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高木原 桜
ありがとうございますニコ
看護師
いいえ
看護師
安静にしてくださいね
高木原 桜
はい
桜が散る季節になった
その桜はとても綺麗だった
高木原 桜
綺麗…
弥生
そうかな…
高木原 桜
？！
弥生
あっごめんびっくりさせちゃった？
高木原 桜
えっ？あっうん
弥生
ごめんねーつい君が綺麗で…
高木原 桜
(声が男の子)
弥生
あっごめん驚かせちゃった？
弥生
僕実は男の子なんだ…
高木原 桜
うん…てゆうか声で気付いてたけど、
弥生
え？！(じゃあみんな気を遣って驚いてたんかな…)
高木原 桜
あっなんかごめん
弥生
そ、そんなことより何で入院してるん？
高木原 桜
まぁ、私もわからない
弥生
は？！わからないのに入院してんの？！
高木原 桜
うん…けどお母さんも私みたいな重い病気で亡くなったの
弥生
えっ？
高木原 桜
自分でも分かるの…自分の体がおかしくなってることも
弥生
あっなんかごめん
高木原 桜
いや、良いんだよそれが私の短い人生…
高木原 桜
でも嬉しいよこの度で死んでも周りには良い人ばっかりで
高木原 桜
まぁ来年の春にはもういないかもだけど…
弥生
大変なんだね
弥生
僕は報われてるなぁー
高木原 桜
でも君だって嫌な事はあるんじゃないの？
弥生
君じゃない
弥生
弥生だ
高木原 桜
弥生…？
弥生
ん？どうした？
高木原 桜
(どっかで聞いた事がある名前…)
弥生
なぁなぁ
高木原 桜
ん？
弥生
病気が分からないのか？
高木原 桜
うん何の病気かは教えてくれないの
弥生
ふーん
弥生
聞いて良いか分からないけど
高木原 桜
？
弥生
他に家族とか、友達とか居ないの？
高木原 桜
あっまぁ家族は2人いるよ
弥生
2人？
高木原 桜
まぁお母さんは病気で死んじゃったからいないけど
高木原 桜
お父さんと妹なら居るよ
弥生
へぇでも家族がいるだけ良かってじゃん
高木原 桜
普通ならそうだけど
高木原 桜
お父さん妹にしか興味がないの…
高木原 桜
お見舞いだって来てくれない
高木原 桜
電話も手紙も何にも無い私になんかあっても妹優先
弥生
何だよそれ！
弥生
そんな親父要らなくない？
高木原 桜
まぁお金とかは払ってもらってる身だし
弥生
何にも言えない…と
高木原 桜
うん
弥生
愛情とかもらってんの？
高木原 桜
愛情…？
弥生
うん愛してるとか大好きだとか
弥生
僕はたまにしか言われてないけど
弥生
口だけだと思ってるよ
弥生
貴方のためとか愛してるからとかそれは全部自分のため
弥生
親なんだから息子の事は全部知ってるとかも嘘
弥生
全然知らない
弥生
それに貴方のためだったら自分の行きたい場所に行かせてくれる
高木原 桜
…
高木原 桜
ニコッ
高木原 桜
でも、ご飯も家事も全部やってくれてるんでしょ？
弥生
まぁそうだけど
高木原 桜
なら良いじゃんニコッ
弥生
ぐぐ…(何も言えない…)
高木原 桜
あっご飯食べてきた？
弥生
いや、今日はリンゴだけ
高木原 桜
じゃあ私食欲ないの
高木原 桜
さっき看護師さんがこのご飯運んできてくれたから分けてあげる
弥生
えっ？！いいよ君のだろ？
高木原 桜
あっ君じゃないよ
高木原 桜
私は高木原桜
弥生
桜…
高木原 桜
ん…？どうしたの？
弥生
いや…(どこがで)
高木原 桜
はいあーん
弥生
あーん
弥生
ングッ
弥生
こっこれ
高木原 桜
うん…梅干しだよ？
弥生
ペッペッ
弥生
桜！何食わせんだよ…
高木原 桜
ごめんねー私イタズラが好きで…
弥生
あっそう
弥生
(ヨダレが)
高木原 桜
ふふっ
高木原 桜
私久しぶりに笑った
高木原 桜
最近笑ってなかったから
高木原 桜
最近は手術ばかりで
弥生
お前そんなに寂しいなら
弥生
俺が毎日笑わしてやるよ
高木原 桜
え？
弥生
お前が寂しくないようにな…！ニッ
高木原 桜
ﾄﾞｷｯ////ッ！！
私は小さい頃から重い病気にかかった
だから周りからは気持ち悪いと言われる事が多かった
親からも他人からも
友達は1人だけいた
桜の父
じゃあ今日もよろしくお願いします
担任
はいよろしくお願いします
担任
じゃあバイバイしようか
それは私が小学生3年生の時が1番辛かった時期
担任
はいじゃいきましょうね
担任
はいじゃあ授業を始めます
男子5
また来たよ
女子1
本当だ
男子8
先生！こいつを教室へ入れるな！
担任
何言ってるの？
男子8
かーえーれ！
女子1
かーえーれ
女子1
かーえーれ！！
男子8
かーえーれー！！！
男子5
かーえーれ！！！
かーえーれ！
かーえーれ
かーえーれ！！
こんな事が日常茶飯事だった
だからストレスが溜まって病気が悪化してしまった
そのせいで入院生活をする事になった
未だに妹が私の事を殺している夢を毎日見てる
次回、私の過去
変なとこで終わるけどごめんね
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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