ハク
こんにちは、はじめまして
ハク
前に、友達の友達が紹介してくれて
ハク
実は、私のCOVER曲って、あなたが作ってくれたやつなんです
蒼
あー、そっか。初めまして
ハク
この前プロデューサーに渡したら、すごく良かったって言ってましたよ
蒼
…ご評価、
ありがとうございます
ありがとうございます
ハク
あのさ……もしよかったら、
ハク
うちの会社、受けてみませんか?
ハク
ちょうど今、人探してて
ハク
制作部門が、あなたのことすごく評価してて
蒼
……僕が、ですか?
蒼
いや、僕遊びでやってるだけだし
蒼
これで食ってくとか、
考えたこともないし
考えたこともないし
ハク
やってみたらどう?
ハク
誰かが言いましたよ
ハク
“やってみなきゃ、わかんないよ”ってさ
蒼
……ちょっと考えてみます
蒼
約束はできませんが、
真剣に考えてみます
真剣に考えてみます
蒼
……
蒼
なんかさ…
蒼
そのセリフ
蒼
どっかで聞いた気がする
澄
ふふ、やっぱ変わんないね……
澄
覚えててくれてるのかな、あの言葉……
澄
……受けてくれるかな
澄
“ハク”だと返信速いくせに…
澄
……めんどくさいなあ……
澄
はい、後で行っても大丈夫ですか?
初
あー、でも会社が急かしててさ
初
ついでにUSBも持ってきて
澄
……分かりました
澄
じゃあ、ちょっと待っててください
初
来たか、えっとな、ここ——
澄
(…この人、こんな顔良かったっけ?)
初
……おい、聞いてるか?
澄
っ、はい!ここの部分、録り直しですよね
初
まったく……
ま、いいや。行くぞ
ま、いいや。行くぞ
澄
はいっ
初
お疲れさまでした
初
ほら、あなたのUSB
澄
あっ、はい
ありがとうございます
ありがとうございます
初
ハクさん、あのさ、友達の件どうなった?
澄
あ、聞きました
澄
考えてみるって言いました
澄
それと……
澄
その、澄でいいですよ
呼び方
呼び方
初
ん、わかった
初
じゃあ、よろしくな、澄
澄
はい、またご連絡しますね
初
(……笑えるんだな)
なんとなく 距離が、少しだけ近づいた気がした
(つづく)






