義勇
(俺は冨岡義勇)
義勇
(幼い頃、両親と姉が交通事故で、亡くなった)
義勇
(そこで、引き取ってくれた神宮寺財閥の養子となり、神宮寺義勇になった)
義勇
(不便はないし、住みやすい)
義勇
(神宮寺家には、母親はいないみたいだ)
義勇
(養父、義兄が3人いる)
義勇
(あと執事や、メイド)
義勇
(上の2人の義兄さんと義父さんは俺を可愛がってくれる)
義勇
(けど、1個上の義兄さんは、俺を敵対視してる)
義勇
(何かしたのだろうか)
義勇
(俺には前世の記憶がある)
義勇
(前世のみんなに会うために、義父さんに聞いて、キメツ学園に通うことにした)
義勇
(そしたら、みんなに会えた)
休日
義勇
(何故かみんなで遊びに行くことになった)
天元
おーい、義勇置いていくぞ
義勇
ああ
義勇
(みんな、俺の家族のことは話してるから名前で呼ぶようになっている)
実弥
どうした?行くぞォ
義勇
ああ、すまない
蜜璃
結構遊んだね!
蜜璃
楽しかった!
小芭内
ああ
しのぶ
次で最後にしましょうか
義勇
ああ
???
義勇?
義勇
!
義勇
義兄さん
レン
こんなところで何してるんだ?
義勇
友達と遊びに……
レン
……ふーん……余裕があって良かったな……
レン
遊んでる暇があるなら、自分のしないといけないこと先にしたら?
実弥
お前さっきから、なんだよ!義勇が決めることだろ!
レン
……
レン
……良かったな、周りに恵まれて
レン
……まぁ、好きにしたらいい
実弥
ちょっと待てぇ!
レン
…は〜、なんだい?
実弥
お前、義勇となんの関係があるんだよ。
知らねえ奴の言うこと聞くかよ!
知らねえ奴の言うこと聞くかよ!
レン
義勇から、何も聞いてないのか?
ふん、それだけ、信頼されてないんじゃないのか?
ふん、それだけ、信頼されてないんじゃないのか?
実弥
てめぇ
義勇
実弥、大丈夫だ
義勇
この人は俺の義兄さんだ
実弥
あ?兄さん?
レン
これでわかった?まぁ、いい。俺はもう行く
天元
派手な義兄さんだな
義勇
まぁな
しのぶ
あんまりいい印象では無いですね
炭治郎
なんか、怒ってるような匂いがしました
善逸
俺もそんな音がした
義勇
義兄さんは3人いるんだが、上の2人は俺を可愛がってくれるんだが、さっきの義兄さんは俺を敵対視してる
義勇
俺が嫌いみたいでな
実弥
あいつがお前の義兄さんとか認めねぇ
小芭内
俺もだ
義勇
義兄さんは、今の家族に養子に入った時は優しかったんだ。とてもいい義兄さんだった。色んなところに連れて行ってくれたり、たくさん遊んでくれた
義勇
だけど、12歳の頃、突然、俺を嫌いになって、今みたいに敵対視するようになった
しのぶ
もしかしたらそこに、なんならかの原因はあるのかもしれませんね
義勇
……確か、なんか、義父さんの前だけ、やたらと俺を避けてたな
蜜璃
もしかすると、その義父と関係あるのかな?
義勇
分からない
義勇
でも、義父さんはすごく優しい
義勇
義兄さんは、すごく努力家なんだ、沢山の、賞状がいっぱいある
義勇
頭もよくて、テストもずっと100点満点なんだ
義勇
昔みたいに仲良くなりたい……
しのぶ
何かいい案があればいいのだけど
プルルル
義勇
あ、俺だ
義勇
もしもし
誠一郎
【義勇か?俺だ。誠一郎だ。
今から、迎えをよこすから、今すぐ帰ってきなさい】
今から、迎えをよこすから、今すぐ帰ってきなさい】
義勇
何かあったんですか?
誠一郎
【……父さんが亡くなった】
義勇
え
誠一郎
【……前々から病気患っていた】
誠一郎
【とにかく一旦帰ってきなさい】
義勇
分かりました
義勇
……
天元
どうした?
義勇
義父さんが病気で亡くなった
実弥
!
天元
今から帰るしかない
義勇
ああ、今から帰るから、あとは頼んだ
葬式後
義勇
義兄さんはどうするの?これから
誠一郎
父さんの跡を継ぐから、今から準備する
義勇
そっか、頑張って
誠一郎
ああ
義勇
(レン義兄さんは……)
義勇
(いた!)
レン
……
義勇
(雰囲気が……)
義勇
(今はそっとしておこう)
1ヶ月後
天元
最近はどうだ
義勇
最近は……上の義兄さんは義父さんの跡を継いで忙しいそうだ
実弥
あいつは?
義勇
1個上の義兄さんは、義父さんが亡くなってから、学校を辞め、女遊びするようになった
実弥
……
天元
なんというか、派手になったというか
義勇
……上の義兄さん達は、さすがに見逃せないみたいでな
義勇
早乙女学園に通わせるらしい
天元
早乙女学園ってあの、アイドル育成学園だろ?
義勇
ああ
義勇
義兄さん達が言うには、レン義兄さんはアイドルに向いてるらしい
実弥
本当かぁ?
実弥
全然そう見えない
義勇
……義兄さんは、昔、レン義兄さんの歌に惹かれたんだと
義勇
それでアイドルになった方がレン義兄さんも変わるんじゃないかと
しのぶ
まぁ、お兄さん達に任せて見ましょうか
義勇
ああ
高3
義勇
みんな、義兄さんから、このチラシ貰ったんだが
義勇
みんなと来るといいって
しのぶ
これ、この前テレビで話題持ちきりの
義勇
そうだ、シャイニング事務所のアイドルデビューLIVEだ
義勇
レン義兄さんもその中にいるみたいだ
義勇
みんなで行かないだろうか?
天元
まぁ、お前が言うなら行くか
天元
……全然、前会った時とは雰囲気が違うな
実弥
ああ、雰囲気が柔らかくなったな
義勇
アイドル学園で、変わる何かがあったのだろうな
蜜璃
絶対そうよ、じゃなきゃ、変わることなんてないよ
2ヶ月後
義勇
……レン義兄さん。話って
レン
ああ、と、他も来たか
しのぶ
まぁ、万が一のためにですね
レン
まぁ、いいよ、いても
レン
それで、義勇
レン
お前と向き合いたくてここに呼んだ
レン
兄貴達とは話して、和解してる
レン
あとはお前だけだ
レン
まずはすまなかった
レン
意地をはっていた
レン
自分が嫌で、お前に八つ当たりしていた
レン
俺たち兄弟は、兄貴達と俺の母親が違う
レン
俺の母親はアイドルだった円城寺蓮華だ
俺の母親は、俺を産んで、すぐに亡くなった
俺の母親は、俺を産んで、すぐに亡くなった
義勇
!
レン
母親に瓜二つに産まれた俺を父さんは酷く嫌だったんだ
レン
母さんのことをとても大事に愛していたから、尚更俺を憎んでいた
レン
だから、俺が成長しても、別荘に住むか、父さんに必要最低限会わないようになった
レン
それで、まだ母さんのビデオがあった。
レン
俺はそれが唯一の宝物だった
レン
だけど、父さんに見つかり失った
レン
ひとつだけ、隠し持ってたのだけが唯一の宝物となった
レン
それから、義勇が養子と家族になり、
レン
お前も同じ立場になるだろうと思っていた。
レン
仲間ができる
レン
そう思った。
レン
だから、沢山遊んだりした
レン
けど、義勇は俺が行きたかった扉の先に行けて
レン
ああ、義勇は父さんに必要とされてる人間なんだと思った
レン
俺は父さんに必要とされてなかった
レン
兄貴達からも必要とされてなかったから
レン
それがとても羨ましかった
レン
どんなに努力しても、どんなに1位をとっても、褒められもしない。
レン
そのまま愛を知らずに育った
レン
義勇は俺が欲しかったものを手に入って
レン
何をしてなくても褒められて
レン
それに腹が立って、お前を敵対視するようになった
レン
周りに恵まれてるお前が酷く羨ましかった
レン
父さんが亡くなった時
レン
全てが無駄になった
レン
努力したけど、水に流された
レン
結局認めて貰えず、そのまま父さんは死んだ
レン
もう努力する理由がなくって、そこから女遊びが始まった
レン
女遊びしてたのは、何となく俺が求めてた愛に近かったからだ
レン
けど、やっぱり違った
レン
兄貴から、早乙女学園に行くように言われた
レン
最初は、兄貴から広告塔になれと言われ、邪魔なら、さっさと追い出せばいいだろと思った
レン
結果的には感謝はしてる。今の仲間に会えたから
レン
だけど、今の仲間にあってなかったら、すぐに辞めてたさ
レン
今の仲間にあって、俺は俺自身にいればいいってそう思えるようになった
レン
兄貴達とは和解して、心残りが晴れたよ
レン
だけど、お前と向き合わないといけないと思ったから。こうして呼び出した
レン
本当はお前を嫌ってなんかいないさ
レン
家族だから、大事な弟だから、それは変わりない
義勇
……
義勇
ごめん、義兄さん、俺全然気づいてなかった
義勇
義兄さんが、辛い人生送っていたのを気づいてなかった
義勇
義兄さんはただ俺が嫌いになったとばかりに思っていた
義勇
義兄さん、義兄さんは俺の義兄さんだよ
義勇
義兄さんしかいない
義勇
何が、あっても傍にいるよ
レン
義勇…
義勇
だから、今度こそ。あの時みたいに沢山遊ぼ!仲良くしよ!
レン
ああ、また色んなところ連れて行ってやるからな
レン
ありがとうな、義勇
レン
義勇の友達のみんな、弟を、義勇をよろしくお願い
天元
ああ、任せておけ!
実弥
おう、頼まれた
プルルル
レン
俺だ
レン
何聖川
真斗
【仲直りはしたか?】
レン
ああ、したよ、お前のおかげだ、聖川。ありがとう
真斗
【ふん、お前が礼を言うなんてな】
レン
うるさい
義勇
義兄さん?もしかして真斗くん?
レン
ああ
レン
もしかして会いたい?
義勇
うん
レン
聖川、今日オフだったか?
真斗
【ああ】
レン
義勇がお前に会いたいってさ
真斗
【わかった、そちらに向かおう】
レン
来てくれるってさ
義勇
やった
義勇
久しぶりに会う
レン
まぁ、あいつもお前に会いたいだろうし、丁度いいだろう
義勇
うん!
数十分後
真斗
またせたな
義勇
久しぶり、真斗くん
真斗
大きくなったな
義勇
真斗くんも
真斗
こんな兄を持って大変だろ
レン
なんだと、聖川
真斗
ふ、そのままの意味だ
レン
〜〜〜
真斗
〜〜〜
義勇
(…良かった義兄さんが楽しそうで)
天元
どうした、義勇、ヤキモチ妬いてんのか?
義勇
…ああ
義勇
やっと仲戻ったのに、って
レン
義勇…
レン
お前可愛いな!
なでなで
義勇
わ!
真斗
まぁ兎も角、和解したのなら、いい
義勇
えっと、義兄さん
レン
なんだい?
義勇
あの、俺義兄さんのファン第1号だから
義勇
ずっとずっと応援してるから
レン
…ありがとう義勇
レン
俺もお前を応援してる
レン
何かあれば頼れよ
レン
俺が助けてやるからな
義勇
うん