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毎日、生きて帰れたらいいな…
これから先、そんなことを思うようになる気がする。
イザナ
私、これから、本当に黒川さんの下僕として生きていかなきゃならないのかな…
なんて、考えながら鼻をすする。
一くんは幹部でもなんでもないから、私にむやみに近づくことが出来ないみたい。
…こんな私を最後まで助けてくれるのは一くんだけ。
そんな自分が情けなくて、惨めだった。
鶴蝶
鶴蝶さんが下に降りたことで、今私の斜め後ろにいるのは稀咲さん。
怖くて身動きすら出来ない。
それに約束の時間から2時間もオーバーしている今日の抗争はもうないだろう。
じゃあ、この手の拘束から解放されたりするのかななんて、他人事のように呑気に考えている自分もどこかにいる。
情緒不安定が状態なんだ。
蘭
ココ
梨
佐野くんと言われて敏感に反応するって、私はまだ未練タラタラ。
イザナ
鶴蝶
東卍の人たちを好き放題言われて言い返したかった。
つまんないのは卑怯な手を使って、来なくさせたあなた達だって。
けど、私にはそんなことを言う資格なんてない。
あるわけがないの。
自業自得だから。
だからお兄ちゃんたちにも裏切られるんだよ。
マイナス的な感情が渦巻き、私はもう心が折れそうだった。
稀咲
それと同時に段々とバイクのコール音が夜の街に鳴り響く。
鶴蝶
イザナ
そして真っ暗だった心の中から見える1つの小さな灯り。
梨
稀咲
タケミチ
武道くん率いる、東卍の人たちがやってきた。