に
過ちに
怒っていたね…
苦しそうな顔して
ずっと耐えてきたんだね…
お前の事だ
大好きな丁子に
なにか…
あって
太陽の様な丁子は
おかしくなってしまった
それでも
丁子を守りたかったんだろ…?
辛い仕事も
丁がこれ以上
壊れていくのを
見たくなかった
だから
獅子頭蓮が壊れない様に
今の獅子頭蓮を
存続させるために
丁が
いつかまた
あの頃の様に
共に笑ってくれる
日々が
来るのを
待ってるんだろ
ごめん
辛かったな…
ごめん
ごめん
ごめん…
ごめん…ッ
じょう………ッッ
ごめんね………、、
十亀
十亀
桜
桜
桜
桜
桜
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
クズが居ていい 場所じゃない
桜
兎耳山
梅宮
柊
楡井
杉下
蘇枋
善
十亀
頭が
おかしくなれば
獅子は
正常に
動かなくなる
俺は次第に
クズの「皮」を
剥がす事が
多くなった
そんな時に
丁子が
執着していた
ボウフウリンと
揉めて
何かを
変える
きっかけに
なるんじゃないか
と
思ったのに
うちに
正義も何も無い
戦いに
皆を巻き込んで
しまった
それでも…
後戻りは…
できない
あの日
間違いを通すと 決めた以上
止まるわけには 行かない
兎耳山
善
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
山に行きたいな
はぁッ?
桜
桜
じゃない?
桜
桜
桜
んじゃねぇぞ
桜
桜
スグだ
桜
桜
十亀
桜
桜
桜
桜
桜
桜
桜
桜
桜
強い奴になるッ!
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
桜
ダッッ!!
桜
押し通すって
桜
ダッ!
シュッ!
桜
相手がどんなに 強くてもッ!!
命の恩人でもッ!
目を 逸らしたりッ!
ダッ
自分を曲げたり しねェッッッ!!
!
「なんでそうなるの!」
「そんな事したって」
「強くはッッッ!」
「頭取は俺でしょ!」
「俺は一番強いんだ…」
「自由なんだ…」
「誰にも屈さなッッ!」
「俺が決めるの」
分からないなら
出ていってよ
十亀
十亀
ッーー、
ポタッ…
ポタッ…
「分かったよ…」
「丁子の考えは」
「俺から皆に伝えたい」
「「皮」を剥ぐのも」
「俺がやる」
「だから…」
「丁子は…」
ポタッポタッ
「皆と笑っててよ」
!
ダッッッッッッッッン゙!
十亀
桜
十亀
十亀
十亀
スッッ
ダッッン!!
桜
桜
桜
桜
なあ
もじゃもじゃ
十亀
十亀
カッタンカラッ
十亀だよ
十亀 条
スッ
フワッ
彼は下駄を脱ぎ捨て
髪を解いた
言っていることは
変わらないのに
どこか
二人共
気が晴れた様な風に
桜
桜
とことんヤろう
桜
桜
桜
善
善
善
俺は
どれだけ
曲げて
きたんだろう
己を
善
条
善
善
善
頑張れッ!!
桜ッ!!!
条ッ!!!!
十亀
桜
ダンッ!ドンッ!ダッッン!ガッ!バッン!ダンッ!ドンッ!ダッッン!ガッ!バッン!ダンッ!ドンッ!ダッッン!ガッ!バッン!ダンッ!ドンッ!ダッッン!ガッ! バッン!
桜
桜
桜
ガッン!
十亀
ダンッ!ドンッ!ダッッン!ガッ!バッン!ダンッ!ドンッ!ダッッン!ガッ!バッン!ダンッ!ドンッ!ダッッン!ガッ!バッン!ダンッ!ドンッ!ダッッン!ガッ!バッン!
二人は
楽しそうだった
激しい動きの中
重い攻撃を互いに受けても
二人は
笑いながら
吹っ切れた顔をしていた
施設の大人
施設の大人
桜
十亀
十亀
十亀
ドンッ!!
ガンッッ!!
ガッッッッン、!
桜
ドンッ!
ダッッ!
バンッッ
蘇枋
蘇枋
蘇枋
楡井
楡井
楡井
楡井
楡井
柊
柊
梅宮
杉下
善
梅宮
兎耳山
桜
桜
十亀
ダンッ!ドンッ!ダッッン!ガッ!バッン!ダンッ!ドンッ!ダッッン!ガッ!バッン!ダンッ!ドンッ!ダッッン!ガッ!バッン!
兎耳山
「ヴォラッッッッッッッッッッッッ!!!」
(フンッ!!)
(クッソォ)
(何だこれ…)
(あれだけダセェ事してた奴と)
(喧嘩してる 筈なのに)
(なんでこんなに)
(心地いいんだ…!)
(それに…)
(あんなふうに)
(「とことんやろう桜」)
(名前を)
(呼ばれるのは)
(初めてだ…)
フンッ
ドッ!!
(まったく)
(イライラするほど)
(楽しそうだ、)
ドッッッ!
(動きもどんどん良くなってる…、!)
タッ
桜
十亀
「コイヤッッ!」
タッ!!
ドッッッッッッ!
ドタバタっ…
楡井
十亀
桜
桜
桜
十亀
十亀
十亀
十亀
兎耳山
桜
桜
十亀
十亀
桜
((ダッ!!))
(楽しかったぜ!)
(十亀!!)
(桜!)
((ダッッン!))
((!!!!!))
ああ
そっか
「どんなに相手が 強くても!」
「命の恩人でも!」
「目を逸らしたり!」
「自分を」
「曲げたり しねぇ!」
ああ
俺も
あの時
こうすれば
よかった
でも
俺は
目を逸らした
向き合わなかった
自分を
押し通さなかった
君は
これから
もっと
強くなるだろ
どんな相手にも
自分を通す事を
恐れない
変わって
くれるなよ
ありがとう
桜
やっと
わかったよ
もお
立てない…、
ギブアップ、、
モブA
イキったモブ
イキったモブ
モブD
モブD
モブE
杉下
柊
梅宮
蘇枋
楡井
善
梅宮
桜
桜
ぶざけんなッッ!
楡井
蘇枋
何なんだ最後の!
何がギブアップだ
テメェ
何わざと
負けてんだ!!
はーい!!!
桜
兎耳山
兎耳山
兎耳山
兎耳山
兎耳山
十亀
十亀
兎耳山
兎耳山
兎耳山
兎耳山
兎耳山
十亀
兎耳山
十亀
兎耳山
兎耳山
十亀
十亀
兎耳山
十亀
兎耳山
十亀
兎耳山
十亀
ダッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!
桜
ガッシャッーン!
十亀
「うるさいなぁ」
もぉ
「負けた」んだから
黙っててよ
善
カシッ!!!
桜
兎耳山
ヒュッ!!
…
…
…
ガシッ…
梅宮
桜
桜
梅宮
梅宮
桜
ググッ
梅宮
梅宮
梅宮
梅宮
トンッ
善
桜
兎耳山
善
善
善
善
善
善
善
善
桜
桜
桜
梅宮
梅宮
善
梅宮
梅宮
梅宮
梅宮
十亀
十亀
十亀
十亀
桜
スッ…
桜
十亀
十亀
桜
ふわっ!!
善
十亀
桜
善
善
善
十亀
桜
桜
桜
桜
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
善
桜
十亀
十亀
十亀
十亀
善
善
桜
桜
善
善
善
善
十亀
十亀
善
桜
十亀
十亀
善
柊
楡井
蘇枋
蘇枋
パシッー
善
十亀
桜
柊
柊
柊
杉下
善
柊
善
杉下
柊
善
柊
蘇枋
善
蘇枋
蘇枋
楡井
善
楡井
楡井
桜
桜
桜
桜
善
十亀
桜
十亀
十亀
十亀
善
善
十亀
((((((軽っっる))))))
善
丁
十亀まで
負けたら
お前はッ…
丁子…
目を覚ましてよ…
お願いだから…
抱きしめてやりたい…
そばに行ってやりたい
教えてよ…
丁……
善
善
梅宮
梅宮
善
善
善
梅宮
善
善
善
善
善
善
善
梅宮
お願い…ッ
助けて…ッ!
梅宮
善
善
梅宮
梅宮
梅宮
善
善
善
善
梅宮
梅宮
梅宮
梅宮
梅宮
善
ギュッっ…
梅宮
善
善
善
善
善
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
あれは…
俺が
にぃの言いつけを守らずに
一人だけで
路地裏に行って
そこで
人さらいにあって…
どこかに連れて行かれて
気づいたら
知らない部屋に居て
そこで
サンドバッグにされて
幼い十亀
ドゴッッ!
幼い十亀
幼い十亀
幼い十亀
幼い十亀
モブA
モブE
モブE
モブE
イキったモブ
イキったモブ
ドッッ!
幼い十亀
幼い十亀
幼い十亀
幼い十亀
幼い十亀
幼い十亀
幼い十亀
イキったモブ
イキったモブ
イキったモブ
イキったモブ
イキったモブ
ヒュッッッッ
幼い十亀
幼い十亀
ドッッッッン!!
善
モブD
モブA
イキったモブ
イキったモブ
イキったモブ
イキったモブ
ポタッポタッ
幼い十亀
幼い十亀
幼い十亀
幼い十亀
幼い十亀
幼い十亀
善
善
善
何しやがった
モブA
イキったモブ
イキったモブ
サンドバッグ
イキったモブ
イキったモブ
幼い十亀
幼い十亀
善
善
善
プッッッッン!!
善
善
モブA
イキったモブ
イキったモブ
モブD
モブD
ガンッッッ!
モブD
モブA
善
ヒュッッッッ!
モブA
幼い十亀
善
善
善
善
イキったモブ
バキッッッ!
モブA
ガンッッッ!
モブD
ドゴッッッ!
善
善
善
ドッッッッ!バキッッッ!ドゴッッッ!ガッッッン!ボキッッッ!ドガッッッ!ドッッッッ!バキッッッ!ドゴッッッ!ガッッッン!ボキッッッ!ドガッッッ!ドッッッッ!バキッッッ!ドゴッッッ!ガッッッン!ボキッッッ!ドガッッッ!ドッッッッ!バキッッッ!ドゴッッッ!ガッッッン!ボキッッッ!ドガッッッ!ドッッッッ!バキッッッ!ドゴッッッ!ガッッッン!ボキッッッ!ドガッッッ!ドッッッッ!バキッッッ!ドゴッッッ!ガッッッン!ボキッッッ!ドガッッッ!ドッッッッ!バキッッッ!ドゴッッッ!ガッッッン!ボキッッッ!ドガッッッ!ドッッッッ!バキッッッ!ドゴッッッ!ガッッッン!ボキッッッ!ドガッッッ!
イキったモブ
モブA
モブD
モブC
善
ドッッッッ!
バキッッッ!
幼い十亀
俺は
あの時ボロボロで
目も腫れていて
にぃ…の顔が見れなかった
ただ
にぃの怒りが収まるまで
終わることは
なかった
気づいたらその部屋に
殴る音以外に何もなかった
俺も見えたのは
そいつ等のものであろう
床の血溜まりだけ
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
善
善
ごめわな…
十亀
十亀
十亀
善
善
善
善
善
十亀
十亀
善
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
善
善
善
善
善
善
善
善
善
善
善
善
十亀
十亀
十亀
善
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
善
十亀
十亀
十亀
善
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
善
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
十亀
善
善
十亀
善
救われていた
十亀
善
善
善
善
善
かったから
十亀
善
善
善
善
善
善
誓った
十亀
善
善
善
十亀
十亀
善
条
十亀
十亀
善
善
善
善
善
十亀
十亀
ポスッ
十亀
善
善
柊
楡井
蘇枋
桜
杉下
柊
楡井
蘇枋
桜
杉下
((((((泣けるじゃねぇか…))))))
梅宮
兎耳山
兎耳山
善
にぃ…