コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
本丸に新たな刀剣男士が顕現された
稲葉
彼の姿を見た瞬間、審神者である彼女の胸が強く脈打った
審神者
こんのすけ
審神者
そう。大丈夫。見た目の美しい男士などこの本丸には数多くいるのだから。
そう自分に言い聞かせ、気がつけば数時間経っていたが……
審神者
あの美しく凛々しい刀が忘れられない
審神者
審神者
審神者
浴槽に目を落とす
審神者
自分の容姿が途端に気になり出す
審神者
審神者
いつか、あの刀が 自らに微笑む日が来るまで
次の朝、稲葉江に早速 任務が与えられた
審神者
稲葉
彼は審神者に冷たく返す そこに稲葉江の足元にぴょこんと現れる黄金色
こんのすけ
審神者
こんのすけ
その時こんのすけは、ぱちりと審神者にウインクを投げる いつもは礼儀正しいこんのすけには珍しい行動だ
審神者
こんのすけ
審神者
ふと、こんのすけは去り際に再び振り向く
こんのすけ
審神者
頬に手を当てる。 気がつけば両頬は茹で蛸のように 火照っていた
審神者
しばらくモヤモヤとした感情が 彼女の胸中に渦巻く
審神者
審神者
可愛らしくも頼もしい狐に願掛けする そして…
審神者
その日の夕刻
こんのすけ
審神者
稲葉
こんのすけ
審神者
そこには、前髪を整えた 雄々しく美しい稲葉江の姿…
稲葉
審神者
ではなく、髪を乱し、服は破れ、 身体中に生傷が走る痛々しい姿
稲葉
審神者
気付いた時には遅かった。 審神者は、稲葉江の傷だらけの体に 抱きついていた
審神者
稲葉
こんのすけ
審神者
こんのすけ
審神者
稲葉
その瞬間、彼女は確かに見た
審神者
彼の、微笑んだ顔を
審神者
審神者
審神者の思いは強くなる一方だった