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告白の日/イタ藍
突然だけど、5月9日って『告白の日』らしい。
……だから付き合ってるカップルには 関係ないと思ってた。
蜜数 藍
だってイタ王はもう私の彼氏だし。
好きってちゃんと伝えてもらってるし。
朝、そんな話をクラスの女子達がしていた。
楽しそうな声。
私はその会話を聞きながら静かに教科書を捲っていた。
……告白の日。
私には関係ない、と思う。
だって私にはもう、彼氏がいるから。
イタリア王国
しかも相手はイタ王。
蜜数 藍
未だに不思議に思っているかもしれない。
どうして私なんだろうって。
イタリア王国
勢いよく来たイタ王は いつも以上にテンションが高かった。
蜜数 藍
イタリア王国
蜜数 藍
イタリア王国
断る隙なんてなかった。
休日。
待ち合わせ場所に行くとイタ王はもう来ていた。
イタリア王国
手をぶんぶん降っている。
目立つ。
すごく目立つ。
周りの人がちらっとこっちを見る。
恥ずかしくて俯くと。
イタリア王国
蜜数 藍
サラッと言う。
本当に心臓に悪い。
蜜数 藍
イタリア王国
蜜数 藍
するとイタ王は目を丸くして嬉しそうに笑った。
イタリア王国
蜜数 藍
イタリア王国
ずるい。
そんな顔されたら何も言えなくなる。
水族館の中は薄暗くて青い光が揺れていた。
ゆっくり泳ぐ魚達。
休日だから人は多いのに不思議と落ち着く。
蜜数 藍
大きな水槽を見上げる。
魚の群れが光を反射してキラキラしていた。
蜜数 藍
思わず呟くと隣から視線を感じた。
イタリア王国
蜜数 藍
イタリア王国
そんなに顔に出てたんだ。
恥ずかしくて水槽の方を向く。
すると。
きゅっ。
手。
イタ王が私の手を握っていた。
蜜数 藍
イタリア王国
絶対違う。
でも。
振り払いたくなんてなかった。
蜜数 藍
小さく握り返すとイタ王が少しだけ笑った気がした。
クラゲのエリア。
暗い空間の中で青い光が揺れている。
ふわふわと漂うクラゲを見ながら 私は小さく息を吐いた。
蜜数 藍
イタリア王国
蜜数 藍
イタリア王国
蜜数 藍
イタリア王国
イタリア王国
蜜数 藍
イタ王は笑う。
私はクラゲを見るふりをして少しだけ口元を隠した。
蜜数 藍
……嬉しい。
こういう時間。
騒がしい。
でもちゃんと隣に居てくれる時間。
イタリア王国
急に名前を呼ばれる。
振り向くと、イタ王がこっちを見ていた。
さっきまで笑っていたのに今は少しだけ 真面目な顔。
イタリア王国
蜜数 藍
朝聞いた言葉。
イタリア王国
心臓が大きくなった。
イタ王は少し照れたみたいに笑って。
イタリア王国
蜜数 藍
イタリア王国
息が止まりそうになる。
周りの音が遠い。
水槽の光だけ揺れて見えた。
イタリア王国
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そんなの、ずるい。
好きな人に、真っ直ぐ言われたら。
胸がいっぱいになる。
イタリア王国
蜜数 藍
イタリア王国
逃げ道ないくらい優しい目。
私は俯いて小さく息を吸った。
蜜数 藍
イタリア王国
蜜数 藍
言った瞬間、イタ王がぱっと笑った。
子供みたいに嬉しそうな顔。
イタリア王国
蜜数 藍
イタリア王国
繋いでいた手を少しだけ強く握られる。
でも痛くない。
大事にされてるって分かる握り方。
イタリア王国
蜜数 藍
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『ioに好きって言ってなんね』
蜜数 藍
胸がきゅうってなる。
そんな未来の話、ずるいよ。
でも、嫌じゃない。
むしろ、ずっと隣にいたいって思ってしまう。
蜜数 藍
小さく頷くとイタ王は安心したみたいに笑った。
帰り道。
イタリア王国
蜜数 藍
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蜜数 藍
蜜数 藍
駅までの道。
繋いだ手はまだ暖かい。
するとイタ王が急に立ち止まった。
イタリア王国
蜜数 藍
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蜜数 藍
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イタ王は少し屈んで私を目線を合わせた。
イタリア王国
近い。
心臓がうるさい。
蓮任しくて顔を逸らしたくなるのにできない。
蜜数 藍
そう返すとイタ王は花が咲いたように 笑ってくれた。
イタリア王国
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何ていうら、私はまたこの人を好きになる。
5月9日。
告白の日。
でもきっと今日は『好き』って伝える日だった。
何回でも。
付き合った後だって。
この先もずっと、ね。