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琥珀丸
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ワース・マドル、3歳
その頃には、
彼女も少しづつ言葉を覚えていた
ワース
小さな足音を響かせながら、
ワースは父親の元へ駆け寄った
手には、1枚の紙
ワース
ワースの父
ワース
ワースが得意げに紙を掲げる
まだ幼い魔法
けれど、
3歳の子供にとっては大きな1歩だった
父親は紙を見る
ワースの父
ワース
ワースの父
ワースの父
ワース
ワースの笑顔が、ほんの少しだけ止まった
ワース
ワースの父
父親はそれ以上興味を示さなかった
ワースは紙を胸に抱く
ワース
少し考えてから顔を上げる
ワース
ワースの父
ワース
ワースの父
ワースの父
父親はそう言って仕事に戻った
ワースはその場に残された
ワース
その言葉だけが幼い頭の中に残った
その日の夜
ワースは一人で魔法の練習をしていた
ワース
小さな手から魔力を放つ
失敗する
ワース
また失敗する
ワース
何度も
何度も
やがて手が震え始めても、やめなかつた
ワース
父親に褒めてもらえる
母親にも、ちゃんと見てもらえる
そう思った
翌朝
ワースは昨日より少しだけ強い魔法を使えた
父親に見せる
ワースの父
ワース
ワースの顔がぱっと明るくなる
けれど
ワースの父
ワース
まただ
褒められたと思った瞬間に、
その言葉は消えていく
ワースの父
ワース
ワースは小さく頷いた
そして、その日から
彼女は少しずつ覚えていった
「できた」では足りない
「頑張った」では足りない
「二本線」では当然
なら────
自分には
一体どれだけのものがあれば、
「価値がある」のだろう
3歳の少女には、
その答えはまだ分からなかった
ただ1つ
分かっていたことがある
──もっと頑張らなければ
そうしなければ
自分には何も無い
そんな考えだけが
少しずつ彼女の中に根を張り始めていた
コメント
3件
第2話、読んだよ〜!😭💕 ワースちゃん、3歳でもう「価値」なんて重い言葉を背負っちゃうの切なすぎる…。「できた」じゃ足りないって思わせる父親の冷たさが胸に刺さるよ。でも何度も挑戦する姿が爱しくて、もっと褒めてあげたくなる!! この先どうなるか気になるー!✨