俺は今アイスを食べながら机と向き合っている
そして、机の横にある棚から一冊のノートを取り出した
そのノートは自分が無彩病を告げられた時からつけているものだ
1枚、1枚めくれば、俺の本音が書かれている
新しいページを開き、今日も本音を綴る
あと2日で100日
あっという間に時は過ぎてく
俺は、
俺は、、
俺は死にたくない
この言葉を書いて乱暴に消した
👑
そんなことを思っても俺の右手は動かない
ここに書いてしまったら、
何かが変わってしまう気がした
君に会ってからそう思うようになったんだ…
だから、この言葉は書いてはいけない
君に怒られそうだから…w
静寂に包まれていた部屋にひとつの通知音
👑
👑
ノートを閉じてスマホを開くと、
君からメッセージが来ていた
🍵
テスト前、6人で行く約束をしていたんだった…
👑
バツ印に埋め尽くされたカレンダーを確認する
予定なんかありゃしない
👑
するとすぐに返事は来る
さては、今暇だな…
🍵
👑
返事をしてベットに倒れ込む
すると、ノートまで一緒に落ちて俺の顔に当たる
👑
ノートが開いている
そこに書かれた文字にふと目が留まる
『まだ、すちくんに好きだと言っていない』
👑
この恋が始まって98日経つのに…
この気持ちが君に伝えられないのは
ただ恥ずかしいという感情だけでは無い
もし、
もし、本当に好きだと伝えて、
今より真剣に付き合うことになったら、
俺は必ず君を1人にする
だってこの病気が治る確率は1%もないんだから
その事実に耐えられなくなる
👑
👑
👑
スマホの画面に映る君が送ってきた可愛らしいスタンプに問いかける
だが、返事が帰ってくることはなかった
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