スマイル
ゲームを開始します

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みなさん スマイリールームへようこそ

スマイル
私は スマイリーゲーム支配人の

スマイル
スマイルです

悠真
彩月?!彩月なんだろ…?!

果穂
悠真くん待って!まだ何か言うみたい…

スマイル
みなさん 吉岡 彩月をご存知ですか?

悠真
!?彩月の写真…なんでお前が持ってるんだ!!彩月にも渡してないんだぞ…?

スマイル
吉岡 彩月 は 3年前に

スマイル
殺されました

悠真
嘘…だろ…?

悠真
彩月…だって今…お前…喋ってるじゃないか…

田中良子
スマイルさん!あなたは彩月ちゃんじゃないの?

スマイル
…

スマイル
第1ゲームを 開始します

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これより 自己紹介をしていただきます

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みなさん 座席に お座りください

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制限時間は 30分 です

スマイル
ごゆっくり お楽しみください

おゆうぎ会のナレーションのようなアナウンスが終わると、モニターに映されたスマイルマークは目を閉じた。それと同時に30分のタイマーが現れた。そして、最初に口を開いたのは柳楽さんだった。
柳楽絢斗
柳楽絢斗です。大学4年生の就活生です。将来は弁護士になる予定です。この中で知り合いは良子と隼人だけです。よろしくお願いします。

田中良子
絢斗…指示に従うのはやすぎ…

田中良子
えっと…田中良子です。あ、えっと…大学3年生です。知り合いは…そちらの女性以外はみんな知ってます。

佐渡櫻子
私?なら、先に自己紹介をするわね。佐渡櫻子よ。元絢斗くんの家庭教師です。悠真くんと果穂ちゃんはうちの息子と同い年だからよく知ってるわ!知らないのはそこの彼と良子ちゃんだけね。

瀬畑隼人
む!俺か。俺は大学4年の瀬畑隼人だ!絢斗は同じ学部で、良子は高校の時の後輩だ!!悠真と果穂は小学生の時、俺が学童ボランティアで会ったな!!

悠真
破天荒だなぁ、相変わらず。俺は、吉岡悠真です。高校2年生で、果穂とは同じ高校です。柳楽さんとはさっき知り合ったけど…まぁみんな知り合いです。

果穂
最後の適当すぎない?えっと…北野果穂です。悠真と同じく高校2年生で同じ高校です。柳楽さん以外は面識があります。よろしくお願いします。

柳楽絢斗
みなさん紹介終わった…かな?30分まで少し時間があるから、飛ばされる前に何をしていたか聞きたい。何か共通点があるのかもしれない。

悠真
俺と果穂は下校中だった。交差点の信号を渡って住宅街に入ったところで飛ばされた。俺たちが一番最初に飛ばされたみたいだった。

柳楽絢斗
2人は一緒にいた、ということでいいかな?

果穂
えぇ、そうよ。

スマイル
残り 10分 です

田中良子
私は、悠真くん達に会った後、すぐに家に帰って部屋にいたわ。階段を下ってたらつまずいちゃってそしたら、ここに…

佐渡櫻子
そんなことあるのねぇ。私はお買い物に行こうと思って玄関を開けた時よ。開けたらここにいたの。あら?そういえばカバンとかは無いわね。

悠真
本当だ!俺たちのカバンもない!

果穂
私のバドミントンのラケットもないわ…

瀬畑隼人
俺のタオルもないぞ!

柳楽絢斗
隼人はランニング中だったんだよな?

瀬畑隼人
おう!そうだぞ!!そういえばここに来た瞬間汗も引いたな!何故かは知らないが!!

柳楽絢斗
そうか…俺は面接が終わって、会社を出たところだった。会社から1歩でたところでここにいたから驚いたよ。

悠真
思ったんだが…俺たちは最初だったから分からないけど、瞬間的に飛ばされてる割には皆さんがこの空間に作り出されてる時間が長かったような気がするんだ。

果穂
つまり…どういうこと?

悠真
飛ばされる瞬間より前にここに体が作られていた。意識は後からだった。つまり、それぞれの事象は関係なくてここに来ることは…

果穂
決まっていた…?

悠真
あぁ…そういうことになる。

柳楽絢斗
俺たちは意図して集められたのか。

悠真
そうみたいだ…

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自己紹介 終了

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第2ゲームを 開始します

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後ろにある 7つのコップのうち 1つが毒入りのジュース です

スマイル
1人1つ取り 飲んでください

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制限時間は 10分 です

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ごゆっくり 頑張って下さい

柳楽絢斗
毒か…なぁスマイル!飲まなかったら、どうなるんだ。

スマイル
…

スマイル
飲まなかった人は 生を奪われます

果穂
せいを奪われる…?

田中良子
死ぬってこと…?

悠真
おい!ふざけるな。そんな簡単に人を殺していいと思ってるのか…?

悠真
彩月…彩月はそんな子じゃないはずだ…

果穂
悠真くん…

果穂
みなさん、とりあえずあのコップのところに行きましょう。

コップが並べられた机はモニターとは反対にあって、そこにみんなが移動していく。彩月の声で発される言葉1つ1つが、俺を心底苛めるものだった。
悠真
(彩月…お前は…)

悠真
(こんなことをして楽しむような子じゃなかったはずだ…)

悠真
(彩月…見つけ出してやれなくて…ごめんな…)

果穂
悠真くん、どうしたの?

悠真
はっ…え?ごめん…

柳楽絢斗
この中の1つが毒だそうだ。

柳楽絢斗
においは…どれも一緒みたいだな。

佐渡櫻子
でも、コップの形や色はバラバラ…私この赤いコップがいいわぁ〜素敵!

田中良子
何か法則があるのかしら…当てずっぽうにやって当たってしまったら良くないわよね。

悠真
このコップ、彩月が使ってた物と一緒だ。それも、そのまんまだ。

果穂
ニコちゃんマークのシール…彩月ちゃんシールいっぱい集めてたもんね。

悠真
貼られてる位置も取手の塗料のはげ具合いもさつきが書いた名前もそのまんまだ…

田中良子
これは、彩月ちゃんを殺した犯人を探すゲーム…

果穂
え?

田中良子
彩月ちゃんはさっき殺されたって言われた。だから、この中に犯人がいて、彩月ちゃんは復讐しようとしてる…?

悠真
そんなわけないだろ!!

悠真
彩月はそんなことをする子じゃない!!復讐なんて…そんなこと…

田中良子
殺されているのに声が聞こえること自体、異例だわ。もしかしたら彩月ちゃんの意思ではないのかもしれない。

果穂
落ち着いて、悠真くん。

悠真
ごめん…すいません、取り乱しました。

スマイル
残り 2分 です

柳楽絢斗
時間が無い!結局何もわからなかったが、飲むしかないな…くそっ…どれだ…

悠真
俺は彩月のコップのを飲みます。

柳楽絢斗
正気か?!彩月ちゃんに関するゲームだ。だからそれが一番毒の可能性が高いぞ!?

悠真
いいんです、彩月を守りきれなかったのは、俺ですから。

俺はそう言うと、彩月のコップを手に取り、中に入っていたジュースを飲み干した。