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黒猫

…は、?

血薔薇

ごめん、つらいのはわかってる

血薔薇

でもね、そうするしかないの

黒猫

…僕だけだったら良かったのに

血薔薇

…うん

黒猫

なんで毎回…兄妹達を巻き込むの?

血薔薇

…ごめん

黒猫

…謝ってほしいわけじゃないんだけど。

血薔薇

………

黒猫

ちょっと一人にさせ____

血薔薇

____黄猫ちゃんと灰猫ちゃんは、「お姉ちゃんの為なら」って、受け入れたよ

黒猫

…は

血薔薇

青猫と白猫は、今お母さんに会いに行ってから依り代になる

血薔薇

…ほんとごめんね。でも…今じゃなきゃ駄目なんだ

黒猫

…待って、やだ…

黒猫

死なせたくない…ッ…

血薔薇

……ごめん

黒猫

ねぇ、助けてくれるんでしょ…?

黒猫

僕の身に危険なことがあったら…一番に駆け付けてくれるんでしょ…?

血薔薇

……

黒猫

…ッ…ねぇ!!

黒猫

血薔薇ッッ!!!

血薔薇

黒猫

……痛いのはもうやだよ…ッ

黒猫

カルマにも…渚達にも、何を言えてないのに…

黒猫

…連絡ぐらい許してよ…

血薔薇

…黒猫は、最愛の人に連絡するってなったら…

血薔薇

何を書けばいいか分からなくなるでしょ?

黒猫

…!

血薔薇

…書いててもつらいだけだよ

黒猫

……ッ

血薔薇

黒欟家と白欟家にしか、任せられない事なんだ。

血薔薇

紗力もそうだけど…、昔から縛られて生きてこなければならない

血薔薇

人の役に立つことが好きな〝貴方〟は、嬉しいことなんじゃないかな

黒猫

……それは…ッ

だからといって、絶対に幸せになるとは限らないでしょ

血薔薇

…チッ

白猫

姉ちゃん!!!

黒猫

…白猫…ッ

青猫

大丈夫か

血薔薇

…玲亜…!?

黒猫

…お兄ちゃん、に、お母さん…

……

黒猫

お兄ちゃん、黄猫と灰猫が…!

青猫

…あぁ、聞いたよ

青猫

俺らも依り代になれば、また会えるって。

黒猫

青猫

…カルマくんに、会いたいんだろ?

黒猫

…!

白猫

依り代は守護神の数だけ必要………ってわけじゃないらしいんだ

白猫

本来は4つだけ

白猫

でも何故か……それとは別に、守護神が増え続けている

白猫

俺のことを護ってくれてるこの子は、本来ミリュちゃんに付くみたいで…

黒猫

…ミリュに…?

…楠木ミリュの本名、「三日欟 未蕾」(みかづき みらい)

ネットで使っていた名前「ミリュ」を本名として扱っていたみたいね。

黒猫

(ミリュの本名…)

「欟」と付く名字は全員家族。

白猫

………ミリュちゃんも俺らも家族…

黒猫のお母さん、玲亜は…虐待ばっかりだったね

……

血薔薇

…玲亜、

黒猫

お母さん、今までの事…許しはしないけどさ、

黒猫

お母さんの過去、教えてくれないかな

白猫

…母さん、喋れないんだって

黒猫

…え

白猫

兄ちゃんを無くしたショック、今までの夫達からのDVで。

黒猫

…じゃあ、紙に書いて

黒猫

殴られた痛み、心の傷、まともにご飯を食べれなかった幼少期………

黒猫

全部全部、許せないから

黒猫

せめて、お母さんの過去を知りたい。

…!

黒猫

どうして血薔薇が…お母さんに反応するのかを知りたいだけだから

黒猫

…教えてくれないかな

血薔薇

…ッ

……

20年以上前の話になるけれど… 昔からなんでもできたから、親からの期待は桁外れに強かった 何をしても「もっとできる」「もっと頑張りなさい」ばっかり クラスメイト達からは、「教育ママじゃん」って馬鹿にされることもあった それでも褒められること自体好きだったから、沢山努力した 「お母さんは私のことを見てくれる」 「頑張れば褒められる」 …けど、お母さんは私のことなんて見てなかった 沢山頑張っても、見られるのは結果 いくら頑張っても、結果が駄目なら殴られた 「私の子なのにどうしてできないの?」 「産まなければ良かった」 って、罵倒を浴びせられて… だから、その怒りを愛情に変えて彼氏に注いだ 私なりの愛情で 沢山沢山愛した けど、沢山注いだ彼氏への愛情は、性欲に変わった いくら食べても変わらない身体の細さが原因だった 自分でも嫌になるほど大きい胸 お腹が細かったからか、強調される胸に興奮したんだろう その時の彼氏の目を、今でも覚えている 舐め回すように私の体を見る目 それが物凄く怖くてしょうがなかった ヤられるがままで、もう何も考えれなかった… 何も考えなかったからか いつの間にかお腹の中に赤ちゃんがいた それが青猫。 捨てるわけにもいかないから、親に内緒で、家で生んだ 痛かった でも、嬉しかった 「私にも赤ちゃんが産めるんだ」 って呑気に考えてたら、 彼氏がお母さんにバラした 「なんか勝手に生んだんですよコイツw」 「…は?」 「俺が彼氏なのに浮気したんですよ〜、酷いっすよね〜ww」 責任を押し付けられたショック、彼氏への怒り 私を欺くような声を、今すぐにでも殺したかった …声を殺すなんてできないことだけれど、本当にそう思ってた 親から家を追い出され、行き場も無かった私を 三日欟さんが助けてくれた

ヒーロー嫌いの女の子、護衛するそうです(2)

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