ジフン
今日も笑えたかな?
美誠と一緒に居るようになってからまた,胸が焼け付くように痛くなる。
美誠
ねぇ。またここにいるの?
ジフン
うん・・・
美誠
でも,綺麗だよね。
ジフン
夕日?
美誠
ううん。
ジフン
じゃぁ,何が?
美誠
夕陽を眺めるジフナの横顔。
そういう美誠の顔は夕日のせいか,それともこの言葉のせいか真っ赤に染まっていた。
美誠
じゃぁ,今日はピアノだから行くね。
美誠の後ろ姿が綺麗で切なくて。 初めて会った日のように手を伸ばせば離れていくような,駆け寄れば,逃げてしまいそうで。 物凄く儚かった。
ジフン 父
ジフナ。帰ったんだな。
ジフン
父さん。来てたんですね。
ジフン 父
お前は今金本家の女と仲良くしてるみたいだな
ジフン
なんで知ってるんですか?
ジフン 父
ヒョンソクに聞いた。
ジフン
そうですか。
ジフン 父
妊娠とかめんどくさいことになるなよ。
ジフン
はい。
ジフン 父
じゃぁ。
いつも以上に胸が痛くて苦しい日だった。
ジフン
もしもし?
ヒョンソク
もしもし?
ジフン
どうしましたか?
ヒョンソク
元気かな?って。
ジフン
元気ですよ?
ヒョンソク
そっか。
ヒョンソク
あのさ,ヨシの妹と付き合ってんの?
ジフン
美誠のことですか?
ヒョンソク
うん。
ジフン
付き合ってないです。
ヒョンソク
付き合わないの?
ジフン
はい。
ヒョンソク
なんで?
ジフン
父さんに妊娠とかめんどくさいことになるなよ。って言われたんで。
ヒョンソク
あの人の言うことなんて真に受けなくていい。
ジフン
なんでヒョンはそんなことを言うんですか?
ジフン
父さんの犬なのに。
ヒョンソク
酷。なんでそんな風に言うの?
ジフン
さぁ?何ででしょう。
ジフン
考えてみてください
ヒョンソク
僕が父さんに媚売ってるから?
ジフン
そうじゃないですか?
ジフン
僕は,父さんに反抗して殴られて追い出されたのだから。
ヒョンソク
僕だって・・・
ヒョンソク
抜け出したいよ・・・
ジフン
じゃぁ。抜け出せば良いじゃないですか?
ヒョンソク
でも,行くとこないし・・・
ジフン
僕のところに来れば?
ヒョンソク
いいの?
ジフン
ヒョンのことはそこまで嫌いじゃないんで。
ヒョンソク
そっか。家出るときに連絡する。
ジフン
分かりました。
ここで,ヒョンと二人暮らしすれば苦しくないかな? 美誠の家に頼らなくても良くなって・・・ 胸が痛くなくなるかな?
美誠
(ジフナ~冬休み,遊びに行こ?
ジフン
(いいよ?どこ行くの?
美誠
(遊園地!
ジフン
(いつ?
美誠
(クリスマス!
ジフン
(いいよ。
美誠
(やった。楽しみにしとくね。
ジフン
(再来週だもんね。
美誠
(うん。おやすみ
ジフン
(おやすみ。
痛くなるのが分かっててOKしてしまった。 はぁ。痛み止め飲めば良いかな?







