前回までのあらすじ
ゴミ捨て場に落ちていた天使(?)を 拾って家に連れて帰った砂道
天使こと青年を とりあえずベットに寝かせてみるも なかなか目覚めない
砂道
何か重い病気なのかな…
砂道
見たところ怪我はしてないみたいだけど…
???
ん…ん…
砂道
お、目覚めそう
???
ん…あれ、ここは一体?
砂道
(めちゃくちゃいい声⁉︎)
???
えっと…あなたは
砂道
あ、えっと僕は砂道 狛(さどう こま)っていいます
砂道
君の名前は?
???
砂道さん…
???
俺の名前は、えっと
???
木間 優音(このま ゆね)です
砂道
なんか、俺の名前と君の名字って似てるね
優音
そ、そうですね…はは
砂道
(…ん?冷静に考えたら、木間くんって今めちゃくちゃ不安なんじゃないか?)
砂道
(起きたらいきなり知らない男の家に連れ込まれてるって…)
砂道
そ、その、俺教師やってて!!
砂道
決して怪しいものではないというか!!!
優音
あ、わ、分かってます!
優音
多分俺が倒れてたから助けてくれたんですよね…?
すみません…
すみません…
砂道
い、いや…大丈夫だよ
砂道
(よかった…誤解されてなかった)
優音
お、俺そろそろ帰りますから…
砂道
あ、そうだよね!
優音
お世話になりました…
優音君が立ち上がろうとする…が
優音
(フラッ)
砂道
⁉︎⁉︎⁉︎
ゴッツーン!!
???
イテテ…
砂道
大丈夫⁉︎
優音
大丈夫です
よくあるんで
よくあるんで
砂道
よくあるの⁉︎
かれはフラッとよろけて タンスに頭をぶつけてしまった
優音
はい、度々すみません…
優音
それじゃあ今度こそ帰ります…
砂道
いやちょっと待って⁉︎
優音
…?
砂道
そのまま帰すのはちょっと心配だよ…その、もう少し休んでいかない?
優音
でも、申し訳ないですし…
砂道
僕は大丈夫だよ
砂道
その、優音君がよければ、なんだけど…
優音
…その
優音
休ませていただけると助かります
砂道
…うん!
優音
ただ…
砂道
?
この時彼を引き止めなければ こんな世界を知ることはなかった
ただただ平凡な…されど安定した毎日
今もそういう人生を送っていただろう
優音
俺…配信しないといけないんです
砂道
…
砂道
配信⁉︎
だが知ってしまったからには 仕方がない
惚れてしまったのだから もう戻れない
これは僕と彼の ちょっと変わったお話