TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

血のハロウィンから…一ヶ月ぐらい

千冬

突然だが

千冬

オレの恋バナ?をしようと思う

千冬

オレには

千冬

好きな人がいた

千冬

名前は

場地圭介

千冬

彼に抱く想いが

千冬

憧れだけではないと気付くのに

千冬

そう時間はかからなかった。

バジさん!

千冬

そう呼べば

千冬

どんな時も

おー、千冬!

千冬

そう返してくれた

千冬

大好きな人

千冬ぅー

千冬

最後の音を伸ばす

千冬

くすぐったい声で

千冬

いつもオレを呼んでくれた

千冬

大好きな人

バジさん、オレ足やっちゃいました💦

千冬

ケンカの時そう言ったら

仕方ねぇなぁ

千冬

と言って、おんぶしてくれた

千冬

大好きな人

千冬

…いつか

千冬

この想いを

千冬

伝えられたら

千冬

ずっと

千冬

そう思ってた

千冬

でもそれは

千冬

叶わなかった

千冬

10月31日

千冬

彼は

千冬

大好きな彼は

千冬

死んだ

千冬

残ったのは

千冬

悲しさと

千冬

悔しさと

千冬

眠れない夜と

千冬

抗争後一緒に食べようと思っていた

千冬

ペヤング

千冬

もう

千冬

半分コは

千冬

できない。

千冬

「…バジさん」

千冬

そう呼んでみたけど

千冬

…返事はこない

千冬

もう

千冬

オレの名前は

千冬

呼んでくれない

千冬

「バジさん…オレ…心を、ケガしました」

千冬

そう言っても

千冬

呆れながらおんぶしてくれることは

千冬

もうない

千冬

この思いを

千冬

伝えられなかったのは

千冬

オレとバジさんの関係が

千冬

変わってしまうから?

千冬

オレじゃなくて、

千冬

バジさんの方から告白して欲しかったから?

千冬

それもある

千冬

でも、1番は

千冬

男が男に恋をしているなんて知った時

千冬

バジさんがなんて思うか分からなくて

千冬

怖かったから。

千冬

ケンカが強くても

千冬

オレの心は、まだ未熟で

千冬

たけみっちとヒナちゃんみたいな

千冬

甘い関係にはなれなくて

千冬

そんなこと分かってる

千冬

ずっと自分に言い聞かせて

千冬

隠して

千冬

誤魔化して

千冬

忘れようとして

千冬

でも

千冬

今になって悔やんでる

千冬

この想いを、伝えなかったこと

千冬

嫌われてもいいから

千冬

好きだって、

千冬

大好きだって

千冬

伝えればよかったなぁ

千冬

何も言わない墓の前に座って

千冬

持ってきたペヤングを見つめて

千冬

つぶやいた

千冬

「半分…食べてくださいよ」

千冬

「慣れちゃったんです、半分に」

千冬

「1人じゃ…食べれませんよ…‼︎」

千冬

「…ずっと、好きだったのに…」

千冬

オレの言葉は

千冬

誰にも拾われずに

千冬

空に、消えた。

〜次の日〜

千冬

「行ってきます」

千冬ママ

「いってらっしゃい」

千冬

いつもと変わらない、朝

ガチャ(ドアを開ける音)

コツン(ドアが何かにあたる音)

千冬

千冬

そこには、

千冬

一箱のペヤングと、手紙が置いてあった。

千冬

手紙には、

千冬、今までありがとな! おれも、好きだった!

千冬

…と、書いてあった。

千冬

オレは

千冬

涙が込み上げるのをグッとこらえて、

千冬

「…汚ねぇ字」

千冬

そう、つぶやいた。

千冬

オレの言葉は

千冬

空に消えてったけど

千冬

きっとあの人が

千冬

拾ってくれるだろう。

〜おしまい〜

この作品はいかがでしたか?

79

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚