私はとある吸血鬼のエサだ。
肌は真っ白でどこか儚げな印象があって、それで…
私のことを心から愛してくれている。
私はその吸血鬼の恋人であり、エサだ。
その吸血鬼の名は、ミンユンギ。
今日も私の血が、彼の体の中に。
ユンギ
○○、吸血の時間。
あなた
うん。
ユンギに呼ばれて私は彼の前で膝を着いて、襟元を緩め肩を出した。
ユンギ
体の力抜いて。
最初は本当に痛くて怖かったけど、今は全く怖くないし大好きなユンギの為ならなんだって出来る。
ユンギ
吸うよ?
そうしてユンギが私の肩に顔を近付けた。
ほんのわずかな吐息が聞こえた後、 彼は肩に顔を埋めた。
チクリ、と痛みが走る。
ユンギ
ん……
数十秒間、その痛みは続いたけど やがて痛みを消えてユンギが溢れた血を舌で舐め取る感覚がした。
ユンギ
おしまい。よく我慢出来たな。
そう言って微笑み私の頭を優しく撫でてくれる。
この時は本当に愛されてるんだなって 実感できる。
あなた
ユンギだったらなんでも我慢できるよ。むしろ、何でも嬉しいよ。
だってこの痛みさえ、 愛を感じてしまうから。








