瑞穂
桐馬
言いかけて、止まる。
瑞穂
桐馬
恥ずかしい。という言葉がでかかったが飲み込む。
瑞穂
桐馬
あの一件以来、すごく観察眼で見られてる気がする。 確かに… あんまり浮かない顔をしてるというのは事実。
桐馬
頭に浮かぶは「便秘」の二文字。 最後に出たのはいつだったのか… 想像するも思い出せない。
一番苦しいのは出す時だって分かってるからこそ、トイレへの足も遠のく。
瑞穂
突然、小声でそう聞かれる。
桐馬
瑞穂
桐馬
瑞穂
僕のことを何だと思っているのだろうか。 排泄以外でも浮かない顔になることくらいあるんだけど…
とにかく、図星だ。 僕の体の透視能力でも持ってるのだろうか。 食生活の件といい、今といい。
桐馬
瑞穂
それ、同性に対して使う言葉なのか? 小説かなんかで可愛いヒロインに対して言うやつだよそれ。 絶対大事な時に取っておいたほうが良いセリフだったよ? 僕なんかに軽率に使って良い言葉じゃないよ?
数十秒の内に、いろんな考えが周る。
瑞穂
桐馬
別に彼の排泄事情など知って得するわけでもないのに、恥ずかしさを紛らわすために質問をする。
瑞穂
瑞穂
桐馬
他人の排泄事情や体質を聞いたところで、どれだけ羨ましかろうが代わってもらうことは出来ない。
桐馬
去りゆく背中を見つめながら、僕も教室へと向かった。
男子生徒A
男子生徒B
男子生徒A
桐馬
僕はそんなヒロインキャラじゃない…
これは何かの間違いだ、うん。
男子生徒B
男子生徒A
男子生徒B
男子生徒A
桐馬
桐馬
男子生徒B
男子生徒A
男子生徒B
本人の居るところでする会話ではないよね…?
男子生徒A
男子生徒B
桐馬
桐馬
男子生徒A
男子生徒B
男子生徒A
男子生徒B
桐馬
これ以上話題を広げないでくれ、頼む…
Bに至っては小学校から見られてるからな…
色々あったんだよ、という気遣いになっていない気遣いが、僕の心の傷をえぐっていく。
男子生徒A
教師
桐馬
心の中で先生を崇めながら、しっかりと先生に向かって座る。
教師
あー、やっぱ前言撤回。 こんな風吹いてるのに外でやるの?
桐馬
外を見れば、枯れ葉がびゅうっと風に吹かれて舞い上がっていた。
周りからも、「本当に体育して大丈夫なの?」という声が聞こえる。
教師
桐馬
噂話がこれ以上盛り上がらないために担任として静止してくれたのは感謝。でも、体育教師としてこの天候でやるのはNG…
桐馬
新たな波乱の幕開けである___
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