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しばらく沈黙が続いた

最初に声を上げたのは凛だった

頭湧いてんのか?

クソ兄貴

・・・じゃあな、凛

俺はしばらく冴のところに居るから
なんか用があったらこっち来いよ

逃げんじゃねえよオナホ

オ、オナっ・・・・・・?!//

うっさい黙れバカ凛!!

俺のことなんて一ミリも考えてないくせに
オナホが居なくなるのは困るのかよ?

優柔不断も大概にしろっ!!

っ・・・お前のこと、甘やかし過ぎたな

もっと厳しい躾が必要か?

見苦しいんだよ、痴話喧嘩

目の前でイチャイチャするな

俺に対する嫌がらせか?

冴はそう言うと 俺を強引に連れ出した

潔、行くぞ

こんな口喧嘩じゃ、埒が明かない

冴は凛の方に振り返ると 意地悪そうに笑った

じゃあな嫉妬悪魔

勝手について来たら許さないからな?

凛は悔しそうに歯を食いしばり 冴と俺を強く睨みつけて来た

でも、俺には分かるんだ

凛はきっと〝俺が冴の所に行くのが嫌〟 と言うわけではなく

〝冴が俺の方につく〟ことと〝発散出来る都合の良い身体〟 が自分の元から離れるのが嫌だと言うことに

・・・大丈夫か、潔

っ・・・まあ、分かってたことだし

大体予想は付いてたよ

・・・だから、全然大丈夫

大丈夫なんかじゃない

俺は凛のことを本気で愛していたけど 凛が俺に向ける感情は暖かくなかった

冷たい瞳に映る俺は 凛にとって都合の良い彼女じゃないから

凛は絶対ここに来る

仮にも俺の弟だ

大体考えてることは分かる

そうかな、?

でも、凛は俺のことを考えて行動しないよ

だって結局、俺を利用していたわけだしさ

〝オナホ〟なんだし

はぁ・・・・・・

アイツには厳しく言ってやらないとな

あんなヤツでごめんな

アイツ、感情を表に出すのが苦手なんだ

俺からはキツく言っておく

・・・ある程度は理解して欲しい

冴は申し訳なさそうに話した

・・・冴は悪くない

信じるよ、俺

俺がそう言うと、冴は朗らかに微笑んだ

流石に今日のあの言い方は
ないんじゃないか?

もう少し潔のことも考えろ

兄ちゃんには関係ないだろ

潔は俺のものだ

どう使おうとも俺の勝手だ

痴話喧嘩に口出しすんなよ

不在着信

不在着信

次はないぞ

冴に案内された部屋は シックで上品な部屋だ

凛が隣にいない夜は珍しい

初めて寝る場所なので 眠れるのか心配だ

(・・・ふかふかだ、めっちゃ気持ちいい)

冴が厳しく言っておくと言ったので 後は流れに身を任せようと思った

(凛・・・、迎えに来てくれるかな・・・?)

迎えに来てくれるわけがない そう思い、ベットに身を沈めた

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