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訓練場を出た後。 石畳の廊下に、まだ戦いの余熱が残っている。 金豚きょーが肩を回しながら笑う。
金豚きょー
らっだぁ
らっだぁが横目で言う。
金豚きょー
その軽口の途中で、足音が止まる。 レウクラウドが振り返った。 穏やかな微笑み。 だが、その奥にわずかな緊張。
レウクラウド
らっだぁ
らっだぁはあっさり言う。 レウクラウドは小さく頷く。
レウクラウド
コンタミ
コンタミの足元に水紋が広がる。 彼はらっだぁを一瞬だけ見る。 その視線は、測るようでいて、どこか期待している。
レウクラウド
それだけ言って、二人は廊下の向こうへ消えた。 静寂。 残されたのは、三人。
金豚きょー。 みどりくん。 そして、らっだぁ。
らっだぁ
らっだぁ
みどりが肩をすくめる。
みどり
らっだぁ
金豚きょーがにやりと笑う。
金豚きょー
――城下町・北区画
観光では通らなかった細い路地。 建物は少し古く、人通りもまばらだ。
金豚きょー
らっだぁ
みどり
みどりが淡々と続ける。
みどり
らっだぁ
らっだぁは理解したように笑う。
らっだぁ
みどり
みどりの姿がふっと薄くなる。
みどり
その瞬間。 路地の奥で、物音。 三人の視線が向く。
数人の男が言い争っている。 手には粗雑な武器。
国民
国民
らっだぁは目を細める。
らっだぁ
金豚きょー
金豚きょー
男の一人が剣を振り上げる。 その瞬間。 光が走る。 金豚きょーの光弾が武器を弾き飛ばす。
金豚きょー
男たちが振り向く。
国民
らっだぁ
らっだぁが軽く笑う。 青鬼は出さない。 まだ様子見。
男の一人が突っ込んでくる。 みどりが消える。 次の瞬間、背後から首元に刃を当てる。
みどり
冷たい声。 動きが止まる。 らっだぁは感心したように口笛を吹く。
らっだぁ
みどり
みどりは淡々と言った。 金豚きょーが前に出る。
金豚きょー
男達に言う
金豚きょー
国民
男たちは悔しそうに去っていく。 静寂。 らっだぁがぽつりと呟く。
らっだぁ
金豚きょー
金豚きょーが頭をかく。
金豚きょー
その名前に、らっだぁの視線がわずかに動く。
らっだぁ
みどりが低く言う。
みどり
らっだぁは何も言わない。 ただ、空を見る。 青い空。 穏やかすぎる。
らっだぁ
らっだぁ
きょーがすぐ答える。
金豚きょー
みどりくんは少し間を置く。
みどり
らっだぁは笑う。
らっだぁ
路地を抜け、三人は高台へ出る。 街全体が見渡せる。
白い建物。 光る水路。 遠くの城。 平和だ。
らっだぁはゆっくりと影を広げる。 小さな青鬼を一体だけ出す。 それは街を見下ろし、くすくすと笑う。
金豚きょー
金豚きょーが睨む。
金豚きょー
らっだぁ
らっだぁは鬼を消す。
らっだぁ
みどりが静かに言う。
みどり
らっだぁ
みどり
みどり
らっだぁ
金豚きょーが呆れる。
金豚きょー
らっだぁ
らっだぁは笑う
らっだぁ
みどりは目を細める。
みどり
らっだぁ
らっだぁは背を向ける。
らっだぁ
足を止めずに続ける。
らっだぁ
金豚きょーが眉をひそめる。
金豚きょー
らっだぁ
軽い声。 だがその奥に、何か別の色がある。 みどりはそれを見逃さない。
みどり
らっだぁは振り返る。 にやり、と笑う。
らっだぁ
遠く、城の塔の先端で炎が小さく揺れる。 それは執務室の灯り。 レウクラウドは今、王の顔で仕事をしている。
その裏で。 三人は、まだ知らない未来の縁を歩いている。
光。 影。 そして青。 どれも、炎に対抗しうる色。
高台の風は強い。 らっだぁは目を細める。
らっだぁ
予言は動いている。 燃える未来は消えていない。 だが今。
三人の間には、奇妙な均衡があった。 そして物語は、静かに次の火種へ近づいていく。
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