テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
5章 氷が溶け始めた
エルヴィン視点
翌朝
私は軽い足取りで訓練場に向かった 訓練場に着くと、イリスが立体機動装置の点検をしていた
イリスは私に気づいていなかったが、不意に風が吹いて銀色の髪が光っていた そして真剣な表情の横顔
エルヴィン
エルヴィン
イリス
彼女の最初の私へのウザったさは少なくなっていた 自惚れたら無くなってるかもしれない
エルヴィン
イリス
イリス
彼女は私に木刀を投げてきた 手合わせをしたいようだ
エルヴィン
イリス
そして始まった模擬戦 しかし、イリスと私では到底強さが違く、一瞬で決着が着いてしまった
イリス
エルヴィン
彼女は呆れたかのように私に言った
イリス
イリス
イリス
彼女は端的に教えてくれた 私はびっくりしたよ 彼女が私に指導してくれている状況に
エルヴィン
イリス
エルヴィン
その日は1時間くらい手合わせをした 結局イリスに勝つことはできなかった
数週間後
あの日からずっと練習をしているが、手合わせや立体機動装置の実践、基礎体力の向上などいろんなことをしている
その結果か私の成績はグッと伸び、教官からもご好評だ そしてイリスとは
エルヴィン
イリス
この前までしてくれなかった挨拶をしてくれたり
エルヴィン
イリス
話しかけたら無視されることも無くなった
そして毎朝一緒に練習しているからか、息も合ってきた
立体機動装置の訓練中
イリス
エルヴィン
こんな感じで息もあってきて嬉しかった 舞い上がってしまった
エルヴィン
それで気が緩んだのかワイヤーが引っかかり、地面に叩きつけられそうになった
エルヴィン
イリス
後ろからイリスの声
エルヴィン
彼女が私の名前を呼んでくれた ずっとあなたやこいつで呼んできて、名前を忘れたんだろうなと思っていた
だから、ただただ嬉しかった
イリス
エルヴィン
彼女はそう言い、木の上に下ろしてくれた そのまま彼女は訓練に戻っていった
訓練後
彼女は訓練場で掃除をしていた
エルヴィン
イリス
イリス
覚えていてくれていることが嬉しくて俺は言ってしまった
エルヴィン
イリス
彼女は思い出したかのように背を向けた
イリス
要件は済んだからそのまま帰ろうとした その時
イリス
エルヴィン
彼女の言った言葉にびっくりして振り向いてしまった イリスは背を向けて掃除をしている
エルヴィン
イリスとの距離は近づいたといってもいいだろうか、
Be continue✩.*˚
イリス視点
いつも通り訓練場に向かい、立体機動装置の点検をしていた
ワイヤーもネジにも異常なしを確認して、準備を進めていた
そこに
エルヴィン
イリス
これは嘘だ 彼は必ず来ると思っていた
彼が来ることや話しかけてくることに対してウザったさがなくなってきてしまった
イリス
エルヴィン
イリス
イリス
私はこんな言葉しか言えない 彼にウザったさが無くなったのは本当だが、できるだけ私は人と距離は置きたい
彼に木刀を投げつけた 何がしたいかは言わなくてもわかったようだ
エルヴィン
イリス
そして始まった模擬戦 しかし、彼は弱すぎた 隙ばかりを作る
イリス
エルヴィン
私は呆れた 彼にも私が今からする行動や今までやってきた行動にも
イリス
イリス
イリス
端的に時間を最小限に収めるかのように言った 彼はびっくりしたかのように目をぱちくりとさせていた
イリス
エルヴィン
その日は1時間くらい手合わせをした 結局私は彼に負けることはなかった
数週間後
前まで一人で行っていた練習に彼が加わり、数日で来なくなるかと思ったら、毎日来た 変わったのは練習だけではなく、
エルヴィン
イリス
彼との信頼だったり
エルヴィン
イリス
彼との話など彼についての全てが変わった そして毎朝一緒に練習しているからか、嫌でも息が合う
立体機動装置の訓練中
イリス
エルヴィン
彼との信頼関係などが生まれてくると同時に不安になってしまう そう考えていると、彼が地面に叩きつけられそうになっていた
イリス
私は咄嗟に言ってしまった
彼の名前を呼んだ 初めて呼んだ 彼の名前 そのまま彼を支え、ワイヤーを解く
イリス
エルヴィン
そのまま彼を木の上に下ろした 私は恥ずかしさから避けるように他のペアを探しに行った
訓練後
1人で訓練場の掃除をしていると
エルヴィン
イリス
前の助けてくれたお礼を返せていなかったから これでWinWinだなと思っていた
エルヴィン
イリス
イリス
イリス
恥ずかしさで立体機動装置を片付けるという建前で彼に背を向ける
イリス
そうして彼が帰ろうとした
イリス
馬鹿げた気持ちになる
イリス
咄嗟に出てしまった言葉
エルヴィン
彼はびっくりしたかのような声を出していた そして
エルヴィン
そう言い、帰って行った 私は一人で
イリス
Be continue✩.*˚
コメント
1件
めっちゃ最高です‼️次のお話も楽しみにしています‼️