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私
そう頭では考えるものの
実際体は動かないし声も出ない
力を入れようとしてみても
本能が拒んでいるのか それとも、
私の意思関係なく この身体が使い物にならないからか
身体に力を加えることが出来なかった
刻々と自分の中で時間が過ぎて行く
瞬きもすることが出来ず、
だが不思議と眼球が渇く感覚は無い
じわじわとこの状況に恐怖を感じ
この状況の前だとしたなら 喉の奥が締まる感覚がするだろう
でも、涙が頬を伝うどころか 眼球が熱くなることも 許してはくれなかった
私
線路の上に放置されたまま 精神上の時間が過ぎて行く
誰かに助けを請いたかった
唇も喉も開いちゃくれないが
ほんとうに、ほんとうに 藁にもすがる思いで
不意に、現在時刻が気になって つけていた腕時計を覗く
私
私
時計は5時30分を指していた