ないこ
新入生の皆さんおはようございます。
生徒会長のないこです。
ないこ
この、王立魔法学園は、優秀な魔法使いを育成すると共に―――――···
淡々と、難しそうな単語を並べていっている。
因みに、俺は30%くらいしかわかんない。
なんかあの生徒会長さん、頭良さそう。
ないこ
―――――以上で、これを祝いの言葉とさせていただきます。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
途中眠りそうだった生徒代表のヤツが漸く終わる。
それからも、新入生代表とか来賓のなんちゃらとかいろいろあった。
先生
では、これから寮の班編成に移ります。
りうら
寮の班編成···?
りうら
ねぇ、寮の班編成って?
モブ1
はぁ?お前、入学要項読んでねーの?
りうら
なにそれ。
モブ1
マジぃ···?
モブ1
この学園では、6人で1つの班ごとに寮の部屋が与えられるんだよ。
りうら
6人で一部屋···?狭くない?
モブ1
広いらしいから大丈夫だろ。
聞いたところだと、1班辺り150、200㎡とかなんだとか····
りうら
やばっ···高級マンション並みじゃん。
先生
これから後方の壁に紙を張り出します。
自分の班を確認後、指定された場所に班ごとに集まるように。
紙が張られる。
1年A組、りうら···“17班”。
りうら
17班か···変な人が居ないと良いな。
1班から順に並んでいるから···17班は、あそこだ。
りうら
あれ···
ほとけ
あっ、りうちゃん!
りうら
あっ、ほとけっちと···それと、しょにだじゃん!
初兎
りうちゃん何班?
りうら
りうらは17。
ほとけ
えっ、ウソ!僕と初兎ちゃんも17班!
初兎
奇遇やなー。ツイてるんとちゃう?
りうら
ここまで同じことってあるんだね。
初兎
これで3人だから、あと3人やな。
ほとけ
誰だろね?
りうら
変な人たちじゃないと良いよね。
初兎
多分、2、3年生?
ほとけ
そうかも。
偶然、さっきのほとけっちとしょにだと班が一緒だった。
If
ないこたーん、帰ったらお酒···
ないこ
未成年飲酒ダメ!絶対!
来たのは青い髪の人、さっきの生徒会長、長い髪の人。
悠祐
お、集まっとる集まっとる。
ないこ
君たち1年生?
りうら
はい。
悠祐
そんな固くならんでええよw
まず、自己紹介からやろか。
ないこ
良いんじゃない?
悠祐
じゃ、まず俺は3年の悠祐。
得意魔法は雷。よろしくなー
ないこ
次は···じゃ、まろ行く?
If
いーよ~
2年のIf、得意魔法は氷魔法。
次ないこたん行ってよ。
2、3年生は随分慣れてそうだ。
淡々と、戸惑うことなく自己紹介をしている。
ないこ
OK。
2年のないこ、得意魔法は蔦魔法。生徒会長やってます。
みんなよろしく!
じゃ、次···1年生いこっか。
初兎
え、誰から?いむくんやりたい?
ほとけ
え、りうちゃんからいってよ。
りうら
え~?りうら~?
しょうがないなぁ。
りうら
1年のりうらです。得意魔法は炎、
よろしくお願いします。
初兎
じゃあ、次僕。
初兎です。よろしくお願いします。
初兎
はぁ?ならいむくん面白い自己紹介できんの?
ほとけ
え~、初兎ちゃんの自己紹介つまんなw
ほとけ
で、できるし?
えっとえっと、ほとけです、いむくんって呼んでください!
あ···それでその、何て言えば良いんだっけ···
···ごめんなさい!よろしくお願いします!
ないこ
うんw
みんなよろしく、敬語は外してもいいよ。
これから一緒に生活するのに堅苦しいのもお互い疲れるだろうし。
りうら
わかりまし···あっ、うん。
悠祐
班長は一応俺やけど、多分ないこの方がぽいから気にすんな。
If
あ、そういえばお前wほとけw入学式寝てたろw
ほとけ
えっ、Ifくんなんで知ってんの!?
If
そりゃ角度的に丸見えだって。ウケるw
もうカクン、カクンってさw
初兎
いむくん爆睡だったな····
りうら
えー、りうら頑張って起きてたのにー
ないこ
偉い偉い。
もう既に打ち解けつつある。
全員のコミュ力に少し驚いている。
先生
えー、それでは先程の体型へ戻り、各教室へ戻ります。
ほとけ
教室戻るってさ。
悠祐
じゃ、さっきの席戻ろか。
りうら
また後でねー