TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ヒロくんは疲れたのか寝息をたてて眠っていた。

次第に窓の外は月の小さな光に包まれた

あと、数時間後___僕は__

ゆあんくんが望んだこと…… 分かっていても怖い。

またゆあんくんに会いたい。声を聞きたい。

だからもう生きたくない___

蛙野 柴

そろそろ準備を始めようか

先生のその一言が耳障りでゆあんくんを 離したくなかった。

蛙野 柴

ほら、立てるかい?

蒼田 直輝

いやだッ、___嫌ですッッ、!

蒼田 直輝

離してくださいッッ___

蒼田 直輝

ゆあんくんッッ! ゆあんッッ起きろよッッ!

分かってた。全部全部、もう無駄だって

でも、僕のなにかが壊れて 先生の腕を思い切り引き剥がした。

灰川 洋

なおきりさんッ!落ち着いてくださいッ

僕の声で目を覚ましたヒロくんも 僕を必死に止めてくれた

蒼田 直輝

なんでッ__なぜですか__

蒼田 直輝

なんで、僕から大切なものを奪うんですか……

蒼田 直輝

お母さんもお父さんもゆあんくんも____

蒼田 直輝

会いたい……会いたいのに____

蒼田 直輝

神様は酷い__残酷ですよ__

灰川 洋

なおきりさんッ__!

灰川 洋

俺はここに居ます!るなさんだって居ますッ!

灰川 洋

ゆあんくんもッ!ここに居ますッ!

そう言ってヒロくんは僕の胸に手をあてた

声も出せなくなってただただ涙を流した。

ギュッと服を握りしめて幼児のように大声で泣いた。

ボサボサの髪をヒロくんは優しく撫でて 手をバッと広げた

そのままヒロくんの胸に飛び込んで 目をゆっくり閉じた

目を開けるとベッドに横たわって寝ていた。

蛙野 柴

あ、おはよう。

蛙野 柴

もうすぐ手術だからちょうど起こそうと思っていたんだ。

蛙野 柴

どこか痛い所とか苦しい所とかは無い?

酸素マスクで口元は覆われていて喋りにくかった。

返事と共にコクッと相槌を一つうった。

蛙野 柴

良かった。絶対成功させるよ。

蛙野 柴

ゆあんくんのこと大切にしてね

蒼田 直輝

は、い

ひ弱な声で返事した。

蛙野 柴

さ、行こうか

なおきりさんッ___

ありがとうございましたッ__

そう僕に告げて光の奥へと進もうとする少年。

そして周りにいる男性と女性

蒼田 直輝

待ってッ!置いて行かないでくださいッ

蒼田 直輝

相変わらず足が早いですね

蒼田 直輝

ゆあんくん____

蒼田 直輝

それと、お父さんお母さんありがとうございました。

蒼田 直輝

あの時__僕とるなを守ってくれて___

二人で待っていてください____

僕はゆあんくんと一生をすごします____

両親はニコッと笑って僕達に手を振った

涙を堪えがらゆあんくんと並んで光に背を向けて 歩き続けた。

パッと目を開けるとあたりは明るく、清らかな空には小さな小鳥の歌が響き渡っていた。

身動きなんて取れない。

喋る気力なんて無い。

でも、僕にはゆあんくんが付いてる

僕の花はゆあんくん

僕の花は僕にある___

♡180 NEXT……

僕の花が枯れるまでの話

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

2,000

コメント

9

ユーザー

好きすぎるから1000まで押しといた(👍=͟͟͞͞👍=͟͟͞͞👍^o^)👍=͟͟͞͞👍=͟͟͞͞👍=͟͟͞͞👍=͟͟͞👍

ユーザー

割とガチで涙出てきた() ねぇほんと感動する...泣かせにきてるでしょっ!?こちとら親の前なんだよ!?(?) がち書き方といいストーリーといいほんと全てが神ってる。まじ大好き

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚