※背景は夜です(圧)
夢主
ありがとうございました...!
相澤消太
...あぁ。
夢主
また明日、学校で―――
さよなら、って言いかけたのに。
言葉をさえぎるみたいに、
私の頭に手を乗せたから。
夢主
っ、先生、、?
時が止まったみたいに見えた。
止まっていればと、願った。
たった一つの行動だけなのに
鼓動は早まっていくばかり。
月明かりが、私たちを照らす
相澤消太
...
何も言わなかった。
引くにも引けなくて、ただ。
この時が永遠に続けばいいのにと
願っては、やめた。
夢主
...誤解されちゃいますよ、
その時、月明かりに照らされた横顔が
寂しく見えてしまった。
相澤消太
...なんでもない。忘れろ
夢主
...無理ですよ、そんなの。
私を期待させておいたくせに。
夢主
これだけ触れておいて、何も無かったって、
夢主
なにか期待しちゃいます。
相澤消太
...結婚は、無しだ。
お付き合いならいいってこと?
喉まで来るのに、言葉を言う勇気がない
夢主
っ、もう、夜遅いです。
夢主
帰りましょう、先生。
きっと夜だから、2人とも
月明かりに酔っているんだ。
きっと、そうだ。
こんな事、他の生徒にもしているから。
期待してはダメだな、、。
相澤消太
...おやすみ、また明日。
そう言い残して帰っていく姿を
ただ、眺めることしか出来ない
その寂しさの背中を、追いかけることも
声をかけることでさえも、何も出来ない
ただ、先生が帰るまで眺めていた。