それでも。

いつからだったけな。君が俺らの前に現れなくなったのは。

桃side

莉犬が泣いたのは、青のせいだ。

ある日突然流れてきた噂。

俺はそれを鵜呑みにした。

莉犬の体には傷があって、泣いていたから。そんな理由でころんを責めたんだ

何度も蹴った。何度も殴った。

最低なヤツ。

突然ころんは学校に来なくなった。

理由はわかってたんだ。

けど俺らは分からない振りをした。

ころんが来なくなって初めてのクラス替え。

俺ところんは隣の席だった。

仲良かったときを時々思い出すんだ。

なんて、思い出しては、少し胸が苦しくなった。

少し。嫌、だいぶ心配になってさ、

ころんの家に1人で行ってみたんだ。

少し緊張した。久しぶりだったからだ

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ。軽快なリズムが鳴る

次の日

放課後

俺はみんなの目を見て。そう言った。

酸素マスクをつけて、ガリガリになったきみ。

でも、相変わらず髪はさらさらで、肌は白かった。