宵崎家 キッチン
寧々
お、おじゃまします
奏
いらっしゃい。ちょっと狭いかもしれないけど、椅子とか、好きに使ってもらっていいから
寧々
は、はい。ありがとうございます
奏
今、お茶いれるね。
えっと……この前買った紅茶パック、どこにあったっけ……
えっと……この前買った紅茶パック、どこにあったっけ……
穂波
あ、大丈夫ですよ、宵崎さん。
わたしがやりますから
わたしがやりますから
奏
ううん、今日は仕事じゃないんだし、
望月さんもゆっくりしてて
望月さんもゆっくりしてて
穂波
でも……
奏
えっと……たしか、まずはお湯をわかさなきゃだよね。 ……ケトルに水を入れて
……う……お、重たい……
……う……お、重たい……
穂波
だ、大丈夫ですか、宵崎さん。
あの、やっぱりお手伝いさせてください
あの、やっぱりお手伝いさせてください
奏
ご、ごめん……。じゃあ、お願いしようかな
一歌
ふう……穂波、奏さん。
紅茶、ごちそうさまでした
紅茶、ごちそうさまでした
寧々
あ……えっと、美味しかったです。
わたしも……ごちそうさまでした
わたしも……ごちそうさまでした
奏
よかった……。ちゃんと美味しくできてたみたいで……。望月さんに手伝ってもらったおかげだと思うけど
奏
……本当は、望月さんにもちゃんと
ごちそうできたらよかったんだけど……。 ごめん。でも、ありがとう
ごちそうできたらよかったんだけど……。 ごめん。でも、ありがとう
穂波
そんな、お礼を言われることじゃありませんから。 それに、その気持ちだけでも、とても嬉しいですから
穂波
……じゃあ、みんな落ち着いたみたいだし、そろそろアロマキャンドル作り、始めよっか
寧々
う、うん。よろしくお願いします
穂波
アロマキャンドルの作りかたは本当に簡単なんだ。 市販のロウソクを溶かして、オイルを加えてもう1回固めるだけだから
一歌
溶かして、固める…か
寧々
そう聞くと、たしかにわたしでもできそうだけど……
穂波
ふふ。最初はなかなかイメージつかないよね。 そしたら順番にやっていこっか
穂波
__まずは、キャンドルに色を付けるためのクレヨンを選んでもらうね
奏
クレヨンで……色を……?
穂波
はい。クレヨンを少し削って、溶かしたロウに混ぜるんです。 それだけで、びっくりするくらい綺麗に色がつくんですよ
穂波
今日選んだ香りに合わせた色にしたり、
層を作って重ねて、カラフルにしてみるのもいいかもしれませんね
層を作って重ねて、カラフルにしてみるのもいいかもしれませんね
奏
層を作る……。
そんなこともできるんだ……
そんなこともできるんだ……
穂波
はい。もちろん、色をつけずに
形だけ整えることはできますけど……。
せっかくだから、綺麗に色をつけてみると楽しいと思いますよ
形だけ整えることはできますけど……。
せっかくだから、綺麗に色をつけてみると楽しいと思いますよ
奏
うん……そうだね、やってみたいな
穂波
……色が決まったら、次はロウソクを湯煎で溶かしていきます。 とりあえず、最初はわたしがやってみますね
寧々、一歌、奏
(見る)
穂波
まず、大きめの鍋とボウルを3つ用意して…… このボウルの中に、それぞれの分の
ロウソクを入れて湯煎していくね
ロウソクを入れて湯煎していくね
寧々
ロウソクを作るのにロウソクを溶かすって、なんだか変な感じがする……
一歌
そうだね。……けど、チョコもこういう感じで作るからそれと似てるかも
寧々
あ、言われてみればそうだね
奏
……ロウソク、溶けてきたね。
けど……なんだろうこれ……?紐みたいなのが出てきた……
けど……なんだろうこれ……?紐みたいなのが出てきた……
穂波
それは、ロウソクの芯ですね。
この芯はあとで使うので、取り出しておいて……
この芯はあとで使うので、取り出しておいて……
穂波
あとは、ロウソクが溶けきるまでもう少し待つんです
寧々、一歌、奏
(待つ)
穂波
__うん。そろそろいいかな。そしたら、さっき選んでもらったクレヨンを入れていくんだけど……
ここからは、みんなもやってみよっか
ここからは、みんなもやってみよっか
寧々、一歌、奏
(難しそうな顔をする)
一歌
わ、わかった……。
でも、入れるって……どれくらい?
でも、入れるって……どれくらい?
穂波
うーん、あんまり多くはないかな。
入れすぎると、芯にロウがうまく染み込まなくなって、火がつかなくなっちゃうことがあるから
入れすぎると、芯にロウがうまく染み込まなくなって、火がつかなくなっちゃうことがあるから
奏
え……
穂波
あ、大丈夫ですよ!
入れすぎてないか、わたしが隣でちゃんと見ますから
入れすぎてないか、わたしが隣でちゃんと見ますから
奏
そ、そっか。それなら安心……かな
一歌
(えっと……慎重に……少しずつ、削ったクレヨンを入れて……)
一歌
__ほ、穂波、これくらいでどうかな?
穂波
えっと、そんなほんのちょっとずつじゃなくて…… もう少し入れても大丈夫だよ
一歌
そ、そっか……。なら……こ、こう__!?
穂波
あ、うん……!いい感じだよ、一歌ちゃん。 このロウを少しかき混ぜれば……
ほら、綺麗に色がついてるでしょう?
ほら、綺麗に色がついてるでしょう?
一歌
ほ、ほんとだ……。
すごい……こんなにしっかり色がつくんだ……
すごい……こんなにしっかり色がつくんだ……
奏
これで……ちゃんとできてるかな……
穂波
あ……宵崎さんも草薙さんも、
とっても上手にできてますね!
とっても上手にできてますね!
寧々
あ、ありがとう……。よかった
穂波
じゃあ次は……少しロウを冷ましましょうか。 あんまり高い温度の時にオイルを入れると、蒸発しちゃって匂いが残らないので
一歌
そうなんだ……。それじゃあ、少し休憩?
穂波
そうだね。でも、そんなに時間はかからないと思うから、今のうちに、今回入れるアロマを決めておこっか
穂波
うん……そろそろ、いい温度になってきたかな……
穂波
それじゃあみんな、それぞれ自分のボウルに、選んだアロマを入れてね。10滴くらいがちょうどいいかな
寧々
わ、わかった……。10滴、だね
奏
ちゃんと測れるかな……
思ったよりも一気に出てきちゃうとか……
思ったよりも一気に出てきちゃうとか……
一歌
だ、大丈夫じゃないですか?
香りをつけるためのものですから、
ちょっとくらい入れすぎちゃったって……
香りをつけるためのものですから、
ちょっとくらい入れすぎちゃったって……
穂波
あ、このオイルも入れすぎると
火がつかなくなっちゃう原因になるんだけど__
火がつかなくなっちゃう原因になるんだけど__
寧々、一歌、奏
(??)
穂波
……あ、あの、でも、そこまで
慎重にならなくても大丈夫だからね……!
慎重にならなくても大丈夫だからね……!
穂波
アロマを入れた鍋をもう1個だけ、
ちょっと温めてロウをかき混ぜて……。
そうだみんな、型の準備はできてる?
ちょっと温めてロウをかき混ぜて……。
そうだみんな、型の準備はできてる?
一歌
うん、できてるよ。
えっと……この型の真ん中に、ロウソク
の芯を置くんだよね
えっと……この型の真ん中に、ロウソク
の芯を置くんだよね
穂波
そうそう、芯はそんな感じで、
わりばしで挟んで固定してあげれば大丈夫だよ
わりばしで挟んで固定してあげれば大丈夫だよ
穂波
あとはその型に、ボウルのロウを流し入れてあげて
一歌
……わかった、やってみる……!
穂波
__それじゃあ、はい、これ一歌ちゃんのボウル。 溢れないようにだけ気をつけてね
一歌
う、うん……
一歌
(慎重にボウルを持って__あ)
一歌
(……うん……もうちゃんと、
オレンジのいい香りがするな……)
オレンジのいい香りがするな……)
一歌
(色も、いい感じに明るい橙色になってる。 完成したら、ちゃんと綺麗なキャンドルになるかも)
一歌
(これをプレゼントしたら、咲希……喜んでくれるかな)
ちょっと心配そうな一歌
一歌
(よし……そしたら……
溢さないように……ゆっくり流し混んで__)
溢さないように……ゆっくり流し混んで__)
一歌
__うん、できた……!
穂波
ふふ、お疲れさま、一歌ちゃん
一歌
ありがとう!……それで、次は何をすればいいの?
穂波
次はね……
寧々、一歌、奏
(ゴクリッ)
穂波
特にないよ
寧々、一歌、奏
『え?』
穂波
あとはロウが固まるのを待つだけだから。 型に流し入れたらそれでおしまいなの
穂波
ね、簡単だったでしょ?
寧々
う、うん……。もっといろいろやることがあるのかと思ったけど……もう終わりなんだ
奏
たしかに、こんな簡単にできるなんて思わなかった……
穂波
ふふ、慣れてきたらもっと簡単に作れると思うよ。 じゃあ、次は湯煎から自分達でやってみようか
穂波
もちろん、わからないことがあったら何回でも教えるから、何かあったら聞いてね
寧々、一歌、奏
(頷く)






