晴菜
晴菜
晴菜
私は気づけば机に置いてあったカッターを手に持っていた。
深花
晴菜
深花
深花
晴菜
深花
晴菜
深花
深花
晴菜
晴菜
深花
晴菜
深花
晴菜
深花
晴菜
首を横に振る
深花
深花
晴菜
深花
深花
深花
深花
深花
深花
深花
深花
晴菜
晴菜
晴菜
深花
深花
───サクッ
晴菜
晴菜
私はカッターを晴菜に向かって振った。
カッターの刃は、晴菜の頬をかすり、そこから血が流れた…
深花
晴菜
深花
深花
深花
深花
晴菜
グサッ
グサッ…
グサッ…
晴菜
晴菜
晴菜
晴菜
晴菜は涙目で苦しみながら必死に願う姿を見て私は笑う。
幸せを充分に味わった後は 不幸を味わせる。
仕方ないよね。 人生は不幸の塊なんだから。
深花
深花
深花
晴菜
深花
晴菜
晴菜
晴菜
晴菜
深花
そう言って晴菜は動かなくなった。
深花
深花
深花
深花
血で真っ赤に染まったカッターを握りしめ、部屋を出た…
タッ,タッ…
深花
深花
お母さん
お母さん
お母さんは私に背を向けてそう言う。
深花
深花
深花
お母さん
深花
深花
深花
お母さん
お母さん
お母さん
深花
深花
深花
お母さん
深花
深花
深花
深花
深花
お母さん
お母さん
深花
お母さん
お母さん
──ブスッ
ブチッ…
お母さん
刺し所が悪かったのか、1回刺しただけで動かなくなった。
深花
ガタッ
お父さん
お母さんの悲鳴を聞いたお父さんが駆けつけてきた。
お父さんは私と血だらけで倒れているお母さんを見てその場で固まってしまった。
お父さん
お父さん
深花
お父さん
お父さんは慌てて携帯を取り警察に電話をした。
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
深花
深花
深花
お父さん
深花
ブスッ…
お父さん
お父さん
お父さん
深花
お父さん
深花
深花
携帯
携帯
携帯
携帯
携帯
プツン…
深花
深花
深花
深花
深花
不幸で閉じ込められた箱が開いたような開放感があった。
深花
スーッ────
深花
深花
深花
深花
「深花、偉いわ!」 「凄いじゃないの!」
「深花また今度皆で遊びに出掛けるか!」
深花
晴菜が産まれる前に言われた言葉を思い出す…。
深花
深花
深花
深花
深花
深花
深花
深花
深花
深花
段々パトカーのサイレンの音が外から聞こえてくる。
私は、震えた手でカッターを握りしめ、
勢いよく自分に向かって振り下ろした…。
グサッ…
深花
深花
深花
深花
深花
深花
深花
…
気づけば目の前は真っ暗になっていた…。
…ガタッ
???
???
???
???
???
遠くで誰かが叫んでいる…。
その声は段々遠くなり、 聞こえなくなっていった…。
???
???
???
深花
深花
深花
深花
???
深花
深花
目の前には、死んだはずの3人が立っていた…。
お母さん
お母さん
深花
深花
深花
深花
深花
深花
お母さん
お母さん
お母さん
お父さん
深花
晴菜
晴菜
晴菜は、涙目になりながら私に抱きついてきた。
深花
晴菜
晴菜
晴菜
深花
深花
深花
深花
深花
深花
お母さん
お母さん
お母さん
深花
深花
深花
私は家族が嫌いだ。
なのに、今は一緒にいたいと思った。
今まであったことは、 全て私が悪いんだ。
なのに、 全て晴菜や両親のせいにしていた…
私は心の底から何度も謝った。
家族に包まれて、 暖かくて、心地が良い…。
…これからは、
ずっと、一緒だよ
コメント
5件
これ全員生き残ったのかな?良き話でした!!