運命のような恋してる。~恋が愛に変わるまで~

2020年 4月

このご時世でも何とかやった、中学校の入学式

道路がピンク色に染まる

新品のセーラー服

綺麗な赤いリボン

何かが始まる予感がした。

小学校の最後の方、輪の中に入れてくれて、仲良くしてた凛ちゃん。

性格は真面目で大人しいけどとっても優しい。

その後は担任の先生の紹介があって、

クラスで自己紹介をして、

簡単に中学校の説明を受けて、家に帰った。

やけに目が合う男子がいた気もするけど、それは気にもとめなかった。

6月

休校が明けた

私たちのクラスはとても賑やかで、

少し静かになればすぐに男子たちが大喜利を始めるくらい。笑

その男子の中の1人が、やけに目が合う。

心臓を奪われた気がした。

どうやら、その人の名前は"平野紫耀"と言うそうだ。

彼は、成績はちょっとあれだが、

優しくて、面白くて、可愛くて、でもちょっと抜けていて、

運動神経は抜群で、たまに見せる笑顔がかっこいい。

たまに見せるかっこよさは、最大の魅力だ。

半年前のこと

小学六年生 1月頃

この頃の私は

5人組でよく一緒にいた。

4人班を作るには、2人と3人に別れる必要があるだろう。

……は？

1人になったときに、輪に入れてくれたのが凛ちゃんだった。

その後、明日香たちのグループは、私が近づくと目も向けず無視をする

前まで仲良しだった男子も、無駄に空気をよんで明日香たちに合わせる。

私は"空気のような扱い"をされるようになった。

半年前のトラウマがすごすぎて、人間を信じられない。

だから私は、これから凛ちゃんと、クラスの端っこで過ごしていくんだ。

体力テストの日

男子はみんな早い。

その後にやるのは、かなりプレッシャーだ。

中でも早かったのが、やっぱり平野紫耀くん。

まるでスーパースターみたいだ。