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病院の先生

_____。

病院の先生

______________

お父さん

…ッッ!

お母さん

そんなッ!

お母さん

どうしてっ……

病院の先生

____

お母さん

_____________

お父さん

____

私は聞いてしまった。

親と病院の先生との会話を。

会話の最中。 母の目からは大粒の涙が流れ、 父は目を真っ赤にして黙っていた。 病院の先生は俯いて話を続ける。

私は『死ぬ』のだ。

あと、3ヶ月。

振り返って見れば、ここまで長いようで短い人生だったなぁ。

私はつくづく『ついていない。』と思う、

何故かこのタイミングでこの部屋の前を通りかかってしまったのか。

どうしてこのドアがちゃんと閉まっていなかったのだろうか。

どうして

『普通』に生まれてこなかったのだろうか。

ふと、去年の思い出が蘇る。

○○

あ!やっと来た!

辺りには太鼓の音や提灯の明かり、 人も沢山いて 屋台からは食欲をそそるいい匂い。

私は大好きな貴方をここで待っていた。

見慣れない景色に興奮を抑えながら、

○○

はーやーくー!!

少年

すまん、遅くなった🙏

○○

遅いから先行っちゃおうかと思ったよ‪!

少年

ほんまごめんって!

○○

まぁ、許すけど。

少年

そりゃあどうも‪w

少年

ところで、

少年

少年

今日はその、…大丈夫なのか?

○○

うん!バッチリ👌

少年

そか、良かっt((

○○

バッチリ病院抜けてきたから!!

○○

(๑• ̀ω•́๑)✧ドヤァ

少年

…………

少年

はぁぁぁ?!

少年

抜けてきたんか?!

少年

ほんとに大丈夫なんかよ、それ

○○

大丈夫だって、

○○

最近は何となくだけど調子いいからさ!

少年

そ、それなら、まぁ…

少年

とりあえず、屋台回るか?

○○

うん!!

○○

ねぇねぇ、

少年

ん?

○○

りんご飴食べたい!

少年

おぉ!いいな!

少年

俺も食うぜ!

○○

あれ可愛い…

少年

お、あれか

少年

ちょっとまっててな、

少年

少年

はい、

○○

え?!

○○

いいの?

少年

おん、だってお前のために取ったんだし!

○○

ほんと!?ありがとう!!

近所の小さな夏祭り

大好きな貴方ととの初めての思い出。

あの夏をもう一度。

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