突然だが僕は今、がっくんと昼食を食べにカフェに来ている。
がっくんは口にカレーを頬張りながらジッと僕を見つめて話を聞いてくれる。
刀也
頬をパンパンにしながら咀嚼し、ゴクンと飲み込む音がした。
ガク
刀也
ガク
相手は葛葉だぞ?!絶対そんな簡単に甘えてくれない!
相手が葛葉だなんて言えなくて黙っていると、がっくんはクスッと笑った。
ガク
あたかも知っていたかのようにサラッと口にするがっくんに僕は目を見開いた。
刀也
ガク
知らなかった。 みんな知ってたのか。
…
いやなんで知ってるんだ?!
おかしそうにクスクス笑うがっくんから目が離せない。
空いた口が塞がらない。
ガク
ゴソゴソとカバンを漁り、取り出したのは透明な小瓶。
中には桃色の液体が入っていて、キャップは水晶のような水色のガラス。
それに、皮でできた小さなネックレスのようなものをつけていて、まるで魔法瓶のように見える。
刀也
ガク
刀也
ガク
何言ってんだよとクスクス笑いながら最後の一口を頬張った。
ガク
刀也
ガク
ガク
ガク
机にあった小瓶を片付けようと手を伸ばすがっくんの手を思わずギュッと握った。
刀也
がっくんは無言でニヤニヤしながら僕を見つめる。
刀也
思わず止めてしまった。
こんなことしたら持って帰るしかなくなる…。
ガク
がっくんは何やら楽しそうに笑いながらお金を置いて店を出ていった。
貰ったはいいものの、使わずに数日経ってしまった。
…害はないって言ってたし、みんなも使ってるらしいしいいよな?
そんな風に考えながら葛葉のコーヒーに全て流し込んだ。
刀也
配信している葛葉の机にコトッと音を立てて置いた。
僕は後ろのベッドに腰掛けてミルクティーを啜りながら葛葉の配信する姿を眺めた。
視聴者
視聴者
葛葉
ニヤニヤしながらコーヒーを啜る葛葉にドキドキする。
発言もそうだけど、コーヒー飲んでくれた。僕に甘えてくれるかな。
葛葉
刀也
やばい、入れたのバレる?
葛葉
やばい!怪しんでる!
バレたら終わりだ。きっとすごく嫌な顔をされる。
絶対バレたくない!
刀也
視聴者
視聴者
やばい!お前ら余計なこと言うな!
刀也
葛葉
か、間一髪!危ない危ない…。
刀也
視聴者
視聴者
視聴者
ガク
視聴者
視聴者
視聴者
あぁぁああーっ!
がっくん!お前ももう黙れ!余計なこと言うとバレるだろぉ!
葛葉
僕は慌ててカチカチと音を立てて操作している葛葉の膝の上に乗った。
刀也
視聴者
視聴者
視聴者
視聴者
視聴者
葛葉は操作する手を止め、僕の腰に腕を回した。
ジッと僕を数秒見つめたあと、口を開いた。
葛葉
刀也
視聴者
視聴者
視聴者
ガク
視聴者
視聴者
葛葉
刀也
刀也
視聴者
視聴者
視聴者
視聴者
視聴者
視聴者
刀也
葛葉
ゴクゴクと一気飲みする葛葉に思わず笑みが漏れる。
飲み終えて数分が経った頃、体に異変が起こり始めた。
葛葉
葛葉
カラカラと音を立ててゲーミングチェアごと移動して室温を確認した。
葛葉
視聴者
ガク
視聴者
ガク
刀也
視聴者
視聴者
視聴者
待って誤解だよ!!
そんなものだって知らなかった…。
ゲーミングチェアにグデッと身を預ける葛葉の頬にそっと触れた。
ビクッと体が大袈裟に跳ね、ジッと僕を見つめた。
葛葉
葛葉はスルリと僕の頬を撫で、そっと唇を重ねた。
コメント
4件
きる所天才すぎて続きめっっちゃ楽しみっす!!