しばらく沈黙が続いた
最初に声を上げたのは凛だった
凛
頭湧いてんのか?
凛
クソ兄貴
潔
・・・じゃあな、凛
潔
俺はしばらく冴のところに居るから
なんか用があったらこっち来いよ
なんか用があったらこっち来いよ
凛
逃げんじゃねえよオナホ
潔
オ、オナっ・・・・・・?!//
潔
うっさい黙れバカ凛!!
潔
俺のことなんて一ミリも考えてないくせに
オナホが居なくなるのは困るのかよ?
オナホが居なくなるのは困るのかよ?
潔
優柔不断も大概にしろっ!!
凛
っ・・・お前のこと、甘やかし過ぎたな
凛
もっと厳しい躾が必要か?
冴
凛
冴
見苦しいんだよ、痴話喧嘩
冴
目の前でイチャイチャするな
冴
俺に対する嫌がらせか?
冴はそう言うと 俺を強引に連れ出した
冴
潔、行くぞ
冴
こんな口喧嘩じゃ、埒が明かない
冴は凛の方に振り返ると 意地悪そうに笑った
冴
じゃあな嫉妬悪魔
冴
勝手について来たら許さないからな?
凛は悔しそうに歯を食いしばり 冴と俺を強く睨みつけて来た
でも、俺には分かるんだ
凛はきっと〝俺が冴の所に行くのが嫌〟 と言うわけではなく
〝冴が俺の方につく〟ことと〝発散出来る都合の良い身体〟 が自分の元から離れるのが嫌だと言うことに
冴
・・・大丈夫か、潔
潔
っ・・・まあ、分かってたことだし
潔
大体予想は付いてたよ
潔
・・・だから、全然大丈夫
大丈夫なんかじゃない
俺は凛のことを本気で愛していたけど 凛が俺に向ける感情は暖かくなかった
冷たい瞳に映る俺は 凛にとって都合の良い彼女じゃないから
冴
凛は絶対ここに来る
冴
仮にも俺の弟だ
冴
大体考えてることは分かる
潔
そうかな、?
潔
でも、凛は俺のことを考えて行動しないよ
潔
だって結局、俺を利用していたわけだしさ
潔
〝オナホ〟なんだし
冴
はぁ・・・・・・
冴
アイツには厳しく言ってやらないとな
冴
あんなヤツでごめんな
冴
アイツ、感情を表に出すのが苦手なんだ
冴
俺からはキツく言っておく
冴
・・・ある程度は理解して欲しい
冴は申し訳なさそうに話した
潔
・・・冴は悪くない
潔
信じるよ、俺
俺がそう言うと、冴は朗らかに微笑んだ
冴
凛
冴
流石に今日のあの言い方は
ないんじゃないか?
ないんじゃないか?
冴
もう少し潔のことも考えろ
凛
兄ちゃんには関係ないだろ
凛
潔は俺のものだ
凛
どう使おうとも俺の勝手だ
凛
痴話喧嘩に口出しすんなよ
冴
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不在着信
冴
冴
次はないぞ
冴に案内された部屋は シックで上品な部屋だ
凛が隣にいない夜は珍しい
初めて寝る場所なので 眠れるのか心配だ
潔
(・・・ふかふかだ、めっちゃ気持ちいい)
冴が厳しく言っておくと言ったので 後は流れに身を任せようと思った
潔
(凛・・・、迎えに来てくれるかな・・・?)
迎えに来てくれるわけがない そう思い、ベットに身を沈めた
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