心探し

人は、どうしようもなく辛い時が必ずやって来る

だから、私がそんな人達の話を聴いてあげるの

そしたらほら、皆笑顔になって帰って行くの

でもね、私は悩みを話せないの

私は皆の話を聴く立場だから

皆が笑顔ならそれで良いと思ってた

そしたらね、ある1人の子が言ったの

「君の悩みは何？」

私は答えられなかった

私は何も思いつかなかったの

その子はまた言った

「なら、一緒に悩みを探そう」

有りもしない悩みを探すなんて無謀だと思ったわ

でも、その子と話す度にパズルのピースが埋まっていくみたいだった

それでね、気付いたの

私に足りなかったものは

心だったの

ここから、私達の心探しは始まったの